蝦蟇倉市事件1 (ミステリ・フロンティア) (ミステリ・フロンティア 50)

  • 東京創元社
3.25
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488017354

感想・レビュー・書評

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  •  伊坂さん目当てで読みました。これに関しては道尾秀介さんの作品も面白かったと思います。最後で読みをハズされました。

  • 「さて、居眠り運転をしないように気を付けなきゃな。輝之は気合いを入れるために両頬をぱんぱんと叩き、駐車場に向かって歩きだした。」(『大黒天』(福田栄一))

    どれも魅力的な、、まぁ、予定調和な、面白いアンソロジーだった。
    面白いのは、もう承知で、果たしてどうやって欺いてくるんだろう、と楽しみにしていたのでした。

    私のお気に入りは、上記引用にもある『大黒天』。
    誰も物語の最中では死ななかったし、なかなか、心温まる展開だった。

    道尾さんは、変わらず暗く。
    伊坂さんは、コミカル系。
    二作品とも、全開だった。のも、面白い。

    他の初めましての作家さんたちも、とても面白くて、贅沢だったー。
    2が楽しみ。

    【5/12読了・初読・市立図書館】

  • 五人の作家による競作ミステリ。多少なりともオチが読めたのは大黒天だけでした。伊坂さんの「浜田青年ホントスカ」がお気に入りです。道尾さんの「弓投げの崖を見てはいけない」で誤植があったらしいけど、最後に死んだ人の個人的見解はコメントで。

    • 雪守さん
      まず、p69の時間は午後七時二十五分ではなく午後六時五十八分らしいです。これなら時間的にはだれでも車に轢かれる可能性があるのですが、北方から...
      まず、p69の時間は午後七時二十五分ではなく午後六時五十八分らしいです。これなら時間的にはだれでも車に轢かれる可能性があるのですが、北方から向かってくる車に乗っていた人の視点からは突然人影が現れたとのこと。地図を見る限り、商店街の北から来た雅也は道に隠れるところがない為、条件に当てはまらず、逆に南から来た隅島は車の正面から向かってくることになるのでダメ。となれば、階段の影に隠れて見えないであろう邦夫しか可能性がないと思われますが、いかがでしょうか。
      2011/04/18
  • 豪華な執筆陣。クォリティも決して低くない。
    舞台設定が良いので楽しんで書いている。
    「まほろ市」も面白かったがこちらが上か。
    7.5

  • 道尾秀介「弓投げの崖を見てはいけない」、伊坂幸太郎「浜田青年ホントスカ」、大山誠一郎「不可能犯罪係自身の事件」、福田栄一「大黒天」、伯方雪日「Gカップ・フェイント」

  • GF++に『浜田青年ホントスカ』が載ってたときに、読んで面白いなぁと思って購入。しかし全部は読み切れてないです。

  • 不可解な殺人事件がよく起こる蝦蟇倉市を舞台にした短編ミステリー。

    あとがきを読んで道尾秀介に驚く。
    好きな作家の短編が読める、という点ではおもしろい。

  • 伊坂さん、道尾さん狙いで購入。お気楽なミステリーって感じで楽しめました。それぞれ短いし、テイストも違ってて。

  • 道尾さんのホラーミステリーは私はちょっと苦手だったのですが、並みいる人気作家さんの一番最初の章を書かれている話はとても面白く引き込まれてしまい、最後の作家さんまで一気に読んでしまいました。
    何人もの作家さんでひとつの舞台をもとに書かれたミステリーの短編集というコンセプトはすごく新鮮で面白いと思いました。
    第2弾も期待したいです。

  • 東京創元社のHPにはこのシリーズの特別解説ページがある。そもそもの経緯については、「蝦蟇倉市ができるまで」に詳しい。まずは道尾さんの作品『弓投げの崖を見てはいけない』が書かれてから、この作品に触発され他の作品が次から次へとリレー式に書かれていったということらしい。しかしながら、不可能犯罪なんていう言葉からは程遠く、先にトリックを思いついてから書き始めたようなつじつま合わせのレベルのもの作品もあって、何だか少しがっかり。作りだされた事件のオンパレードなので、軽く読み流していくのが正解かもしれない。 まあ、しりとりゲームと一緒で、前の作品で出てきた地理的条件や登場人物を生かしていく以上、無理な設定や事件の創出になるのもやむを得ないのだろう。期待した伊坂幸太郎作品『浜田青年ホントスカ』は、ちょいと軽すぎの結末。最後の作品、伯方雪日の『Gカップ・フェイント』に至っては、やっつけ仕事の印象しか浮かばない。他に、大山誠一郎『不可能犯罪係自身の事件』、福田栄一『大黒天』を収録。

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著者プロフィール

1975年生まれ。2004年『背の眼』で「ホラーサスペンス大賞特別賞」を受賞し、作家デビュー。同年刊行の『向日葵の咲かない夏』が100万部超えのベストセラーとなる。07年『シャドウ』で「本格ミステリー大賞」、09年『カラスの親指』で「日本推理作家協会賞」、10年『龍神の雨』で「大藪春彦賞」、同年『光媒の花』で「山本周五郎賞」を受賞する。11年『月と蟹』が、史上初の5連続候補を経ての「直木賞」を受賞した。その他著書に、『鬼の跫音』『球体の蛇』『スタフ』『サーモン・キャッチャー the Novel』『満月の泥枕』『風神の手』『N』『カエルの小指』『いけない』『きこえる』等がある。

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