密室と奇蹟 J・D・カー生誕百周年記念アンソロジー

制作 : 柄刀 一  鳥飼 否宇  二階堂 黎人 
  • 東京創元社
3.45
  • (3)
  • (9)
  • (18)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 72
感想 : 20
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488023928

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ジョン・ディクスン・カーまたはカーター・ディクスン生誕100周年記念アンソロジー。
    日本のミステリ作家が密室に挑みます。

    読んでいる最中に気付いたのですが、私、カーの話読んだことないです。
    探偵役については少しだけ知っていたからまだマシですが。(密室大全的な本を読んだことがあったから)
    全く知らない人はちょっとつらいかも。
    まあ、話は面白いので、そのあたり気にしない人なら楽しめると思います。
    少なくとも私は本物のカーの本を読みたくなった。

    収録作品で好きだったのは柄刀一ですが、最後の方、どこ行くんだよと思った。
    桜庭一樹の作品は異質でこれまた面白いと思った。きゃーきゃーうるさいけど。
    田中啓文が…あー、思いついちゃったんだよね。じゃあ仕方ないよね。という感じ。私はああいうノリが好きじゃない。

    とりあえず、今度本編を探したいと思います。

  • カーの生誕100年を記念して出版されたアンソロジーです。
    いろんな作家のパスティーシュ作品が読めます。
    カーと言えば不可能犯罪ですが、このアンソロにも不可能犯罪、密室がたくさん出てきます。
    アンリ・バンコラン、H・M卿、フェル博士といったカーの作品の魅力的なキャラクター達が活躍します。
    D三課のマーチ大佐のパロディもあります。
    デブ3人でD三課には笑っちゃいました。
    そんな中でもカー本人が出ている芦辺先生の作品はとても良く出来ていて気に入りました。
    カーへの深い愛、尊敬が感じられる作品ばかりです。

  • (収録作品)ジョン・ディクスン・カー氏、ギデオン・フェル博士に会う―Mr.John Dickson Carr meets Dr.Gideon Fell(芦辺拓)/少年バンコラン!夜歩く犬(桜庭一樹)/忠臣蔵の密室(田中啓文)/鉄路に消えた断頭吏(加賀美雅之)/ロイス殺し(小林泰三)/幽霊トンネルの怪(鳥飼否宇)/ジョン・D.カーの最終定理(柄刀一)/亡霊館の殺人(二階堂黎人)

  • 急行列車の多重密室、衆人環視の雪密室など、本格黄金期を代表する不可能犯罪の巨匠、ジョン・ディクスン・カーが遺した「最終定理」とは…?俊傑8人の才が冴え渡るアンソロジー、全編書き下ろし

  •  J・D・カー生誕百周年記念に刊行されたアンソロジー集。パスティーシュもあれば、ちょっと肩の力が抜けた作品もありと、執筆した作家らしさを出しながらも、カーの作品に対する愛情がひしひしと感じられる本格ミステリばかり。 熱狂的なカーの愛読者から、まったくの初心者&未経験者でも楽しめる作品集。これを契機にして、カーファンが増えますように!

  • 061209

  • 2006/12/10読了

全20件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

一九五八年大阪市生まれ。同志社大学法学部卒業。
一九八六年、「異類五種」が第2回幻想文学新人賞に佳作入選。
一九九〇年、『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞受賞。
代表的探偵「森江春策」シリーズを中心に、その作風はSF、歴史、法廷もの、冒険、幻想、パスティーシュなど非常に多岐にわたる。主な作品に『十三番目の陪審員』、『グラン・ギニョール城』、『紅楼夢の殺人』、『綺想宮殺人事件』など多数。近著に『大鞠家殺人事件』(第75回日本推理作家協会賞・長編および連作短編集部門、ならびに第22回本格ミステリ大賞・小説部門受賞)。

「2022年 『森江春策の災難』 で使われていた紹介文から引用しています。」

芦辺拓の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×