- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488025441
感想・レビュー・書評
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面白かったけど中編2本という構成のせいか、福家さんの意外な運動神経とか動物に関するところとかが最初からテレビドラマを想定しているように思えた。いや、ドラマでもこれら2本見たいんですけどね。
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倒叙者が好きなのと福家警部補のキャラで読み心地が良いシリーズです。今回は中編が2つ。脇役まで描くことで広がりを持たせてる。それが要るのかというと、厚みを増すというよりちょっと枝葉の感じはするけど、作品の質に影響があるわけではない。警部補の細かいところの目配せで不自然さを見抜くところが快感です。とぼけていて鋭いキャラもいい。
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福家警部補シリーズ第4作目。中編二本。「未完〜」では会う人にやる気を与えてたり、意外や運動神経抜群だったりで、「こんな人だったっけ…」と思い返すことしばしば。「幸せ〜」はむしろ犯人捕まって欲しくなかったなあ…。別シリーズの登場人物が出てたりでちょっとニヤリとした。
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面白かったけど、福家警部補が超人的な扱いになってきている気がする。
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ようやく読み終えた福家警部補シリーズ第4弾。中編が2つ収録されているけど、いずれも好作品。しかし、倒叙ミステリーの定めか、どうしてもパターン化しちゃう点が宿命と言えば宿命でしょう。こうしたシリーズの場合、どれだけ犯人に思い入れを持てるかどうかが勝負になるのでしょう。その思い入れが今一歩って感じでしたが、楽しめる作品には違いなかった。
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相変わらず面白かった!手法は古畑と同じで先に犯人わかるパターンなんだけど、どうしてそこに気付く?って感じと追い詰められて犯人がイライラしてくとこが面白い。視聴率良くなかったみたいだから続編ないだろうけどドラマも好きだったー♪
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狩秋人は未踏峰チャムガランガへの挑戦を控え、準備に余念がない。
勇名を馳せた登山家の父・義之がついに制覇できなかった山である。
義之は息子に夢を託して引退、この期に及んで登山隊の後援をやめると言った会社重役を殺害する(「未完の頂上」)。
動物をこよなく愛する佐々千尋はペットショップの経営者。
血の繋がらない弟は悪徳ブリーダーで、千尋の店が建っている敷地を売ろうとする。
そもそも動物虐待の悪行に怒り心頭だった千尋は、弟を亡き者に……(「幸福の代償」)。
『福家警部補の挨拶』に始まる、倒叙形式の本格ミステリ第四集。 -
いわゆる倒叙式で展開し、鋭い推理力で犯人を追い詰める福家警部補シリーズの4作目。本作も彼女の隠れた一面や特定された業界ならではの裏事情が覗かれて飽きさせない。結末は淡白だが、自己ではなく他を思うあまり犯行に及んでしまう憎めない犯人像の造形が上手い。そして本書を読むと今さらながら「刑事コロンボ」の完成度の高さに感心する。さらに蛇足だがドラマ化されるなら二岡役はまた柄本時生であって欲しい。
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未踏峰への夢を息子に託す狩義之は、登山隊の後援をやめるという会社重役を殺害、勝手知ったる山で偽装工作を図る。/動物をこよなく愛する佐々千尋は、悪徳ブリーダーとして名を馳せる血の繋がらない弟をどうしても許せなかった。
福家警部補シリーズ第四弾。相変わらずの福家さん。あっちこっちで人を勇気づけまくってる。今回は追及というタイトルのとおり、犯人と対峙するシーンの多い印象でした。