- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488025526
感想・レビュー・書評
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『パ・マル』3作目。
1作目から読み始めてシェフの人間観察眼が相変わらず鋭い。でも優しさを感じる。
そして料理の描写がすごい。
目の前で見ているみたい。
ブーダンノワール食べてみたいな。。
見方によって違ってしまう価値観にも考えさせられた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
フランス料理が敬遠されがちなのは
料理をシェアするのにあまり向いてないし
ブータンノワール(豚の血の腸詰)や
マカロンダミアン(ピカルディ地方アミアンのマカロン)など一見して写真写りが良いものでもない。
ただそこにはつくる人と食べる人の
関係性や歴史がきちんと反映されている。
三船シェフが謎に気づくのも
そういったものに敬意を払っているからかもしれない。
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武士でシェフの主人公がお客の悩みをサクサクっと解決しちゃう短編集。このシリーズ作品本当におススメです。お話がどれもすばらしい。
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今回も全てのお料理が美味しそうで美味しそうで♥三舟シェフの推理はますます冴え渡り。最初からもう目頭熱くなる面白さ♪ちょっと後味悪いのは「青い果実のタルト」。その他にも三舟シェフの渾身のお料理がアリバイや踏み絵のようの使われるのは嬉しくなかったけど、あったかさ、切なさ、苦しさを纏ったそれぞれのお客様達が、きっと今後救われていくであろう、という期待に今は飲めないけどヴァン・ショーを傾けたくなりました。8編全て内容がぎゅっと詰まった物語。短編でこれだけの謎解きと美味しさを詰め込めるなんて近藤さん素敵すぎます。
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ビストロ・パ・マルシリーズ、8年ぶりの新作。パ・マルのスタッフは三船シェフを始め、顔ぶれは変わらず、相変わらず、美味しい料理と日常の謎との組み合わせが堪らない。次作も8年待ちなのかなぁ。
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料理とミステリーって相性が良いのか、かなりの数の作品が出回っていると思うのですが、このシリーズは完成度の高さで一歩抜きん出ていると思います。
お高いイメージの強いフランス料理を親しみやすく思わせるビストロが舞台であり、語り手であるギャルソンの青年の視点の癖のなさ公平さが心地よくて、それこそゆったり寛いだ雰囲気で料理を楽しむように読み進めました。 -
ビストロ・パ・マルのシリーズ物。まだ読んでなかった! と最近思い出したので急いで読んだ。今回も、三船シェフの名探偵ぶりを出てくる料理とともに充分、味わうことができた(読後感がどうかなあ…という章もあったけど)。気分転換にうってつけの一冊。「マカロンはマカロン」と「ムッシュ・パピオンに伝言を」が気に入りました。マカロンにもいろんな種類があるのね、マカロンがいまいち好きでない私は初めて知りました。文中にあるマカロンは味わってみたいなあ。あ、あと、パピオンに出てくるパンもね。
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今ひとに一番おすすめしたいシリーズです。
前回の「ヴァンショーをあなたに」がとても良い読み心地で、続編を心待ちにしてました。
前作二本に比べると各短編の落ちどころが少し曖昧に感じましたが、お気に入りは
●追憶のブーダンノワール
●ムッシュパピヨンに伝言を
特にムッシュパピヨンは続きをぜひ書いてほしい!
もうひとつの魅力は各短編に一品、料理のテーマがあって、その歴史などにも触れていること。
ブリオッシュの起源とか、気にしたことなかったから興味深かった。
メディアミックスも今後してほしい作品です。
第4弾をぜひ!