週末のセッション (ミステリ・フロンティア)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 70
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488017729

作品紹介・あらすじ

月曜日、四人の男たちに各人各様に降りかかった災難。男たちは危機を回避すべく、それぞれに大金を得ようと、にわか仕込みの罠をめぐらす。複数の詐欺が輪舞する一週間が幕を下ろすとき、明らかになる鮮やかな結末とは?洒落たユーモアに包まれた、クライム・コメディの新たなる収穫。「このミス」大賞作家の本領が如何なく発揮された、現時点における最高傑作。

感想・レビュー・書評

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  • なんとなーくゆるい感じのクライムミステリ。途中から展開が誰でもなんとなく読める「ゆるさ」もなかなかにいいですね。各章で別の章の主人公がちらほら登場するのもザッピングシステムのノベルゲームみたいでちょっと楽しかったです。だます相手と騙される相手の二人しかでてこないのは寂しいというかすべてが同じ展開って予想できちゃって難点でしたが。
    最後もお約束な大団円ですっきりと楽しく読み終えられた一冊。

  • こういう絡み合う話は、いかにも小説っぽくて好きな部類。でもいまひとつ。

  • 淡々と進む小説で盛り上がりに欠ける作品。最後の種明かしも取ってつけた様で残念。

  • 騙し騙され。どこまで狙い通りなのか?読み返して確かめたくなるほどではないけど面白かった。

  • ひとことでいえば、都会的なユーモアを織り込んだミステリ。(久々に読むミステリだけれど、どうしてこの本を読もうと思い立ったのかが思い出せない、、、)版元では「クライム・コメディ」と銘打っており、なるほどユーモアにくるみこんだストーリーは意外とシニカル。

    5人の男たちが入り乱れて、それぞれの切羽詰まった状況から、互いに相手をだましてお金を奪いとろうと策略をめぐらす一週間を描く。

    それぞれのキャラクターと本職を活かした「だまし」の手段が洗練されている。ところがどっこい、そう簡単には成功しないのがこの手の犯罪。

    最後の女性陣の絡みは、予定されていた結末を生かすひとつの手段なのだろうか? 少し落胆。

  • #読了。とある月曜日、4人の男に災難が降りかかる。彼らは事態を打破するため、AはBを、BはCを、Cは・・・というように、お金をだまし取ろうとするが。クライム・コメディというジャンルに集約されるようだが、もう少しキャラクターに変化をつけても良かったような。最後は、ありえないだろうと思いながら、手のひらで転がされる様は面白かった。

  • 登場人物が面白いです。

  • 初伊園さん。確か同郷やったような…。
    4人の男たちが何とか大金を得ようと画策しているが、結局裏で糸を引いているのは女。おそろしー。
    他の作品も読みたいと思いました。

  • 着想はおもしろいのに、小説はおもしろくない。下手だな、という感じ。

  • ある日突然大金が必要になった4人の男逹のコンゲーム。それぞれがせしめたお金が右から左へと男の懐を移動していく過程が面白い。ただうまく行きすぎたきらいがあるなあと思っていたら、最後の最後でどんでん返しが。なるほど仕組んだ黒幕がいたわけねと納得。もう少しベタに伏線があったほうが読者も喜べたかもしれないね、ということでこの評価。

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