- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488199104
作品紹介・あらすじ
一家皆殺し、目撃者はいないはずだった。だが、殺害現場にもうひとり女の子
がいた痕跡見つかる。女の子は殺害された一家の母親の姪ニコル。惨劇を目撃したとすれば、犯人に狙われる可能性が高い。ニコルを発見し保護したのは、トルケルのチームと共に捜査に加わっていたセバスチャンだった。だが、発見されたニコルは、言葉を発することができなくなっていた。セバスチャンは、彼女を死んだ娘と重ね、なんとか心を開かせようとする。
感想・レビュー・書評
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犯罪心理捜査官セバスチャンのシリーズ4作目、後半。
地方都市で一家4人が襲われた事件、国家刑事警察のいつものメンバーが捜査に当たります。
鑑識官のウルスラは大怪我を負い、若いヴァニヤは父親の事件でまだ心定まらない。
捜査官たちの人生が少しずつ変わっていくのも魅力のシリーズ。
事件の目撃者は幼い少女ニコルでした。
探し出したセバスチャンは、何とか信頼を得ます。
セバスチャンには、災害で家族を喪った過去がありました。
ニコルと母を匿い、世話をすることは救いともなり得ますが、のめり込むような気持ちには危うさも。
その切なさと難しさ。
仕事としても人間的にも、今回はいいところを見せるセバスチャン。
しかし、それだけでは終わらない?
続きはどうなってるんでしょう。
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前回のラスト:ウルスラァァ!
今回の終盤:ビリーッ!!
今回のラスト:セバスチャン!?ついに!? -
再読なのでシリーズ既刊分一気読み。贅沢な時間でした。
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セバスチャンシリーズ4作目。
衝撃的な終わり方の前作からの今作。
一家惨殺という凄惨な事件から作品ははじまり、物語がすすむ中で前作からのその後がみえてくる。
非常にスマートなうまい流れ。
すべての登場人物がシリアスな問題をかかえている。毎作少しずつスポットライトの当て先をずらし、それぞれの登場人物の問題を浮き彫りにする。
その方法もうまい。
この先も楽しみでならない。 -
また今回も、読み終えてすぐ、次を早く読みたい!と思わせてくれるエンディング。人としてはダメダメでも、きっちりと仕事をする話は面白い。私はセバスチャン、嫌いじゃないです。
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セバスチャンだるいな〜と思いつつも読んでしまう面白さ。翻訳が2017年から止まってしまってるようなのが残念…英訳版でも読もうかなあ。
良い心理学者とは往々にして病んでいるものなのかもしれない、安定している人は想像力を働かせる必要がないだろうから。
他者に対しては適切な距離を置き鋭く観察するセバスチャンも自分のことに関してはからっきし。とはいえセックスする相手を間違えがちではあるので適切な距離感も保ててないか。
ビリーはいつもヴァニヤと比較されて可哀想だな、なんか婚約者も怖いし…と思っていたらここにきて面倒なメンバーの仲間入りを!
続きも気になるし是非邦訳で続編が出ることを祈る。 -
面白すぎて読み終わるのが勿体なかった!あとがきは2017年時点で次の5作目6作目がすでに出版されている、と書かれているけど英語版のwiki を見ると直近で2021年に新作が出ているみたい。早く続きを翻訳出版してほしい。それにしてもまさかこのシリーズで泣くはめになるとは。。さすがブリッジやヴァランダーの脚本家のタッグ。
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おーついに!