目撃者を捜せ (創元推理文庫 164-5)

  • 東京創元社
3.08
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488164058

感想・レビュー・書評

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  • タイトルのまんま。
    目撃者探し。

  • 殺人事件の犯人…ではなく、目撃者を探す話。ストーリー展開に無理なく、大きな驚きはないけれど、なるほどという納得感あり。

  • ❖犯行の動機詳細までは不明であるけれど、真犯人は(物語展開も)想像したとおりであった・・たいしたヒネリもないので、犯人当ての正解率は高いように思われる。それでも筆致や登場人物が魅力的に描けているので最後まで退屈することはなかった。饒舌な主人公はバカっぽくかつ僻みっぽい性格で、空回りするさま(暴走もする無能ぶり)は痛々しい。真の探偵役はその道化役の背後というか脇に控えているというユニークな人物配置、最後にその寡黙であった人物のする的確な真相の推理・解明は冴えがあった。物語としてもその場面の効果でよく引きしまったと思う。

  • 2 

    『七人のおば』や『探偵を捜せ!』などに比べると“クズ人間”はいないものの、一癖も二癖もある乗客たちの描写はさすが。航海ものとしての雰囲気も良い。しかし、気の回らない主人公の一人称が地の文なのは辛い。人物の配置などから、勘の良い読み手ならば、事件が起こる前には被害者もわかってしまうし、半分も読めば事件の真相にもあっさりと予測がついてしまう。にも関わらず、主人公は喜々として最後の最後まで狂言回しを続けていく。このじれったさと言ったらない。後半は特に意外性もなく、単なる確認作業でしかなく退屈。

  • 全然正月っぽくないけれど、これが今年の1冊目。
    変わった趣向で知られるパット・マガーの作品を読んだのはこれが2冊目だ。肝心の目撃者を捜す必然性が弱い気がするものの、結末の謎解きは人間心理をついていてちょっと感心させられた。単純に目撃者を捜せば終わりとはなっていないところがいい。デッキとかラウンジとか船内の構造というか位置関係がわからないので時系列的な人の動きが理解しにくいのは難点。船内図がほしいところだな。
    60年も前の作品だから古くさいのはしかたないが、こういう変わった趣向のミステリーは好きだ。というわけで次のをAmazonに発注してしまった。
    ところで、訳者の延原泰子さんて延原謙さんの縁者だろうか。

  • リオに向かう貨物船に乗り込んだ新聞記者アンディ・キャラハン。出発直前に学生時代の友人であるビーフに会いリオに向かう妹ジェリンダの世話を頼まれる。船に乗り込むいわくありげな人々。かつて間違った処方で妻を殺してしまった医師ヒュウ・ピーターズ。故意による殺人ではないかと疑う世間。彼の姉でヒュウのミスで目に障害を持ってしまったエイミー。ヒュウの従兄弟でおしゃべり好きなルエラ。ヒュウの妻の死に関しての秘密を持っているとアンディに話した夜、何者かに殺害され海に投げ込まれたルエラ。現場に残されたコリンズ夫妻が配った煙草の吸殻。事件に目撃者がいるはずなのに名乗り出るものがいない状況。捜査を始めるアンディとウォルターとドリーのコリンズ夫妻。ピータース医師とジェリンダとの関係。生まれを偽るキット・ロレンスと娘のジェニー。謎の薬を腕に打っている所を目撃されたベン・ドレイスン。

  • ブラジルへ向かう貨物船での船上で新聞記者のアンディ。その船には妻殺しの容疑をかけられている医者やその姉、謎のブロンド女などが乗っていた。その途中で乗客の1人が船から海に突き落とされ殺された。英語教師のコウルズとその妻とともに存在するはずの目撃者探しを始める。

    パット・マガーの今までの作品の中では一番かるく読めた気がする。おどろおどろした人間関係も比較的少なかったし。

  • 私が借りてきたのはこの表紙じゃないですね。
    こんなすっきりしたのじゃなくてもっと古いのにありがちなかんじ。

    主人公があんまり好きなキャラじゃないです。ちょっといけすかない。

    カバーイラスト / 東恩納 裕一
    カバーデザイン / 矢島 高光
    原題 / SAVE THE WITNESS (1949)

  • パット・マガーの[七人のおば]が面白かったので、[うそうそ]と同梱で一緒に買おうと思ってる。パット・マガー作品を翻訳されているもの全てを揃えることになるけれど、どれが一番面白いのだろう?
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  • 未購入

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著者プロフィール

"パット・マガー
本名パトリシア・マガー。
アメリカ、ネブラスカ州フォールズ・シティー生まれ。
ネブラスカ大学を卒業後、コロンビア大学でジャーナリズムを専攻。
アメリカ道路施設協会の広報室長、建築雑誌の副編集長を務める。
1946年「被害者を捜せ!」で、推理作家としてデビュー。
1950年、カソリック・プレス・アソシエーション賞受賞。52年には、エラリー・クイーンズ・ミステリー・マガジン賞を受賞している。
"

「2018年 『死の実況放送をお茶の間へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

パット・マガーの作品

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