巴里マカロンの謎 (創元推理文庫)

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  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (686ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488451110

感想・レビュー・書評

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  • 米澤穂信さんの「古典部シリーズ」の11年ぶりの新作!

    短編集の形式を取っているので気楽に読み始められる一方で、古城秋桜という登場人物を介した1つの大きな流れがあるので、1冊読み切った際の充実感も大きい作品だなと。次回作の噂も出ているので期待大!

    時系列的には
    ・春期限定いちごタルト事件(高一の春)
    ・巴里マカロンの謎(高一の秋〜冬)
    ・夏期限定トロピカルパフェ事件(高二の夏)
    ・秋期限定栗きんとん事件(高二秋〜高三秋)
    となっている。

    ここで1つ引っかかったのは、紐育チーズケーキの謎で小山内さんが拉致された時の小鳩くんの「え、また?」という発言。"また”というのは過去にも同じようなことがあったことを示唆する発言だと思われ、瞬時に夏期限定トロピカルパフェ事件で起きた小山内ゆき誘拐事件を思い出したが、よくよく考えたらあの誘拐事件は高二の夏なので未来の話で時間軸が合わない。ということは別の事件のことを指している?中学時代にも同じようなことがあったとか?それともメタ的な表現なのかな?

    こういうことじゃない?っていう意見があれば是非聞きたいです!

  • 面白かったが下記が気になった。
    紐育チーズケーキの謎で、小佐内さんが拉致された際、小鳩が「また?」と言っているが、小佐内さんが拉致されたのは夏季限定トロピカルパフェ事件で、そのとき小鳩たちは2年生の夏、この事件の終わりに関係を解消しているから、チーズケーキの謎は1年生の秋であるはずで、そうなると拉致は「また」ではない。
    花府シュークリームの謎で本作の出来事は全て1年間の間に発生していることが書かれており、伯林あげぱんの謎で健吾の同期生が1年生であると記載されていることからも上記の時期は正しいと思われる。
    となると「また?」はメタ発言的な意味合いになるのだろうか。
    いずれにしても、長年のシリーズファンからすれば、会いたかったキャラクター達にまた会えて嬉しいだろうなと思った。

  • 秋期限定栗きんとん事件を読んで以来12年ぶりの小市民シリーズでしたので、登場人物をすっかり忘れていたくらいでしたが、コミカルにテンポよく読める作品で、気がつけば読み終わっていました。

    日常の謎はこんなに後味悪い系のシリーズだったか?と思いつつ、「伯林あげぱんの謎」がどちらかというと本シリーズよりの印象は受けましたが、いつも通り、全体的にはページも程よく読める短編集でした。

    続編があれば多分、2024年頃?

    それまでに登場人物は忘れないようにしたいと思います。

  • 2022/9/9〜10/11
    子どもと一緒に読んだ。感想を言い合えて嬉しい。
    連作短編。
    小山内さんがほとんど美味しく食べられてなくて、かわいそうなんだけど、あげぱんの所は笑ってしまった。
    秋桜ちゃんのこと疑って読んでたら、関係なかった。ごめんね。
    最後はマカロンをたくさん食べられてよかったよかった。
    次回作も楽しみ。

  • 感想を書く前に私事だが、最近ASD傾向を指摘された。振り返れば、自分が向いた方に突き進んだり、頭でいろいろ考えたりして、周囲から浮いた学生だったかもしれない。個性の範囲内とも言えるが、この社会でより生きやすくなるためには、周囲を観察し学習するという、「知的に克服」という作業が必要らしい。

