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- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488413071
感想・レビュー・書評
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10代の半ばから読み始めたこの「円紫さんと私」シリーズには途中で幻滅した。文学をまとうように暮らす多感な「私」の生活に現れる謎を解き明かす物語から、文学そのものに関する謎を、生活の断片をまといながら解き明かす物語に様変わりしたからだ。
久々の高野文子の表紙にひかれて思って手に取ったものの、『太宰治の辞書』も表題通りその手の物語で、私はあくびを噛み殺しながら読んだ。70年前に亡くなった作家の一編における矛盾がどうであろうが、興味は引かれない。
ただ中にひとつだけ、謎が謎として意味を持つ掌編がおさめられている。これだけを読むのでよかったと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
難しかったなー。
小説という気がしなかった。