ブルーローズは眠らない

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 96
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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488027766

感想・レビュー・書評

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  • 前作と似ている科学的ミステリーだったが、「ジェリーフィッシュは凍らない」の次の作品としては少し物足りなかった。トリックも、構成も見事だったけど、正直そもそもの復讐劇の発端となった事件の動機とか、あまり納得いかなかった。くだらないということに意味があるのか。

    トゲで死ぬラストも勘弁してほしい。命をかけて、犯人の過去の悪事を暴いたのに、それが世間に公になる前に犯人が死んでしまうっていうのは納得いかない。それだったら、密室とか凝ったことをせずに、特定した時点で殺すことと何が違うんだろうって思う。面白かったけど、ラストでモヤモヤが残った。

  • 自然には現れないはずの目の覚めるような青い薔薇。交配によって出来上がったとする牧師と遺伝子操作により科学的に作り出したという教授との二種の青いバラが前後して発表されたことから始まる「ブルーローズ」パートと虐待から逃れ遺伝子研究をする一家に保護されたエリックの「プロトタイプ」パートが交互に語られ、読み応えは前作同様です。青薔薇のいかにもな説明から二つのストーリーの関わり、殺人に密室、72号…この世界を堪能しました。力技は良しとして、私的に残念なのは、動機に納得いかないこととマリアと漣が好きになれないこと…。

  • 前作より好き。
    トリックがわかりそうなのにわからない。
    ありきたりではないトリック、楽しめました。

  • 安定感ある面白さ。
    面白いんだけどなぜか毎回途中で長期積んじゃう。
    空にはジェリーフィッシュが浮かんでて、青いバラが実在するこの世界は私の知る世界とはどこかズレていて、それでもいつか同じものを目にできるかもしれないリアリティを感じさせる。

  •  博士のキャラクターが鍵って。

  • 同時期に公表された二つの青いバラ。一つは偶然の賜物、一つは科学技術によるものだという。しかしその青いバラは本物なのかという疑惑が生まれる。その真偽を探っていくうちに、青いバラの製作者の1人であるフランキー博士が殺されてしまい…。

    交互に語られるのは、虐待を受けていた少年の記録。彼は生家から逃げだし、フランキー博士の家の居候となる。そこでの生活は教養と愛情に満ちた幸福なものではあったが、地下室からは実験体七十二号と呼ばれる不気味な生物の声が聞こえてくる…。

    前作と同じ構成に嫌な予感がした。「実は過去の話でした!」は前作でも使ったトリックなのでやめてほしかった。復讐という動機も前作と同じなのではなかっただろうか。

    マリアと漣のキャラクターは好きで、いろいろな知識を与えてくれるところも好き。3作目に期待。
    マリアはかわいく、漣はかっこいいのでキャラは

  • ジェリーフィッシュに続き、研究者と研究成果が事件のカギ。国籍不明(とはいえ想像はできる)のSF世界で、アルビノの母娘や閉じ込められた怪物、バラの蔦に囲まれた密室、切断された死体に加え青い薔薇!捜査側もこれに負けないキャラで楽しかった。ミスリードを誘ってるのはわかるけど、予想を上回った。次の作品が待ち遠しい作家さんの一人。

  • この刑事コンビがツボ。どこかの高飛車お嬢様&S執事とは一味違って、こちらのレディは無自覚に有能である。また見られてよかった。次作も出てくるらしいから本当に楽しみ!
    今回も謎は魅力的だったんだけど、私の理解力が低いせいか真相がそれほど面白く感じられず……。あと母親の強い愛情を感じられるシーンがあったらもっとよかったな、あれでは彼女が寂しすぎる。
    明記がなかったけどこの青バラの開花時期ってどれぐらいなんだろう。年中咲いてるように感じたけど実際は品種によってバラバラだよねバラなだけに。

  • 続きを見つけたので借りました。登場人物を覚えていました。

  • この人の作品の突然視界が開ける感じが好き。
    ストーリーは前回の方が好みだったな

    2018.5.8

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著者プロフィール

1976年、神奈川県生まれ。東京大学卒。2016年『ジェリーフィッシュは凍らない』で、第26回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。他の著書に『ブルーローズは眠らない』、『グラスバードは還らない』(以上東京創元社)、『神とさざなみの密室』(新潮社)など。

「2023年 『東大に名探偵はいない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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