- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488490027
感想・レビュー・書評
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野上が経営する探偵事務所の助手になった少年狩野俊介が活躍する。確かにこの子の人物造形はいい。少年らしい素直さと幼さと純粋さがあって、しかも観察力・推理力がある。そういうところを読者は素直にかわいらしいと思うだろう。ただ今回はトリックがいまいちかな。またぞろ抜け道を使っているし、それを逆手に取った工作も見栄えがしないなあ。
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本作はシリーズのベース作りに重きを置いた感があり、推理小説としては物足りない印象。登場人物が少なく、背景がシンプルで犯人は分かり易いですし、トリックも安直です。
ただ、レギュラーキャラクターたちの成長譚としては読み応え十分。俊介が野上の養子になりたがらない理由や犯人に対しての訴えはピュアで心を打たれます。 -
2014年12月3日読了
86冊目
2014年9月1日~ -
※ネタバレ注意です〜\(^o^)/
心優しい名探偵・狩野俊介くん、再び!というわけで、シリーズ第二弾です。野上探偵と俊介くんが、お互いを思いやるあまりヤキモキする、の巻です。
二人のやり取りが相変わらずほのぼのとしていて大変に好ましいのですが、一転、ミステリーとしての評価となると、はっきり言ってもの足りません。残念…(._.)
謎の少女の扱いがあまりに軽いし(謎解き含む後半部に一切出てこなくなってしまいます)、メイントリックを隠蔽する為に仕掛けられたトラップもチープだし、何より登場人物が少な過ぎて犯人当ての楽しみもありません(犯人になりうるキャラが実質2人で、しかもその2人が…ムニャムニャ)。
あと、そのトリックは、絶対バレると思うの。音質でバレると思うの←
それと、前作の月光亭でも感じたのですが、俊介くんが指摘する犯人達があまりに人間不信を誘うキャラ造形なのも読後感が宜しくないなあ。まあでもこの辺は、メインキャラ達が優し過ぎて、テンプレな犯人像がハマらないっていうのもあるかな。私が普段読んでるサイコパスだらけなミステリに比べたらマシだもんね…←←
あーだこーだ言っておりますが、次作も読むのです。
俊介くんと野上さんとアキちゃんが温かな家庭をつくるまでは、読み逃すわけにはいかないのです←
「お父さんとお母さんを殺した人を、捕まえてほしいの」ーー石神探偵事務所を訪れた謎の少女の依頼。大金を持った彼女に不信感を覚えた野上は、すげなく追い返してしまう。ところが、少女の自宅がある幻龍苑で、彼女の祖母が奇妙な男に襲われかけたと訴える事件が持ち上がり…。 -
狩野俊介シリーズ、第2弾。
本作で俊介くんが、探偵事務所の正式なメンバーになりました。
そんな紆余曲折に絡めた本編も、なかなか楽しめました。 -
前作を読んでから
かなり経っていたので
いろいろ忘れていたけど
ちゃんとついていけて面白かった。
ゆるーく読めるけど
ちゃんと推理小説してる
という感じかな。
推理小説そんなに詳しくないけど…
トリックは分かりそうで
分からなかった。 -
今回の話は、俊介くんが石神探偵事務所の正式なメンバーになるまでのお話で、主に俊介くんと野上さんの心情みたいなものを軸に話が、展開していて面白かった。
事件では、凄く捻ってあって、まさか無線機を使っていたなんて…と少しだけビックリした部分もありました。
第一巻よりも、さらに犯人の動機などが、深く書いてあって、とても面白かったです。 -
狩野俊介シリーズ二作目。個人的には一作目より良かったと思う。シリーズ物らしく事件とは別に、少年探偵の成長なんかが気になってきた。
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今回は事件そのもののインパクトよりも野上さんと俊介、ふたりの心情の方に重きが置かれています。養子縁組のことですれ違うふたりをアキが仲裁する場面が良いなぁ。踏み外してしまった犯人に対して俊介が感情を爆発させたのは、その内容共に意外でした。創元推理文庫の竹岡イラストは俊介少年の純粋そうな雰囲気がよく出ているだけに、余計。
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日常ミステリ好きな私ですが、
殺人事件があって探偵がいて警察がいて…な王道ミステリも
やっぱりいいなぁと思う。これを読むと。
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