    前作と本作の間で上記傾向を指摘されたのだが、その間で小鳩くんと小佐内さんの人物像の捉え方が少し変わった。

    本作の小鳩くんと小佐内さんは模範的な「小市民」を目指して学生生活を送っている。しかしながら時に予期せぬ事件に巻き込まれ、片鱗が見え隠れしてしまう。

    さて、二人が自分と似た傾向にあるのではないかと、下記の点から感じた。
    ・コミュニケーションではあんまり表情が出ていなさそうなところ(おそらくそれを意識していない)
    ・言われた意味をそのまま受けとる
    ・スイーツの前では素直に破顔するところ(顔に出る?)
    ・事件の真相解明に重きを置き、関係者の心情や事件後の経過(大きく言うと人間)にはそこまで興味がないところ
    ・事件が起きれば基本方針を忘れてのめり込むところ

    二人は、自分たちが普通の人たちとは違う思考をしていることを理解していて、「普通」を学びながらいつもは擬態しているのだろう。私も意識しているし、大事なことだと思う。

    一方で、昨今流行りのダイバーシティではないが、社会には少しずれた人がいる方が面白いと思うし、学校にはちょっと鋭い生徒がいてもいいのではないか。

    小鳩くんと小佐内さんには、自身の平穏のために小市民を目指しつつも、周囲にピリッと刺激を与えるスパイス的存在であり続けてほしいと願う。

    心配せずとも、完全なる小市民にはなりきれない二人であろうが。

  • ★「なんだか、ざらりとした感じがする」p.38

    【感想】
    ・また続編出るでしょうか? なかなか離れがたいキャラたちなので。

    【内容】
    ・新キャラ秋桜。
    ・謎のマカロン置き魔。
    ・小佐内さん、中学校文化祭で拉致される?
    ・高一のとき新聞部で起きた謎。
    ・秋桜が停学に。誰かの企み!?

    ▼小市民についての簡単なメモ(累積)

