夜は千の目を持つ【新版】 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
3.25
  • (2)
  • (3)
  • (4)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 59
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488120139

作品紹介・あらすじ

星のふる晩、青年刑事ショーンは川に身を投げようとしている娘を救った。事情を尋ねると、彼女は悲嘆にくれた理由を語る。正確きわまりない予言をしてきた謎の人物に、信じがたい状況で父親が死ぬと宣告されたというのだ。実業家の父親を狙った犯罪を疑うショーンの要請で、警察は予言者の捜査を始める。予言に翻弄される人々を映し出す巧みな心理描写と、途切れることのない圧倒的な緊迫感。サスペンスの巨匠の真骨頂を示す不朽の名作!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ストーリーとかじゃなくて表現か美しい。

  • 「警察官は自分が眠るためにいるんじゃない。人が眠れるようにいるんだ」という、主人公の上司の警察官としての矜持溢れるセリフに痺れた……けど、途中までサスペンスフルな展開だったのに、あのオチはちょっと肩透かしだと思う。

  • 『夜は千の目ありき……春よ』

    そんな詩を目にしたのは三十年ほど前のことだったか。
    夜の千の目とは星々であろう。だが、そう詠った心の内までは読めず、心の片隅にずっと留めていたが、今では詩の全文も思い出せない。

    その当時から今日まで、この小説のことは知らなかった。
    先の詩は、ひょっとすると本書のタイトルに由来するのかもしれないが、そういうことも知らずに来た。
    なにか謎が解けるかもしれないという気持ちで読もうと思ったに違いない。

    果たせるはずもなく。
    ジャンルはミステリ。謎解きで口が塞がらなくなる系。

  • 超常現象や怪奇現象かと思いきや、ミステリと思いきや、実は…という作品は多々ありますがどうも相性が良くないようです。とくにこの作品はミステリ部分も成立せず、いっそコメディ要素といってもいいくらい的外れ。怪奇小説と紹介されればまだこちらの心構えも違ったのですが。
    ヒロインの独白パートは緊張感と不安が増幅していくのを楽しめました。冒頭の詩的な情景描写もさすがアイリッシュと期待通りでした。けどそこまで。途中から誰か別人が書いたんじゃないかと訝しんでしまいました。なにがどうしてこうなった。

  • 2018/12/31読了

全6件中 1 - 6件を表示

ウィリアム・アイリッシュの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×