- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488027551
作品紹介・あらすじ
浅草川に浮かぶ島、日本橋は箱崎。汐と水が入りまじり、色々なモノが流れ集まり三つに分かれるところ。この川辺にある若狭屋には、ちょっとさみしい魂がふらりとやって来る。狐憑きと呼ばれる花魁や川に消えた子供、息子を捜す山姥……。あの世とこの世をつなぐ不思議な船宿で女将が出会う、八つの愛おしいあやかし話。
感想・レビュー・書評
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初読みの作家さん。
時代物あやかし話8編。
船宿の女将が主人公という事だが、女将・お涼の
キャラが今一つ伝わってこない。
なぜ不思議な事を引き寄せるのか?
その話も8つの話に出てました。
一つ一つがちょっとあっさり短い。
それぞれ後少し掘り下げて欲しかった_φ(・_・
続編も読んでみようと思う。
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『踊る猫』『恋する狐』の雰囲気が好きだったので、同著者の本書をを手に取りました。
箱崎にある船宿〈若狭屋〉を舞台にした連作八話が収録されています。
サブタイトルに“あやかし話”とありますが、所謂“怪奇譚”のような怖さはなくて、“ちょっと不思議な人情噺”という感じの内容です。
人間の心の弱さや、切ない事情などにも触れられていますが、ふんわりと優しい雰囲気で、どの話もほっこりした読後感なのが良いですね。
そして〈若狭屋〉の女将・お涼さんの人柄も素敵なのも安心ポイントです。
第六話以降の三話は、過去に遡ってお涼さんの父・甚八の若い頃の話という構成も新鮮で楽しめます。
第七話「江戸の夢」では、お涼さんの周りに不思議な事が寄ってくる理由というか、そのきっかけになった“ある神様”との出来事が描かれていて、彼女の妖かしに対する懐の深さはそこからきているのかな・・と腑に落ちるものがありました。
全体的に内容が軽く小ぶりなので、ある意味物足りなさはあるかもしれませんが、本書のようなサラサラとお茶漬けのように読めちゃう話も結構好きなので、続編も読んでみたいですね。 -
2019/4/11(木曜日)
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江戸の船宿のおかみの周囲には、なぜか「ちょっとした」不思議なことが起こりがちで……。おかみさんが主人公、というにはかなり遠い人もでてくるのですが、彼女が主人公な山姥の話がとても面白かった。このくらいの「ちょっと不思議」な話はとても好みなので、もっと読みたいです。
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2018 6/14
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一話完結の連作。
ちょっと一話ずつがコンパクトかな?
眠る前に読むのにはいいね。 -
狐憑きと噂される花魁、川に消えた子供、息子を探す山姥…。浅草川に浮かぶ島、日本橋は箱崎。汐と水が入りまじり、色々なモノが流れ集まり川が三つに分かれるところ。この川辺にある若狭屋には、ちょっとさみしい魂がふらりとやって来る。にんげんもあやかしも隔てなく―。ここはこの世とあの世をつなぐ不思議な船宿。女将が出合う、八つの愛おしいあやかし話。
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今まで読んだ折口真喜子の本なかで、
一番さくさく読めました
怪奇とまでいかず義理人情とまでいかず
さらっとさくっと読む感じ
設定がおもしろいので
またこのシリーズで出てほしいです
次は長編でドロッとした話がいいなぁ