    【尼そぎ】小佐内さんの髪型。ボブカットで少し古風。
    【アリス】マンションの一階にある小さなケーキ屋。小佐内さん御用達?
    【飯田】健吾と同学年の新聞部員だがあまり部活に来ない準幽霊部員。
    【石和馳美/いさわ・はせみ】小鳩くんや小佐内さんが中学生のときドラッグ騒動で補導された。
    【おいしいココア】健吾はおいしいココアを淹れられる。って、ぼく的にはこの方法が普通の淹れ方なんやけど。
    【五日市公也/いつかいち・きみや】新聞部員。健吾の一年下。真面目で気弱。「はい。……断れない雰囲気だったから」栗きんとん下p.39。小鳩くんは「人生の師」と思った。
    【瓜野高彦/うりの・たかひこ】新聞部員。健吾のイッコ下。部の方針について部長の健吾とは意見が合わない。
    【大浜】卒業した美術部員でとある絵を描いた。高橋由一が好きなんだとか。
    【小佐内ゆき/おさない・ゆき】主人公の一人。ちっちゃくて童顔で小動物っぽい。小動物っぽいという表現はご本人も気に入ってるらしい。甘いものと、復讐が好き。籠絡や懐柔、地道に資料を調べたり、情報戦が得意。小鳩くんとは同じ中学で小市民になりたい互助会の同志らしい。「いいよ、わたし、待つのは好きだから」いちごp.41。気配を殺して小鳩くんの背後に立つ特技を持っている。正座をしたまま後ずさるという特技を持っている。小市民化計画以前はちょっと怖い女の子だったフシがある。いや、今でも充分怖いが。つきあっているとケーキ代で財布が軽くなってゆく。
    【小佐内ゆきの母】すごく若く見える。大学生くらいに見えないこともない。小佐内さんの童顔は母親ゆずりのようだ。
    【小佐内スイーツセレクション・夏】小鳩くんが小佐内さんから渡されたご近所のスイーツランキングリスト。その夏小鳩くんは小佐内さんのスイーツ巡礼につきあわされることとなった。いくらか自業自得で。
    【夏期限定トロピカルパフェ】セシリアというスイーツ屋の商品。「小佐内スイーツセレクション・夏」というリストの堂々一位に入っている。おそろしく背が高いパフェ。果物の美味しさとほぼ等価。
    【勝部】美術部の三年。穏やかな丸顔の女子生徒。性格まで丸いとは限らない。
    【茅津未月/かやづ・みつき】礼智中学三年。古城秋桜と同じクラスで停学になった三人組のリーダー格。大人びた感じ。蓮っ葉なもの言いだがイヤなヤツではなさそう。
    【川俣さなえ】薬物がらみのなにかに巻き込まれているかもと妹のかすみが健吾に言ったらしい。ちなみにかすみは健吾の彼女である可能性もなきにしもあらず。
    【勘】小佐内さんいわく「勘のいい人は好きよ。わたしのことを見抜かない限りはね」マカロンp.239
    【観察】《思考と推論だけで彼女を助けられず、観察が決め手になってしまったのはやはりいささか残念だ。》マカロンp.41。小鳩くんは観察に頼るのは好みでないようだ。
    【岸完太/きし・かんた】新聞部員。健吾の二年下。いい加減な奴らtdt
    【月報船戸】新聞部の出す新聞。小佐内さんいわく「うん。普通の中の普通。類希なる普通。わたし、『月報船戸』を読むといつも、これってただごとでなく普通だなって思うの」栗きんとん上p.45
    【健吾/けんご】堂島健吾。船戸高校に合格した。小鳩くんと同じ小学校で旧知ではあるが友人ではない。粗野っぽくてがっちりした男。裏表のない性格。正義感の強いいいヤツではあるがお節介。とはいうものの、すごく押しつけがましいわけではない。いちごタルトではできごとを運んでくる役目。新聞部に入り、後に部長になりちゃんとやってる。
    【恋】《そのキーワードが絡むと、関係者の行動に合理性が欠けるせいで推論を進めにくくなり、不本意な結果に至ることが多い。》マカロンp.57
    【古城春臣/こぎ・はるおみ】パティシエ。若い頃はイケメンだがネックレスは似合っていない。東京で地位を不動のものにした後、地元名古屋に出店した。小佐内さんはこの店のマカロンを食べにいく。お供は小鳩くん。
    【秋桜/こすもす】とあるできごとで知り合った女の子。名古屋でわりと厳格な校風の礼智中学お菓子づくり同好会所属。小佐内さんに懐く。男嫌い。
    【小鳩常悟朗/こばと・じょうごろう】主人公の一人で語り手。健吾いわく《頭を使うことで、お前がしくじるとは思っていないがな。》いちごp.21。賢いようだ。謎が目の前にぶら下がっていると解きたくなってしまう性て、そのせいで他者を不快にしたことがあったようで小市民を目指すことになった。現代のトレンドは他者を不快にさせないことということがあると思うので小鳩くんは時流に乗っている。籠絡や懐柔、地道に資料を調べたり、情報戦は得意ではない。感情の起伏は小さい。健吾によると以前は言いたいことがあったら全部口に出さないと気がすまなかったタイプだが今は腹に一物あるタイプに見えるとか。小市民計画はなかなかうまくいってないようだ。健吾いわく「泣き言を聞かせるにはお前が二番目に適している」トロピカルパフェp.113。適当に聞き流してくれるだろうから。ちなみに一番目は穴掘って埋めとくこと。
    【サカガミ】水上高校の生徒と思われる。小佐内さんの自転車を乗り逃げした。春限定いちごタルトももろともに。どうやら所属するグループの下っぱで悪事に荷担する予定だったからと思われる。
    【作為】《その証拠は捏造されたもので、そこには作為がある。作為とは足跡だ。辿ることができる。》マカロンp.263
    【佐多七子/さだ・ななこ】礼智中学三年。古城秋桜と同じクラスで停学になった三人組のひとり。とげとげしい感じ。あだ名はナナ。
    【里村】瓜野のクラスメート。キツいタイプ。園芸部員。
