- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488023928
感想・レビュー・書評
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ジョン・ディクスン・カーまたはカーター・ディクスン生誕100周年記念アンソロジー。
日本のミステリ作家が密室に挑みます。
読んでいる最中に気付いたのですが、私、カーの話読んだことないです。
探偵役については少しだけ知っていたからまだマシですが。(密室大全的な本を読んだことがあったから)
全く知らない人はちょっとつらいかも。
まあ、話は面白いので、そのあたり気にしない人なら楽しめると思います。
少なくとも私は本物のカーの本を読みたくなった。
収録作品で好きだったのは柄刀一ですが、最後の方、どこ行くんだよと思った。
桜庭一樹の作品は異質でこれまた面白いと思った。きゃーきゃーうるさいけど。
田中啓文が…あー、思いついちゃったんだよね。じゃあ仕方ないよね。という感じ。私はああいうノリが好きじゃない。
とりあえず、今度本編を探したいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
カーの生誕100年を記念して出版されたアンソロジーです。
いろんな作家のパスティーシュ作品が読めます。
カーと言えば不可能犯罪ですが、このアンソロにも不可能犯罪、密室がたくさん出てきます。
アンリ・バンコラン、H・M卿、フェル博士といったカーの作品の魅力的なキャラクター達が活躍します。
D三課のマーチ大佐のパロディもあります。
デブ3人でD三課には笑っちゃいました。
そんな中でもカー本人が出ている芦辺先生の作品はとても良く出来ていて気に入りました。
カーへの深い愛、尊敬が感じられる作品ばかりです。 -
(収録作品)ジョン・ディクスン・カー氏、ギデオン・フェル博士に会う―Mr.John Dickson Carr meets Dr.Gideon Fell(芦辺拓)/少年バンコラン!夜歩く犬(桜庭一樹)/忠臣蔵の密室(田中啓文)/鉄路に消えた断頭吏(加賀美雅之)/ロイス殺し(小林泰三)/幽霊トンネルの怪(鳥飼否宇)/ジョン・D.カーの最終定理(柄刀一)/亡霊館の殺人(二階堂黎人)
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急行列車の多重密室、衆人環視の雪密室など、本格黄金期を代表する不可能犯罪の巨匠、ジョン・ディクスン・カーが遺した「最終定理」とは…?俊傑8人の才が冴え渡るアンソロジー、全編書き下ろし
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J・D・カー生誕百周年記念に刊行されたアンソロジー集。パスティーシュもあれば、ちょっと肩の力が抜けた作品もありと、執筆した作家らしさを出しながらも、カーの作品に対する愛情がひしひしと感じられる本格ミステリばかり。 熱狂的なカーの愛読者から、まったくの初心者&未経験者でも楽しめる作品集。これを契機にして、カーファンが増えますように!
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061209
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2006/12/10読了