湿地 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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感想 : 101
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  • Amazon.co.jp ・本 (391ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488266035

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりの海外作品。初めてのアイスランド作家の作品。

    本屋さんに平置きされていた作品に興味を持ち、調べてみたらこちらがシリーズ1作目とのことでしたので、図書館で借りてみました。

    翻訳された文は、例えどんなに上手に翻訳されていても馴染むまで時間がかかること、また、私がカタカナの名前を覚えること大変苦手としていること、それを踏まえても面白かったです。

    ただの衝動的な殺人ではなく、そこには国境を越えて多くの人が共感できる深い悲しみがあった。
    殺人を肯定するわけではありませんが、
    その深い悲しみが、この作品の重石となっているように感じました。

    訳者あとがきも良いです。
    続編も読んでみようと思います。

    2015年39冊目。

  • 久しぶりに寝る時間を削って読みたい本を読んだ。
    主役エーレンデュルはシリーズぽくなってるようなので、この次も読みたい。
    馴染みのないアイスランドが舞台なのも自分にとっては新鮮で良い。、

    追記
    確かホルベルクの悪友グレータル?の内臓が無かったと思うのだけど、その理由を読み飛ばしてしまった気がする。誰か教えてください。

  • レイキャヴィクの湿地にあるアパートで、老人の死体が発見された。侵入の形跡はなし。何者かが突発的に殺害し逃走したらしい。ずさんで不器用、典型的なアイスランドの殺人。だが、残されたメッセージが事件の様相を変えた。明らかになる被害者の過去。肺腑をえぐる真相。ガラスの鍵賞2年連続受賞の快挙を成し遂げ、CWAゴールドダガーを受賞した、北欧ミステリの巨人の話題作。
    原題:Mýrin
    (2000年)
    --- 目次 ---
    湿地
    訳者あとがき(柳沢由美子)
    文庫版訳者あとがき(柳沢由美子)
    灰色の物語――節義と血讐と家族を描くアイスランド生まれの警察小説/川出正樹

  • アイスランドの警察小説。
    湿地というタイトルどおり、ジメジメと重い雰囲気が漂う。血や地が濃い世界。その重さにやられながらも、先が知りたくて一気に読んだ。

  • 訳のせいか、アイスランドの言語のせいかわかりませんが、終始読みづらく苦労しました。
    会話も不自然な物が多く、エキサイト翻訳を彷彿とさせます。
    ですが、物語はとても面白く、最後まで惹き付けられました。

  • 前から気になっていた作家。舞台はアイスランド。著者の名前からしてそうですが、なかなか耳慣れない名前や地名がたくさん登場。特に意外性がある作品ではありませんが、動機が特徴的な作品でした。全体的に読みやすくて分かりやすいストーリーで楽しく読めました。所々で挟まれる主人公と娘との関係がストーリーにアクセントを効かせていて良かったです。

  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1376005

  •  アーナルデュル・インドリダソン、アイスランドの推理小説作家です。一度や二度では発音出来ないし、覚えにくい名前です。
     舞台は、アイスランドってあまり馴染みが無いです。ノルウェーとグリーンランドの間でイギリスの北西にある北海道と四国を合わせた大きさの島国です。

     事件は、首都レイキャヴィクのアパートで老人ホルベルクが撲殺された。強盗か怨恨か、
    レイキャヴィク警察のエーレンデュルは現場に有った墓碑の写真から被害者が40年前に強姦罪で訴えられた事があり、写真の墓碑は当時強姦された女性の子供だと判明した。

     その女性は子供が亡くなった3年後に人生を悲観し自殺していた。また被害者ホルベルクは強姦魔だった。

     エーレンデュルは被害者の関係先を徹底的に調べ上げる中で''脳腫瘍''という以外な共通点を見つける。

     アイスランドという最北の小さな国で起きた殺人事件、被害者で強姦魔でもあった老人
    の関係から犯人を割り出すのに、地道な聞き込みや物証集め等、派手なアクションや銃撃戦、カーチェイス等は一切登場せずに静かでもの悲しい雰囲気が漂って来る。

  • 翻訳が合わなかっただけかもしれないけど、主人公の刑事がペラペラ情報喋るし、あんまり事件の陰湿さが伝わってこなかった。展開も魅力的に感じなかった。
    シリーズ物ということなので、湿地よりも前の話を読んでいたら印象が違ったかもしれない。

  • 図書館で。
    北欧のミステリーはあまり数を読んでいる訳では無いのですが、なんとなく離婚歴ある、生活が不健康そうな暗めの男性が主役なことが多い気がする。そういう作品を手にしただけかもしれないけど。

    個人的に主人公の娘が父親にあたるのは理不尽な気がする。途中で主人公もキレてたけど、あんなえらそうな口のきき方は無いよな、ウン。主人公は直観の人なので、確かに部下はなんでこんな作業を…と思うだろうなぁとは思う。結果が付いてきたから良かったものの、当て推量な感じがするものな。

    生まれてきた子に罪はないはずなのに、親の因果が子に報う、というか本当にとばっちりを受ける子供の方が切ない。この人の書かれる犯罪者は太陽がまぶしかったからとかそういう理由では人を殺さないだろうなぁ~
    重く暗い話ですが、その分主人公が怒ったり、加害者にも心を配ってくれるので読後感は悪くなかったです。続編もあるみたいなので読んでみたいかな。

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