    【三本木/さんぼんぎ】秋桜の通う礼智中学の生徒指導教諭。強面だが話のわからないタイプではなかったはずなのに…
    【三夜通り/さんやどおり】「ベリーベリー」というケーキ屋があり、毎夏祭りが行われる。
    【シャルロット】「ジェフベック」という店のシャルロットはめちゃくちゃ旨かったらしい。
    【春期限定いちごタルト】「アリス」という店のいちごだらけのお菓子。小佐内さんがとても楽しみにしている。毎年どこかしら異なる仕様のようだ。
    【杉幸子/すぎ・さちこ】小柄で丸眼鏡の新聞部員。こんな人おったっけ? パラレルワールド?
    【鷹羽中学校/たかばちゅうがっこう】小鳩くんや小佐内さんの出身中。
    【小市民化計画】小鳩くんと小佐内さんは小市民になろうと決心しいわば互助会をつくった。しかし、小市民に「なろうとする」という段階ですでに小市民になるのは難しい。小市民には自然になってしまうものだものね。
    【小市民とは】探偵ではない。《あんまり人情派ではない。けれど、冷血でもないのだ。》いちごp.92。《冷淡とかクールとかは小市民的徳目ではない。》いちごp.93。《理不尽を受け流すのは小市民心得の筆頭といっていい。》いちごp.177。私有財産は大事にする。一番大事なのは《現状に満足すること》いちごp.190。レゲエっぽい格好やロックっぽい格好をしている連中には近寄りたくない。荒事には近寄らない。
    【推測の前提】マカロンで小鳩くんが前提にしたのは三つ。健吾の断言したことは事実とする。超常現象は絡まないものとする。犯人の行動には合理性がある。
    【洗馬/せば】新聞部で健吾の一年先輩。バンドをやっていてそのボーカル。編集長だが部長ではない。
    【俗物】小佐内さんいわく《いつだって最高のものを求めるのは求道者っぽくて格好よく見えるかもしれないけど、実際は何を食べても「あれに比べればね」なんて言っちゃうスノッブに過ぎない》マカロンp.89。うーん、でも、小市民ってだいたいスノッブだよねえ・・・。それを避けてちゃ小市民への道は遠いかも?
    【田坂瑠璃子/たさか・るりこ】古城春臣の出店した名古屋のパティスリー・コギ・アネックス・ルリコの店長。悲しげな目のほっそりとした穏やかそうな女性。
    【知里/ちさと】健吾の姉。船戸高校の先輩のようだ。姉弟そろってくっきりした顔立ちは知里さんの場合「目鼻立ちの派手な人」という印象になっている。
    【堂島健吾】→健吾
    【栃野みお/とちの・みお】礼智中学三年。古城秋桜と同じクラスで停学になった三人組のひとり。日焼けしている。あだ名はマロ。なぜそう呼ばれるのかは不明。たぶん栃やからやろうね。
    【仲丸十希子/なかまる・ときこ】小鳩くんに交際を申し込んだ女子生徒。ちょっと遊んでるふうの外見だが気立てのいい子。小鳩くんにリア充を与えてくれた。小鳩くんのことを小鳩ちゃんとか崩して「こばっちゃん」とか呼ぶ。つきあっていると衣装代で財布が軽くなってゆく。
    【名古屋】小鳩くんたちの街から電車でだいたい二十分で行ける。ここなら小山内さんのスイーツ行脚の範囲内。
    【新田】生徒指導の教師。パンチパーマにヒゲにグラサン。知らなければヤクザ屋さんに見える。離婚したそうだ。
    【早く言え】小鳩くんが人生で一度は言ってみたかった言葉《どうしてそれを早く言わないんだ!》マカロンp.198
    【ハンプティ・ダンプティ】ケーキ屋さん。おいしすぎるので小佐内さんは封印中。
    【氷谷優斗/ひや・ゆうと】瓜野くんの友人。頭脳優秀だがあまりやる気を出さない。《冷谷が来るだけで場が和み、話が弾む。》栗きんとん上p.98。どことなく小鳩くんを彷彿とさせるタイプ。
    【深谷/ふかや】礼智中学で秋桜の担任。
    【復讐】小佐内さんの復讐は相手の人生を破壊するレベルの恐ろしさだ。そして、復讐したいがために自分に対してなにかするよう誘導することさえある。恐怖だ。
    【船戸高校/ふなどこうこう】とりあえず公立の難関校。小鳩くんも小佐内さんも受かった。床も廊下もリノリウム張り。
    【ベルリーナ・プファンクーヘン】なんでも、お菓子の名前らしい。バームクーヘンの仲間か?
    【マカロン】小山内さんはマカロンを食べに小鳩くんをともない名古屋まで行く。個人的にはマカロンは見た目からモナカみたいなもんかと思っていたが実際に食べてみたら違っていた。どっちかいうとモナカ(アンコのやつ)のほうが好きかなあ。
    【真木島みどり】新聞部員。女子。健吾と同学年。こんな人おったっけ?
    【水上高校/みなかみこうこう】近くに「アリス」がある。
    【三好】新聞部顧問。
    【むらまつやのりんごあめ】三夜祭りだけでゲットできる絶品のりんごあめ。と小佐内さんが言っている。
    【メモ】《本当に大事なことはたいていの場合、一枚のメモ用紙でも伝えられることを、おれは知っている。》栗きんとん上p.89
    【モットー】小鳩くんと小佐内さんのモットーは「小市民たれ」。
    【門地譲治/もんち・じょうじ】新聞部員。健吾の一年下。教養系の新書ばかり読んでいる。ふっくらした体形。マカロンでは堂島と同学年のようだ。パラレルワールド?
    【約束】小市民になるため小鳩くんと小佐内さんの約束は「互いに互いを逃がすこと」
    【誘拐】小佐内さんが誘拐されたらしいとき小鳩くんは推理できると高揚している自分に気づき愕然とした。
    【吉口/よしぐち】ポシェットを盗まれた一年女子。ぼぉっとしていてはかなげ。本人に自覚はないが学校の情報通。誰と誰がつきあってるとか別れたとか。
    【理解】《たったひとり、わかってくれるひとがそばにいれば充分》栗きんとん下p.212。この言葉がこんなに殺伐としてるなんて。
    【礼智中学】名古屋の中学校。

