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- Amazon.co.jp ・本 (615ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488425142
作品紹介・あらすじ
都筑道夫が師事した短編の第一人者の全貌が明らかに。第4巻は、幻想の極致を極め、澁澤龍彦が絶賛した表題作を始めとする、SF・コント篇。
感想・レビュー・書評
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幻想小説、SF、コント、エッセイといわゆるミステリからはちょっと外れたジャンルではありますが、どれも面白かった。特にSF篇に入ってる作品なんて、映画「ブレード・ランナー」の世界観と大差ない感じで凄いですね。
本人のエッセイ、親交のあった作家たちの証言なども情報満載で、史実まわりが補完されて堪能しまくり。
で、この第4巻読んで、大坪砂男は非常に『文豪』的な人物だったんだなぁ、と思いました。生き様が凄いですね、ホント。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大坪砂男全集、第4巻。
完結編でもあるこの巻には、『幻想小説篇』『コント篇』『SF篇』、そしてエッセイその他、小説以外の文章を収録。
表題作にもなっている『零人』は流石の一言。『幻影城』もいい。好きなのは寧ろ『幻影城』かもしれない。
『コント篇』では個々の作品の出来不出来に差があるように感じた。面白いものも多いが、首を傾げたくなるものもある……。
倉坂鬼一郎が書いた『天狗』(国書刊行会)の書評が載っていたのは嬉しい。確かに久生十蘭と比べると、出来不出来の差が激しい傾向があるように思う。文体なんかは共通するところがあるけれども……。 -
「零人」はなるほど、天狗に次ぐ名品であった。
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