薔薇と野獣

  • 東京創元社
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本棚登録 : 161
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488013189

作品紹介・あらすじ

「白雪姫」「親指姫」「シンデレラ」「眠りの森の美女」「赤ずきん」「白薔薇と紅薔薇」「青ひげ」「美女と野獣」「雪の女王」など9篇のおとぎ話が、フランチェスカ・リア・ブロックの手にかかるとリアルでモダンな物語に変身。毒入りリンゴを食べて倒れた白雪姫=「スノウ」が目覚めたときに見つけた本物の愛とは?LAの街から砂漠へ逃れた「赤ずきん」は、執拗に追ってきた男に思いきって銃を向ける。「青ひげ」の物語を書き変えよう-結末を変えられるのは、馬にまたがり剣を抜いた兄ではなく、ちょっとワイルドで逃げ足の速い少女!『ウィーツィ・バット』で一躍話題のLA作家が大胆な再話に挑む。

感想・レビュー・書評

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  • 白雪姫、親指姫、シンデレラ、眠れる森の美女、赤ずきん、白ばら赤ばら、青ひげ、美女と野獣、雪の女王。
    小さい頃から親しんだお話が現代を舞台にしたファンタジーに。
    少女たちは儚くて夢みがち。
    対して男性は肉感的でリアル。
    少女たちが彼と出会った時、彼女たちの世界が変化して。
    童話の持つ毒を現代に置き直していくような。
    グロテスクだったり不穏だったり、どこか倉橋由美子を思わせるんだけど、ずっと洗練されてて読み終わったときの余韻がキリリとする。
    限りなく透明に近いなにか。
    不思議なお話たちだった。

  • フランチェスカ・リア ブロックと童話が凄く合ってました。
    この人の描く少女は、生々しくて、切ないですね。

  • フランチェスカ・リアブロックによる古典童話を元にした現代のおとぎ話。フランチェスカ・リアブロックは10代の時に出会っていれば、感じ方が全然違うんだろうなと思う。

  • 「薔薇」の文章がとても美しくて気に入ったのだけれど、何の話が元か分からない……。調べてみたところ、
    グリム童話の「雪白と薔薇紅」または「白薔薇と紅薔薇」と呼ばれる話らしいので、そちらも読んでみます。

  • 薔薇、狼、野獣、スノウの話が好き。

  • 手元に置いておきたい。

  • 有名な9つの童話を作者独自の世界観でアレンジした短編集。
    誰もが知っている話がもとなので、この作者がどういう作風なのかってことが分かりやすくなってる。

  • う〜ん。面白いことには面白い。なのに、なぜだろうか。最後まで読めなかった。『ひかりのあめ』で感じた続きが気になる、という感じがなかった。もう少し経ったらまた読んでみようかな。

  • あたしみたいな子は、もがいて死ぬか、もがいて生きていくか、そのどちらかでないと人から認めてもらえない……『タイニー(親指姫)』

    白雪姫は王子の手をとることなく7人の小人達と生きる道を選び、オーロラ姫はヘロインの針を腕に刺して酩酊、義父に襲われた赤ずきんは砂漠に住む祖母とともに銃をとり戦い、青ひげ公にさらわれた少女は自分ひとりの力で逃げ延びる。

    ──残酷な結末で幕を閉じる数々の童話を、現代のLAを舞台に奔放な想像力でリリカルに、ポエティックに語り直す9編。

  • グリム童話より、現実的で瑞々しく、血と意志の通った女の子たちのお話。

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