  • 待ちに待った小市民シリーズ続編にして完結編……!と思いきや「冬季限定……」じゃないしどういうことだ?と思ったらなんと番外の短編集。秋季限定を読んだのはずいぶん昔のことだと思うので、そうか登場人物はこんなだったかとそのうちに思い出す。もう完結編は出ないんじゃないかと思っていたので、番外編が出たということは、冬季限定にも期待してよいということですね。

  • 懐かしい!夢中になって読んでた中学生の頃を思い出した
    なんで11年もかかったんだろう笑

  • やっと続きが出たのかと思いきや冬期ではない番外編らしい。
    なんかもうココアの作り方くらいしかちゃんと覚えてないよ。

    どれもおもしろかったけどいちばん悪意のないベルリン揚げパンがいちばんおもしろかったな。

  • 推理力を発揮しないことが小市民への道だなんて、小鳩くん、結構思い上がっているね。君達が謎を解いたくらいで、世の中は変化しないよ。と、言いたくなってしまう。
    古城さんの中学、生徒を停学処分にするのに、調査がおざなりすぎる。特に当該生徒が否定している場合、もっと慎重になるべきだろう。茅津さんの古城さんの同席否定の証言が黙殺されたと言うことは、それ以前に栃野さんの偽証があったのかも知れない。

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著者プロフィール

1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で「角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞」(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞し、デビュー。11年『折れた竜骨』で「日本推理作家協会賞」(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』で「山本周五郎賞」を受賞。21年『黒牢城』で「山田風太郎賞」、22年に「直木賞」を受賞する。23年『可燃物』で、「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」でそれぞれ国内部門1位を獲得し、ミステリーランキング三冠を達成する。

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