殉教者聖ペテロの会 (創元推理文庫 F ソ 1-3)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (501ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488540036

作品紹介・あらすじ

教会付属学校の教師ピーター・バルサムは、知人にすすめられるまま、神父たちの集会に出席した。その場で彼が体験したのは、至上の法悦か、はたまた罪深き肉の歓びか、自分でもわからなかった。ある日、教え子の少女が自殺を図った。さらに女生徒が一人、また一人とおのが命を絶っていった。ページを繰るごとにいやます不安と緊張。モダン・ホラーの名手ジョン・ソールの会心作。

感想・レビュー・書評

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  • 自分にとっての初ソールはこの作品だった。

    とにかく全編を通して漂う不安感、不快感が神経に障る。後味は聞いていた通り厭なもの。ただ、宗教とか信仰に対する理解が少ない日本人(含む自分)には、この作品の重苦しさってものは味わいきれないのかも。読んでいる最中も読後感も“重い”1冊。

  • あいもかわらず救いようのない話ってのは覚悟してたけど、これは暗い。ひどい。読んでて本当に自殺したくなった。だけど足首切って、トイレの水につけて自殺、ってのはちょっとやりたくない。
    結末とかはなんとなく中途半端かなあ。宗教というものにあまり興味がないせいかもしれなけれど。

  •  新任の講師としてやってきた街は、教会が支配する街だった。
     って、これじゃあストーリはさっぱりわからんな。ま、ちょっと説明しにくいです。つか、どれを本筋と取るかで、全く替わってくるから。出だしと終りは、いかにもソールって感じで、ここんとこ作風が替わって密かに心配してるのを、払拭はしてくれたけど…。
     また「恐怖の金太郎飴」に戻って欲しいなぁ。

  • 姉が両親を殺害し自殺するのを目撃した少年。
    カトリック教会の付属学校で教師となったピーター・バルサム。かれの教える教室で授業を受ける女子生徒が次々に自殺未遂を犯していく。
    友人の勧めで入会した「殉教者聖ペテロの会」の6人の指導者。ピーターの過去の秘密。

    船橋図書館
     2010年10月4日読了

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