- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488104450
作品紹介・あらすじ
ニューヨーク湾に浮かんだ死体は、行方不明だった大富豪ハッター家の当主ヨークのものだった。警察は自殺と結論づけるが、二ヶ月後、ハッター邸で毒物混入事件が発生。解決を要請された名優にして名探偵のドルリー・レーンも手をつかねるうち、ついには屋敷で殺人が……。一族を相次ぎ襲う惨劇の恐るべき真相とは? 巨匠クイーンのレーン四部作屈指の傑作であり、オールタイムベスト常連の古典名作ミステリが21世紀によみがえる!
感想・レビュー・書評
-
レーンもの二作目。Xの次にZ読んでしまって今回Yに戻る。昔々子供向け雑誌でネタバレされて犯人を知っていたので残念ながら驚きは少なかったが、今回きちんと読んでどういう経緯で犯行に及んだかの推論は納得いった。それにしても辛すぎる結末。
-
名作をようやく。
富豪家族の邸宅で起きる数々の事件、その犯人を元俳優ドルリー・レーン、サム警視とともに解くという流れ。
次はいつ何が起きるのかとドキドキした。
ドルリー・レーンの説明がすごく論理的だなぁと思った。
マンドリンを凶器に選んだ理由などは、私は「うーん…そっかぁ…」となってしまいちょっと納得感が薄かった。日本語と英語の違いもあるかもしれない。もし原語版で読めるなら納得するのかな。
4部作とのことなので、他の3作品も読んでみたい。 -
海外本格ミステリーの代表作の一つ。物語の展開と、論理の構築はさすがの一言。ただ、個人的にはハードルを大きく上回ることは無かった。
-
疑わしい人はたくさん出てくるのだけれど、最後に明かされる犯人は意外な人物だった。
けれど論理の展開も無理やり感がなく納得の帰結で、結末の迎え方も含めて良く出来ていた。
紳士的で品があるドルリーレーンも素敵で魅力的なキャラクターだった。シリーズの他の作品も読んでみたくなる。
-
ドルリー・レーンでさえも考えついた真実を疑ってしまうほど、異常な事件です。
また、旧訳版でストーリーや犯人は分かっていましたが、犯人はこの人しかいないと言えるほど明確に描かれているのに、それでも犯人が分からない。
エラリー・クイーンのフェアプレーには改めて感服します。
-
数年振りの再読。
悲劇的だけど面白いんだよなあ。
犯人を知らずに読んでも、犯人を知った上で読んでも楽しめるから良い。
名門ハッター家の当主が自殺した二ヶ月後、屋敷内で毒殺未遂事件や殺人事件が発生する。
名探偵レーンによって明かされる犯人や事件の真相は、あまりにも意外で衝撃的。
ただそれ以上に驚きの結末が待ち構えており、最後まで気が抜けない。
-
タイトルだけは前から知っていて、ずっと読みたかった名作。
途中から嫌な予感しかしなかったけど、本当に悲劇としか言いようがない。
ラストも明言は避けてるけどそういうことだよね… -
2023.12.23
僕もこれ、大好きです!クイーンの中で、ベスト5に入るかなあ。
かなり以...
僕もこれ、大好きです!クイーンの中で、ベスト5に入るかなあ。
かなり以前にハヤカワ文庫版で読みましたが…こちらの創元新訳版に、興味があります!
これ、ネタバレ無しで読んでたらもっと圧倒されたと思います。でも、やっぱり結末が‥...
これ、ネタバレ無しで読んでたらもっと圧倒されたと思います。でも、やっぱり結末が‥まさに「悲劇」ですよね。「方舟」も結末が真っ黒とありましたが、これもかなりダークですね。
新訳はたぶんとても読みやすいですよ。違和感なく読めました!
「Y」は、有名な結末ですから…ミステリ好きには、ある程度ネタバレしちゃってますよね。クリスティの...
「Y」は、有名な結末ですから…ミステリ好きには、ある程度ネタバレしちゃってますよね。クリスティの「あれ」も含めて。
新訳、期待します!