ハヤブサが守る家 (海外文学セレクション)

  • 東京創元社
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本棚登録 : 248
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488016562

作品紹介・あらすじ

凄惨な死をとげた祖父の奇妙な遺言。祖父の遺品から見つかった不思議な写真の謎。ウェールズの小島を舞台にした世にも奇妙な物語。ニューヨークタイムズ・ベストセラー。

感想・レビュー・書評

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  • (No.13-58) ミステリっぽいホラーファンタジーかな?

    内容紹介を、表紙裏から転載します。
    『最高に魅力的な人物だった祖父。
    幼いころぼくは、祖父が話してくれた荒唐無稽な話にわくわくして聞き入ったものだ。
    だが、その祖父が何ものかの手にかかり凄惨な死をとげた。
    いまわのきわに「島に行け。鳥を捜せ。彼らに何があったか伝えてくれ」ということばを残して。
    そして、祖父の死の現場で、ぼくは恐ろしい怪物を見た。
    ショックのあまり悪夢に襲われるようになったぼくは、医師の勧めもあり、祖父の遺言を果たすべく祖父がかつていたウェールズの小さな島に行くことにした。
    だが、そこで見つけたのは、広大な廃墟となった古い屋敷だった・・・・。

    アメリカで140万部突破、ニューヨークタイムズ・ベストセラーリスト52週連続ランクイン、世界35カ国で翻訳された、清新な感性で描く、奇妙な奇妙な物語。』

    作者はもともと映像関係の方で何本かの短編映画で賞をとり、トラベルライターとしても活躍していますが小説はこれが初めてとのこと。
    写真が好きで古写真に魅せられ、それらの写真からこの小説のアイデアがひらめいたそうです。だからこの本の写真はすべて、どこかの誰かが何十年も前に撮った写真。
    ちょっと不思議なたくさんの写真が本書を飾っています。写真と小説のコラボ。
    確かにこれらの写真を見ていると、なんだか中に引き込まれるような感覚に襲われます。

    実はストーリーはそれほど目新しいとは思えませんでした。こういう話は今までもあったかも・・・・。
    でもとても面白くて、一気に読みました。

    主人公と父親、主人公と祖父、父と祖父の親子関係、さらに主人公と母親、などの家族のギクシャクした関係はとても興味深かったです。途中からそういうのがあまり関係なくなってしまった感じで、惜しいなもっと追及してくれたらなあと思いました。

    ラスト、そうですかそういうことになりましたか・・・・。その後のことをいろいろ考えてしまう終わり方で、ジーンと感じました。

  • 映画「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」の原作。
    映画の原作を読んでみるシリーズですな。

    著者は、なんでも古写真(ポストカード?)の蒐集家だそうで、宙に浮く少女とか、仮面をかぶった双子とか、犬の顔んところに人間の顔を当てはめたり、といった妙な細工がされた写真からイメージを膨らませてこのファンタジー小説を組み立てたとのこと。

    前半は、映画でも(一部キャラの能力とかに異同はありつつ)原作を忠実に再現しているようだけど、後半には目に見えてお話がズレてくる。あれれ?と思ったら、この本だけでは完結していないらしい。(続編が2つほど出ているらしい)

    ミス・ペレグリンは(今のところ)エヴァ・グレーンみたくキリリっとした姐御風ではない。「ループ」の構造(現在とのつながり)とか、「ワイトとホローガスト」の関係とかはようやく分かった。

  • 1、ハヤブサが守る家
    2、ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち 上・下

    公開されるティム・バートンの映画の原作です。

    今から買っときましょう。
    文庫の方は潮文庫……。
    ということは、買うのは大人だ(ティム・バートンのファン?)と思ってるってことだろうね。
    中味はYA小説だから、物語好きな子どもたちにはお薦めできるけど。

    赤木かん子と金原瑞人が朝日新聞で「ヤングアダルト招待席」を連載してからほぼ30年たちます。
    なんか、輪がぐるっと一回転してもとに戻った感じ……。
    1980年代、YA文学といいだした頃は、ティーンズコーナーを作ったつもりだったのに20代が入ってきてしまってこれをどうしたもんか、と思ったもんだけど、30年たって彼らも50代になったんだよねぇ。
    いまやYA文学は30代、40代、50代のものです。
    公共図書館なら、もうここらへんの文学はYAコーナーではなく、大人の913と933に入れたほうがしっくりくるでしょう。
    子どもでそれを読む人たちは、探して持っていきますよ。

    2017/02/09 更新

  • おもしろかった
    ほんとにハヤブサが守ってたーーー!!

    いろんな話をしてくれた祖父が死んだ。
    しかもその死に様が普通でない
    宙に浮く少女、蜂を操る少年、顔のない人間
    その写真はつくりものではなかったのか?
    祖父の死に際の言葉の謎を追ってその子供時代を
    過ごした島へやってきた青年は
    祖父の過去と出会う

    祖父の死の謎を追う、という感じだったので
    ミステリーかと思ってたらファンタジーだった
    え、時間系??っと
    なるほどーそーゆー設定なら会えるよなっと
    でも、彼らはりんごみたいになんないの?
    まだ大丈夫なんだっけ??

  • 新ひだか町図書館三石分館 新山

  • 映画化原作。
    といっても映画になっていたことも知らず、創元の単行本の広告を見て買ったのだった。
    ダークファンタジーっぽい冒険小説で、確かにこれは映像映えしそう。

  • 結構難しく、今まで一番時間をかけて読んだ本になったかもしれない。

  • 大好きだった祖父の凄惨な死。祖父の最期のことばを果たすべく訪れた、ウェールズの小さな島で見つけたのは、廃墟となった屋敷と古い写真の数々…。50枚の古い写真が紡ぐ、奇妙な奇妙な物語。

  • 2017.4-6.10
    引っ越しをあったので、ブランクを挟んで読了。
    最初に手にした時は、あの映画の原作とは全く知らず、読んでいるうちにあれ??と。
    間があいたから、間延びしてしまったところはあるけどこんな終わり方?というのが最初の感想。
    実際の奇妙なポートレートとのコラボ、も面白いアイデアだけど、あんまりやりすぎるとなー。
    いつか映画も見てみよう。

  • 映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』の原作ファンタジー。
    祖父がいまわの際に残した言葉に従ってウェールズの小さな島に渡った「ぼく」が見たのは、時間ループの中で怪物から守られている、古い屋敷に住む特異な能力をもつこどもたちと、時間を操る女性。

    ハリーポッターと比べてしまうと、こちらのこどもたちの人生はちょっと悲しくて過酷。

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著者プロフィール

デビュー作の本シリーズは世界52か国で翻訳、さらに第1部をティムバートン監督が映画化。アメリカ、ヨーロッパ、アジアを中心に公開され、ランキング1位を多数達成。

「2018年 『魂の図書館 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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