- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488478018
感想・レビュー・書評
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とくに話が分岐することも無く、延々と同じ道筋をたどって、話が進む。
ラストがまた、たいした驚きも無くやってきてしまう。
最後に、ひげは必要だったのかという、ものすごい疑問が残る。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
結城昌治のほぼ処女作。落語好きの結城はユーモラスにストーリーを展開しながら、読者を数多くの「ひげ」で混乱させる。登場人物も多くて、頭が入り乱れる。最後の結末は、思いがけないが、なるほどと納得できる。楽しく読めて、頭を使う小説である。
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ヒゲを巧みに使った小説、うーん、書き出しはこの展開に頭が回らないかとおもいきや、意外と単純な流れであった。
最後の結末は、ナンジャイみたいで、何で?かな、休日には頭休めで、持って来いの推理小説であった(^-^) -
「とにかく,問題はひげの男だな。そいつをはっきりさせんことには,どうにもならんね」めぼしい成果のあがらぬ警察の捜査を,佐原検事は軽く責めるように言った。「タバコ屋のおかみが見たひげの男,少女が見たひげの男,新川和代が見たひげの男,この三人のひげの男は同一人なのか,それとも,三人とも別人なのか。香月栗介にひげがある,平野清司にひげがある,その後剃落していなければ磯貝浜造にもひげがあるはずだ。それに二宮伸七にもひげがあるというじゃないか」
郷原部長は検事の言葉を聞いて,思わず自分のひげに手を伸ばした。そして言った。
「たしかに,ひげの男が問題です」
※ひとこと※
1959年上梓の長編推理小説。当時はひげ男が結構たくさんいたのかな? -
確かに予想外の犯人なんですが、突拍子のなさを感じてしまいました。理屈だけ並べれば彼が犯人でおかしくないけど、なんか腑に落ちない。コナン・ドイル「緋色の研究」も予想外で突拍子もない人が犯人だったけど、ちゃんと納得はできたんですよね。ひげも事件を混乱させる道具ではあるけど蓋をあけてみたらそれほど重要ではなくて。もやもや感が残りました。
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2008年7月1日読了