疑惑の入会者: ロンドン謎解き結婚相談所 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488134112

感想・レビュー・書評

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  • サリーの恋応援したい

  • ロンドン謎解き結婚相談所第三弾。

    いよいよ、ラスボスの義父ベインブリッジ卿が帰国した。
    グウェンの息子を私立校に行かせようと、グウェンと対決する。
    それだけでなく、アフリカからの帰国直後にも関わらず、
    毎晩クラブへ出かけ行くことに義母も傷つく。
    そして、結婚相談所に入会したアフリカ系の男性と当然何かある。

    最終的に、グウェンの亡き夫の父親は、
    妻を裏切ってアフリカで息子をもち、
    お金のために偽装誘拐を企てるという嫌な奴で残念だった。

    グウェンが助けを求めた闇屋のボス、アイリスの恋人(?)でもあるアーチ―の前で、
    手下たちがグウェンの言うことを聞いて動き出そうとした場面が面白かった。

    アイリスの親友サリーとアイリス、そしてグウェンの仲はどうなる?

  • いや〜面白かった!!グウェン、貴族出身のお嬢様なのに、随分と酷い目に遭いましたね。でも、タダでは起き上がらない2人が大好き!!サリー優しすぎ。ロニーいい子過ぎ。
    最後にバラバラだったピースが合わさっていくのは圧巻です。
    後日談の、机の秘密も読後感最高!
    愛想の悪い管理人さんというイメージだったマクファースンさんの人となりもわかり、より物語に温かみを感じました。
    ハロッズの机、実物はきっと素敵なんでしょうね。

  • 舅問題が多少鬱陶しかったりもするが、これだけストーリーに絡んでいてはやむを得ぬか。
    しかし、おっさんが書いていたとは。

  • ロンドン謎解き結婚相談所シリーズ、なんと3巻目!
    3巻目のお祝いか、なかなか豪勢な作りである。
    本編に、短編一つに、解説――
    取り立てて言うに値しない?
    いやだって特に解説には、アレのアレが明かされているのだから!

    グウェンドリン(グウェン)・ベインブリッジ、アイリス・スパークス、

    表紙に描かれた二人が活躍する、俗にバディものと言われる物語である。

    時代は戦後、場所はロンドン、二人は結婚相談所を営んでいる。



    なにかあっても、必ず「めでたしめでたし」になるから、

    このシリーズを読んでいるのだと、今回実感した。

    今回はグウェンドリンの物語で、彼女は次々えらい目にあう。

    それは仕事のことだったり、家のことだったりするのだが、

    あるある、そういう時というのは!

    なぜよりによって今?!という重なりで、えらい目にあう時がある!

    どう解決していったらいいかわからない!
    けれどもどうにかなるのだ。
    グウェンが頭を働かせ、アイリスが頭を働かせ、伝手を頼み、身体を動かし、走り回り、二人ができることをやれば。
    読者が最後まで読めば。

    今回は特に、シリーズを読んでからをお勧めする。
    経緯を知っておくのもさりながら、
    あの○○がああなるなんて! 
    あの○○とこうなるとは! 
    などなどの驚きがいや増すのである。

    それにしても、嫌な点がないのがこのシリーズのいいところだ。
    Amazonなどで評価を見たが、ここが嫌だ、ここがかんに障るというような評価を見たことがない。
    読者みんなに愛されて、人気のシリーズだ。
    これは偏に作者の人柄によるものだろう。

    作者アリスン・モントクレアは、これがデビューのシリーズだが、正体不明作家である。
    性別すらわからない。
    それが明かされたのが、この解説である!
    私はこちらで推理していたが、結果を知って、当たった! と声を上げたのか、大はずれだ! と笑っていたか、さて――

    本国では4巻が出て、さらには5巻の予定も組まれているらしい。
    今回は、グウェンについてより語られたが、次回はアイリスと聞く。
    楽しみだ。

  • CL 2023.2.3-2023.2.6
    やっぱり好みだわ。
    軽妙洒脱な会話がとても魅力的。
    今回はグウェンが大活躍。観察眼があり、進歩的で公平な考え方。しっかりした自分を持っていて外にキチンと表明できる力がある。だから周りの人が彼女に惹きつけられる。
    ミステリとしても面白かったし、決して派手ではないシリーズながら次作が待ち遠しい。

  • 今巻はグウェン回。冒頭からして護身術の講習に通い、伯爵からギャングのボスまでとサシで渡り合い、パートナーのアイリスはもちろん、息子の家庭教師、一家の料理人、はては姑とまでシスターフッドを育んでしまう。八面六臂の大活躍と中盤のハラハラドキドキ、スッキリ溜飲が下がるラストでたっぷり満足できる1冊。
    当初は八方塞がりだったグウェンの身辺はこれで一段落ついて、次はアイリス回とのこと。グウェンに比べていまだ謎多きアイリスをこの調子でみっちり描いてくれるなら、これまた非常に期待できそう。
    巻末のおまけ短編まで、おまけと言うには惜しい出来で大満足。

    巻末の解説では作者の正体が明かされる。
    もしかしたら、何よりこれに驚かされたかもしれない。

    2023/2/5~2/6読了

  • ロンドン謎解き結婚相談所の第三弾。ベインブリッジ卿の帰還からの波風。アイリスとグウェンの連携がどんどんなめらかになる。リトル・ロニーの活躍が最高。
    舞台は1940年代だけど、現在のバランス感覚を取り入れようとしているのを強く感じる。おかげで読みやすい。
    同時収録の短編「机の秘密」は、ビルの管理人マクファースンさんの途切れない物思いから始まって、本編より少しだけ夢見心地な雰囲気だった。グウェンとアイリスが出てきた瞬間、一気に現実へ引き戻された感覚。とても良い。

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