- Amazon.co.jp ・本 (587ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488276096
感想・レビュー・書評
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ノイハウスのピアとオリバーシリーズ何冊目かな。まあ相変わらずといえば相変わらず。いろいろな筋書きが込み合ってごっちゃになって混迷している。人間関係もこううまくつながっているもんか。風力発電開発に伴う利権がらみの殺人なのだが、政治的な思惑や研究データの捏造なども関わってどっちがどうつながるのかわかりにくい。脇の甘いオリバーが使い物にならなくてピアが孤軍奮闘するのもいつもどおり。安心の安定感といえなくもないが、もう少し整理できないものかね。
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オリヴァー&ピアシリーズ。
事件の謎解き以前に、探偵役の警察の皆さんがが大変なことになってる。むしろそっちの謎のほうが気になってしょうがない。
オリヴァー……ほんとにお前どうしたんだよ。そして次巻への引きがすごい。どうなるんだオリヴァー。 -
オリヴァー&ピアシリーズ第5作。前作の「白雪姫」から続けて読んだので、サブストーリーであるオリヴァー&ピアの私生活についての変遷は楽しく読める。環境保護、風力発電、動物愛護などイマドキの潮流に乗ったストーリーは、今回もたくさんの登場人物と複雑な人間模様で読了にどうしても時間がかかってしまう(電車でも部屋でも頻繁に寝落ち…)。サイドストーリー含めて、最後には大団円を迎えるので達成感はあるのだが。3.8
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長かった。キレる刑事ものとは一線を画した作品。人間味に溢れているというか。。。
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毎回毎回、ネタのチョイスがうまい。今回のお題は風力発電と地球温暖化で、これまたキャッチーである。
他レビューに「オリヴァーが情けない」というのが多いが、一気読みしたニワカ読者なためか、あまりそこは気にならなかった。邦訳順に3→4→1→2と数年がかりで読んできた人たちにとっては、オリヴァーが(作中人物たちと同じく)完全無欠の頼れるエリートに見えていたのかもしれない。妻に去られて世界崩壊、落ち込んで迷走するアラフィフ男の姿は、私には「ま、そういうこともあるかもね」くらいにしか思えなかった。
そんな中、いい味出しているのがオリヴァー父。老貴族としても脇キャラとしても事件関係者としても、素朴っぽさがとてもいい。「ああ、そういえば」ととんでもない大ヒントを投下し、「なんでもっと早く言ってくれなかったんだ、父さん!」「なんでって、そんなこと訊かなかったじゃないか」 一歩間違えばイラッとさせられるだけの、このやりとりが最高だったw
ネタバラしシーンのあざやかさは前2作にわずかに劣るが、人物描写は秀逸。作者の充実した実力が感じられた。
2020/2/10読了