- Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488409111
作品紹介・あらすじ
草野哲也は、雨降る深夜の仕事からの帰り道、轢き逃げ事故を目撃する。雨にさらされ、濡れた服のまま警察からの事情聴取を受けた草野は、風邪をひき熱まで出てきた。事故で死んだ青年の姿が見えるなんて、かなりの重症だ…。幽霊との凸凹コンビで、ひき逃げ犯を追う主人公の姿を、ユーモアたっぷりの筆致で描く、第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞の著者デビュー作。
感想・レビュー・書評
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房総グランオテルの次ですね。これがデビュー作なのか、最初から砕けた発想豊かさある、めちゃくちゃ面白いって事、これからどんどん読んで行くだろう自分。涼太と草野と奇妙な出会いから始まり、成仏する幽霊も出ている、車のドアを開けるが実際には残像だけが残るとかラーメンを美味そうに啜るとかアイデアが溢れてる、首コキコキが気付いてたのも面白いし、涼太が成仏するのも必然かな。デビュー作なのか言葉が多い気がするけど中身は越谷オサムさんですね。幽霊になっても人間関係出来上がるんだね、沖縄行くとかショウちゃんの家とか行かない所
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かる~く読めるのに、楽しくて感動する内容だった。
死んだら?
幽霊が見えたら。
今とは違う感じ方なんだろうなと思う。死んだら、客観的に見れるけど。知っている限り、生きているからこそ出来ることだらけ。
だけど、もしボーナストラックがあるなら。先に死が訪れた方に来たらいいなぁと思う人が居る。挨拶だけでも出来たら良いなと思う。-
あなたらしい感想だね!
なるほど、そうやって使う手があるな
ただし、私のほうが先ですからあなたらしい感想だね!
なるほど、そうやって使う手があるな
ただし、私のほうが先ですから2013/12/28 -
2014/01/05
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好きな作家のデビュー作。なかなかタイミングが合わなかったがようやく読めた。
デビュー作から人の心に染み入る良い話を書くなぁこれ。
あんまり多作じゃないのが残念ではあるが、一作一作がとても良い話。
『ボーナス・トラック』、良いタイトルだ。 -
軽快な文章が読みやすく、爽やかな読後感のある作品。軽く読める作品で、素直に感動もできる。話もうまくまとまっているものの、決してレーベルで判断して推理を期待して読んではいけないなぁと。
系統的には「カラフル」的な感じで、確かにお涙ちょうだいな部分もあるものの、そこが面白かったりもする。人の心境の変化については、物語の流れが綺麗なので分かりやすい。
惜しむらくは、綺麗に纏まりすぎていて、こじんまりした印象も受けるところか。もう少しこの作品ならではという、尖った部分もあってもいいのかなぁとは思ったり。
キャラクターが好い人ばかりなので読んでいて気持ちいいし、前向きにもなれる一作。 -
霊が出てくるお話なので、哀しさもあるけれど、ほっこりする優しいお話。
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会話がポンポン進むし、プロレスゲームしながらどうでも良い会話を描写してみたり、なんだろうね、日常?ていうかね。いやこれ読んでも読まなくても良いんじゃねって気がしてきたり、でも小難しいことばっか言われても読んでられんし、そういう意味じゃついーっと読めるわけですな。ストーリー云々というか、雰囲気を楽しんだ感じもしなくもない。
でも個人的にはもうちっと深みがあると良かったなぁ。 -
現実離れしている設定とはいえ、人間関係や職場等の描写にリアリティがあってうまく帳じりがとれていると感じた。
幽霊が登場する物語でありながら極端に暗くなりすぎず、かえって不自然に明るくなりもしなかったため読みやすかった。
野尻さんが良いキャラだったので、もう少し掘り下げて欲しかった。