蔵書まるごと消失事件 (移動図書館貸出記録1) (創元推理文庫) (創元推理文庫 M サ 3-1 移動図書館貸出記録 1)

  • 東京創元社
2.85
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本棚登録 : 230
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488297022

作品紹介・あらすじ

憧れの図書館司書となるべく、アイルランドの片田舎タムドラムにやってきた青年イスラエルを待っていたのは、図書館閉鎖という無情な現実だった。代わりの職務-移動図書館の司書を任されたものの、肝腎の蔵書一万五千冊は一冊残らず消えていた。だれが、なぜ、どこに?事件を解決するはめになったイスラエルの、孤軍奮闘が始まる。頻出する本の話題も楽しい新シリーズ、発車。

感想・レビュー・書評

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  • 司書たるもの、本を利用者から守るべき立場である事。
    利用者は本を愛している者たちであること。
    それだけは評価して★2で。

    あとは、邦訳ミステリ(なのかもあやしい)にありがちな
    失敗を数多く重ねてしまっていて、
    ページを繰る毎に読む気を削ぐ一方でした…。
    コーラとバーガーで頭が詰まっているなら楽しめるのかも?
    本好きにはたまらないという売り文句でしたが、
    本好きならカッコ書きの説明(しかもうんざりする程多い!)も要らないだろうな…。

    悔しいので最後まで読みましたが、
    解説には海外でドラマ化されるみたいなこと書かれてましたが、
    ほんとかよ!!(笑)

  • 活字中毒者としてはイスラエルに共感できるところも多分にあるけれど、それ以上にこの人ウザい。まあそれを「愛すべき性格」と呼ぶか「ウザい」と切り捨ててしまうかってことなんだろうけど、私は後者だなあ・・・

  • アイルランドに司書志望の青年が、丸ごと消えた図書館蔵書の行方を探す話。

    あとがきによればミステリーに分類されているようだが、謎解きという感じはあまりない。どちらかというと、都会育ちの青年が未知の世界でドタバタする、アイルランド版「坊ちゃん」みたいな話。
    主人公のイスラエルは本好きで神経質なぽっちゃり青年。いい加減で強引な上司、農場での生活、あまり友好的でない人々の中で突っ走っては散々な目に遭わされる。
    坊ちゃんと異なるのは、イスラエルは最終的に現地に司書として留まることを選ぶ点だ。彼にとってはほぼ異世界と言えるほど馴染みのない土地ではあれど、図書館への愛だけは地元の人と共通していて、そのことが違う結末に繋がったのかもしれない。
    しかしアイルランドをこれほど異世界みたいに描いているが、相当戯画化されているのか、けっこう実際に近いのか。アイルランドの人の意見を聞いてみたいところ。

  • (2021-08-31)(2022-12-06)

  • ものすごくステレオタイプの「都会と田舎のネズミ」逆バージョン現代版なんだが、本国出版14年前とは言え、今どきいくらなんでも戯画化しすぎ。ユーモア小説らしいけど笑えなーい。そりゃシリーズ翻訳2冊めで終了からの絶版(おそらく。新刊入荷ないぽいので)も宜なるかな…。というか、むしろなんでこの仕上がりで本国で人気があったのかがわからないよ。まさかこの手の需要が高いとか…⁇

    とは言え、北アイルランドの郊外とロンドンのスノッブ臭い輩の醸し出す一定の空気感はそこそこ楽しめたので、まぁよし。しかし次作はいらない。

  • 外国の本にありがちな冴えないドジで世渡りが悲しいくらい下手くそな主人公もの。一応ミステリなのかしら?伸ばして伸ばしてオチも薄め。

    いかにも翻訳な文章なのも辛かった。
    笑いのツボからキャラクターまで、お国柄が隔たりすぎてて共感もできず。ちょっと苦手なタイプの小説でした。

  • 話自体は正直たいしたことなくて、
    最後に「あ、これ、ミステリだったっけ」ってくらい
    とってつけたような盗難事件でしたが、
    文中に散りばめられた書名・作家名・登場人物etc.が
    ものすごいクスグリで、本読みにはとっても楽しい!です。

  • 本が好きで相手をなぜか不機嫌にさせる主人公。

    アイルランドの図書館のへ勤務が決まるが当の図書館が閉鎖されており本も丸々消えていた。
    無理やり移動図書館を任される。田舎の厄介な住人と憎まれ口をたたきながらも本探しに奔走する。
    楽しく読めたが中途半端かな?

  • イギリス発の皮肉たっぷりミステリー。
    主人公はイギリス人でユダヤ教信者の菜食主義。
    本を読むのが大好きで図書館の司書になるべくアイルランドの片田舎へ赴任する。
    アイルランド人の頑迷さや排他的態度に辟易させられ、
    自分がなんの能力もない異邦人であることを思い知らされる。
    町から離れるために四苦八苦しますが、ラストにはなぜか少し幸せな気持ちに。

  • 今の私には合っていない作品のようで、最後まで読めませんでした。
    また、年齢を重ねたら読んでみたいと思います。(。•ㅅ•。)♡

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