- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488427047
感想・レビュー・書評
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フランス料理に馴染みないからカタカナの料理ひとつもわからんかったけど全部美味しそうで、電車の中でお腹鳴らしながら読んだ。
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読み終えてホッと一息。
美味しい料理を食べ終えた後みたい。
続編はヴァン・ショーを飲みながら読んでみたい
シリアスな問題や事件ではなく、料理を通して人にそっと寄り添ってくれる小説。
『割り切れないチョコレート』を読んで素数の意味を知った時、グッときた。
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メインの舞台は商店街の小さなビストロ。大きな事件は起こらず、来店した食事客のちょっとした問題や心残りを、普段は寡黙な変わり者のシェフが解決していきます。
それぞれの事件は全て短編で、別な話に繋がることもなくあっさりとした読みやすい作品でした。
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近藤さんの作品は2作目。
読みやすくてあっという間に読み終わりました。
フランス料理とかによくある小難しさはあまりなくて料理名やどんな料理なのかも比較的知識がなくても読み進めるのに問題はありません。
主人公達のキャラクターもしっかりあって混在してしまうこともない。そしてちょっとした小さな事件だから面白い。
人が生きているとこんなこともあるんだなぁと想う。
些細な行き違い、思い込みが小さなひび割れを起こして修復不可能なほどになったとしても、そこからまた小さなひび割れを埋めていくようなそんな優しさを感じました。
欲を言えば一度食べに行きたい、そう思いました。 -
短編集なのでサクサク読めました。
雑誌の連載?作品というのもあってか、人物の紹介をちょくちょく書いてくれていて、人物を覚えるのが苦手な私も安心して読み進められました。
ドラマにもなっているということで、この内容は確かに1話完結の連ドラに向いてるかも。ドラマの方もチェックしたくなりました。 -
グルメ小説にハマっているが、手作りの味をテーマにした本が多く、こういった素敵なお店のシェフの話はあまり読んでこなかった。料理本っぽくも見える表紙に興味をもち、借りてみた。
数ページ読んで、どうしてこんなに展開が読めるんだ…?と思ったら、ドラマ「シェフは名探偵」の原作本だった!!偶然、数ヶ月前にドラマの方はNetflixで見ていた。ドラマ化されることで内容が変わった部分はほとんどなさそう。この素敵な雰囲気や内容がドラマでも忠実に再現されていたのだとわかり、見る順番は逆だったかもしれないがうれしかった。
ドラマのように映像がないものの、巧みな文章表現でお店の雰囲気や美味しい料理のイメージがしやすく、「パ・マル」に行ってみたい気持ちでいっぱいになった。
もう社会人になって5年ほど経つので、カフェや居酒屋もいいけれど、「パ・マル」のようなお店で美味しい料理と美味しいお酒を愉しんでみたい。特に気になるのは、カスレ、タルトタタン、ガレット・デ・ロワ、、あと絶対外せないのはヴァン・ショー!!
最後の章で、割り切れない数のチョコレートを売る理由がとっても家族想いで心が温かくなった。
こういう雰囲気の話は好きだなあ…また自分に合う物語を掘り出していきたい。 -
ホッとする連作短編集。登場する食事は食べごたえたっぷりのものが多いが、読み心地はティータイム。
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食べ物が出てくる人が死なないミステリが好きなので、手に取りました。
1話完結型の短編集形式なので、移動中などまとまった時間が無い時にも読めます。
物語は「ぼく」ことギャルソンの高築視点で進みます。料理長の三舟シェフ、副料理長の志村さん、ソムリエの金子さん、そしてギャルソンの高築。
たった4人で回す小さなビストロだからこそ起きる、数々の謎。
愛想はあまり良くないけれど、その謎を推理して、お客さんの気持ちを楽にしていく三舟シェフが、とてもいい味を出しています。
人の優しさや愛情だけでなく、妬みや傲慢さなど…綺麗事だけではない生身の人間の気持ちを、上手に描いている作品だなと感じました。
作中に出てくるフランス料理も美味しそうなものばかり。フランス料理の知識がほぼ無い(有名なものしか分からない)ので、ネットで検索して「こういう料理なのか〜」と想像しながら読みました。
でも、簡単な説明はされているので、調べながらでなくとも楽しく読めると思います。
続刊があるので、また読みたいと思います。 -
登場人物のキャラがいい。
ストーリーも、短い話の中に謎が描かれていて
一話一話で解決していくのもいい。
そしてなにより
フランス料理が食べたくなる、、、! -
軽快なリズムが心地よい。
どの登場人物も個性的な魅力に溢れて楽しい。
ミステリー要素はあるものの、肩肘張らない謎解きの気楽さに、癒される。
そう! こんな読書はとっても愉しく、大好き!
自然と笑顔になれるから。
『ビストロ・パ・マル』の副料理長・志村洋二の奥さまとのフランスでの懐かしのロマンス、『ガレット・デ・ロワの秘密』。
"うふふ"と微笑んでしまう、素敵な馴れ初めです。
そして、羨ましい‼︎
我が家でも、おやつを手作りしていたころ、"ガレット・デ・ロワ"を切り分け、フェーブが入っていた人が王様というお遊びをしていた。 主人も子どもも、ノリが悪くて・・・楽しんでいたのは、わたしだけ。 なんとも切ない想い出です。
母の愛と、優しい母を思い遣るショコラティエの鶴岡正の『割り切れないチョコレート』は、優しさ溢れる物語。
詰め合わせのチョコレートは、なぜ素数(割り切れない数)なのか?
『ええ・・・母は・・・ひとつ余ったときにだけ自分も食べました。わたしたちが喧嘩しないようにって』
食いしん坊のわたしには、美味しい物語でした。