太宰治の辞書 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488413071

感想・レビュー・書評

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  • 10代の半ばから読み始めたこの「円紫さんと私」シリーズには途中で幻滅した。文学をまとうように暮らす多感な「私」の生活に現れる謎を解き明かす物語から、文学そのものに関する謎を、生活の断片をまといながら解き明かす物語に様変わりしたからだ。
    久々の高野文子の表紙にひかれて思って手に取ったものの、『太宰治の辞書』も表題通りその手の物語で、私はあくびを噛み殺しながら読んだ。70年前に亡くなった作家の一編における矛盾がどうであろうが、興味は引かれない。
    ただ中にひとつだけ、謎が謎として意味を持つ掌編がおさめられている。これだけを読むのでよかったと思った。

  • 円紫さんとわたしシリーズ。
    あっという間に時が過ぎた感じ。
    まあ、そこは良いとして、今回は完全に北村薫の真骨頂である文学の謎が主体でありました。
    もう、分からない人はおいてきぼりな感じで突き進み、最後まで突っ走ると言うこれは趣味の1冊だなあと思った次第。
    残念ながら10分の1も理解できたかどうかは謎で、
    この辺の知識ないんだよなあと思いしさられました。
    まずは国語便覧辺りからですかね(w

  • 難しかったなー。
    小説という気がしなかった。

著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代はミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、89年、「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。著作に『ニッポン硬貨の謎』(本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『鷺と雪』(直木三十五賞受賞)などがある。読書家として知られ、評論やエッセイ、アンソロジーなど幅広い分野で活躍を続けている。2016年日本ミステリー文学大賞受賞。

「2021年 『盤上の敵 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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