館島 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M ひ 4-1)

著者 :
  • 東京創元社
3.29
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本棚登録 : 1939
感想 : 214
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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488477011

感想・レビュー・書評

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  • 大掛かりな物理トリックが楽しいミステリ。
    198x年、未だ瀬戸大橋完成前の時代設定が映える。
    どたばたユーモアは効き過ぎでちょっと読み疲れ。

  • 王道のクローズド・サークルものでありながらユーモア多めの台詞回しが多いのであまり重めの雰囲気や緊張感にならないため気軽に読める作品だった

  • 楽しんで読んだんだけど、頭が堅いので、完璧な密室ではない"ネオ密室"であるものの、解説の宇田川氏いうところの"物理トリック"がどうも苦手です

  • 何かしら館にトリックがあるとは思ってたけど、ボルトとナットだったのは驚いた。要素いくつかあったけど分からなかったなぁ。

    謎解きはディナーのあとでもそうだけど、東川さんの作品はユーモアもあって気軽に読めるのが良い。登場人物のキャラが立ってて良いなぁ。

  • 「横島」に建つ六角形の「館」で起こった、建築家の不審な死! 集められた関係者が嵐に閉じ込められ、起こる殺人! お館もののお約束バッチリ面白さぎっしりの、長編です。
    続編が出たというので、おさらいのため読み返しましたが、やっぱり犯人やトリックをすっかり忘れてて、初読み同様、面白かったなぁ。時代設定が1980年代なので、其処此処が昭和感まみれですねぇ。

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  • 3.7

  • 登場人物の掛け合いが面白いです。
    ただ、館シリーズを意識した?クローズドサークルもののため、もっと緊迫感を感じたかったです。。

  • これはこれで楽しいけど推理物としてはもう少し緊迫感のある方が好みですね。

  •  岡山県警捜査一課所属の相馬隆行刑事は、休暇を取って瀬戸内海に浮かぶ小島「横島」に向かった。大手工務店で社長を務める叔母の康子から、別荘へと招待されたからだった。
     別荘へ招待されたのは、医師の吉岡、工務店副社長の鷲尾、県議会議員の野々村、その娘奈々江、ルポライターの栗山。奈々江と栗原以外は、事件当日に現場に居合わせた人物。
     その事件とは、正月早々に別荘の当主である岡山県内では知らぬ人間などいないとまで言われる、「稀代の天才建築家」十文字和臣が、墜落死体で見つかったのだ。
     警察の捜査は難航し、未だ解決の糸口すら見付けられない状態であった。
     島内では、十文字家の三人の息子が、奈々江を射止めるために待ち構えていた。十文字家と野々村家の間では、許嫁の約が取り交わされていたのだった。
     島に着く早々、十文字兄弟による奈々江争奪戦が勃発。招待客の一人小早川沙希が割って入り、事なきを得た。
     家の真ん中に螺旋階段がある銀色の館では、康子夫人によるもてなしが供されたが、その晩長男の信一郎が殺される。同時、嵐が迫っており、船舶の運航は停止。警察の介入は数日後となり、孤島となっていまう。
     翌日にはルポライターの栗山も、墜落死を遂げる。
     信一郎、栗山共に進入不可の屋上で起きた殺人。不可能犯罪に挑む相馬、沙希、奈々江は、犯人に罠を仕掛ける。


     うーーーーーん。合わない。
     つーか、非常に残念。惜しい惜しい。
     一時期流行したトップノベリストたちが手掛けた「仕掛けのある建築物」を踏襲し、ストーリーの中心軸に置いたのは大変好ましく、大仕掛けのトリックが嫌いではないわたしとしては、来た来たぁと思いながら読み進めました。さらにクローズドサークルなんて、ミステリの王道中の王道。
     実際に、その建物の仕掛けと言うか、建築目的自体の設定はとても素晴らしいアイディアだと、高く高く評価しております。
     瀬戸大橋から眺める「アレ」は、さぞかし注目を集めることでしょう(笑)

     が、それもこれも主人公の相馬隆行のキャラ設定でぶち壊し。コミカルなテイストは、好きな人は好きでしょうし、本格的な雰囲気より確実に取っつき易いのは間違いありません。
     ですが、わたしにはその軽薄短小な立ち振る舞いやセクハラまみれの言動は、マイナス以外の何物でもないのです。

     東川先生の作品は本作が初めてですが、「謎解きはディナーのあとで」などのヒット作の噂を聞けば、コミカル路線がうりであり、一定以上の支持を集めていらっしゃることを考えると、今の時代、硬派なミステリはマイノリティなのかもしれませんね。

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著者プロフィール

1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒業後、2002年、光文社カッパノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE」にて『密室の鍵貸します』が有栖川有栖氏に推薦されデビュー。11年『謎解きはディナーのあとで』が第8回本屋大賞第1位に輝き、大ヒットシリーズとなる。「烏賊川市」シリーズ、『館島』、『もう誘拐なんてしない』、「探偵少女アリサの事件簿」シリーズなど著書多数。

「2023年 『谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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