動物園の鳥 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 425
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488457037

感想・レビュー・書評

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  • 2022/01/05-01/07

  • 読みやすいミステリ。

  • 引きこもり探偵シリーズの完結編。この作者の感性好きだわ。人の心の些細な変化を丁寧に描写してる。こんな繊細な感性があったらいじめや、人の心を踏みにじるようなことは起こらないんだろうなぁと思う。平気で人を傷つけるのは視野の狭さ、想像力の欠如によるものか?確かに生まれた時から完成された人間なんていないし、完成なんてされないんだろうけど、人間は成長し続けるもの、どこかのタイミングで人の痛みや違う考えを持つ人間がいるってことを学べたら良いよね。逆に大人になってもそれが分からない人はそういうきっかけ、タイミングがなかったんだろうね…。

  • このシリーズを読むと、心のきれいな人は生きづらいだろうなということを感じる。そしてそれでもやっぱり、自分もそちら側の人間でありたいと思わせてくれる。

  • とても良かった、の一言に尽きる。

  • 今まで出てきた人たちが少しずつ関わり合う所がよかったです。なんで鳥籠からでてる表紙なのかなと思うと本を読んでそういうことかと思いました。今回の涙は少し悲しい物だったけれど大切なものだったと思います。感情の繊細な表現が今回は本当によかったなと思いました。


  • ひきこもり探偵シリーズ完結編。
    今回は今までのようにいろんな事件が描かれるのではなくひとつの本を通しての長編。

    シリーズ読み終わってしまって寂しい。
    鳥かごを開ける日がついに来た。どうなるかと思ったけどシークレットトラックでその後も知れてよかった。



    守っているつもりでその相手にすがっている
    そんな関係からの脱却

    大人になっても、急に強くなることなんてない。1人部屋の中で涙を流すことだってある。
    2013年09月20日 23:58

  • 引きこもり探偵シリーズ3作目

    心の柔らかい繊細な部分の表現の仕方がすごく綺麗。
    そしてホームレスの方の生活や、動物園の事情など新しいものの見方を知れてとても面白いです。
    坂木と鳥井の周りに今まで出会ってきたたくさんの人が集まっているこの3作目が1番好きでした。読んでいて心がホッとする作品で何度も読み返したいです。

  • 引きこもり探偵最終章。
    鳥井が引きも凝りになってしまった原因を、動物園での野良猫虐待に絡めての長編。
    この同級生と先生、今でも『変わった奴がクラスを引っ掻き回した』とかの印象なんだろうなぁ。いじめの集団心理がよくあらわされていますね。今でも、こういう形で学校に行けなくなる人っているんだろうな。
    最後に坂木の家に鳥井が来てからのオチが楽しい。

  • 坂木と鳥井の物語。

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著者プロフィール

一九六九年、東京都生まれ。二〇〇二年『青空の卵』で〈覆面作家〉としてデビュー。一三年『和菓子のアン』で第二回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。主な著書に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『肉小説集』『鶏小説集』『女子的生活』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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