冷えきった街/緋の記憶: 日本ハードボイルド全集4 (創元推理文庫 Mん 11-4)

著者 :
制作 : 北上 次郎  日下 三蔵  杉江 松恋 
  • 東京創元社
4.22
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本棚登録 : 68
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (595ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488400248

作品紹介・あらすじ

「日本のクリスティ」と称された人気作家・仁木悦子はまた、優れたハードボイルドの書き手でもあった。私立探偵小説と謎解きが極めて高い水準で融合した仁木ハードボイルドを代表するキャラクターが、私立探偵・三影潤である。〈日本ハードボイルド全集〉第四巻には、その三影シリーズから、唯一の長編『冷えきった街』と、編者の厳選した「色彩の夏」「しめっぽい季節」「美しの五月」「緋の記憶」「数列と人魚」の五短編を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 長編「冷えきった街」が素晴らしい。
    いわゆる上流階級の家庭の悲劇、大人の欲望、若者の一途さが混ざり合って良いハードボイルドに。
    私立探偵・三影潤のキャラクターもとても良い。
    収録されてる他の短編も面白いのばかり。
    仁木悦子は凄い。

  • 探偵が街を歩く。人に会って話を聞く。そしてそこから別の人物が浮かび、また街を歩いて、人に会って話を聞く。その中から家族の悲劇が明らかになる。まさしく教科書通りのハードボイルド。お見事。

  • 2022年4月25日購入。

  • 初の仁木悦子さん。読まず嫌いでした。昭和の日本ハードボイルドを過小評価していたのかもしれない。仁木さんとハードボイルドとの関係は巻末の新保氏の解説に詳しい。

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著者プロフィール

1928 - 1986。小説家。ミステリーや童話を手がけ、1957年に長編デビュー作『猫は知っていた』で江戸川乱歩賞を受賞。明快で爽やかな作風で、「日本のクリスティー」と称された。1981年には「赤い猫」で日本推理作家協会賞を受賞。無類の猫好きとして知られる。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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