帝王(リーガル)の陰謀 下 <ファーシーアの一族2> (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488562045

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  • 再読。第三王子リーガルが力をつけ、その分王の力が削がれていくのに何もできないフィッツたち。そして最悪の結末へ……?ここまでいたぶられていいものか?いい目にこれっぽっちもあってない主人公(笑)。妹尾ゆふ子さんの解説にうんうんとめっちゃ頷きました。私が異世界ものの何が好きかって、それは異世界だから好きなんじゃないんだよね。異世界でもひとがひとりひとり、敵であっても、何の役も与えられていないひとでも、「生きている」から好きなんだよ。そしてこの世界では、どんなに残酷であろうと、ひとりひとり、一所懸命「じゃなくても」、生きている。だから好きなんだよ。

  • 赤い海賊が猛猛威を振るう。
    沿海国は疲弊。
    ヴェリティは旧きものを探しに。
    その間にリーガルはバックキープでの力を広げる
    ヴェリティ死亡のデマを流して王座に就こうとするリーガル
    シュルード死亡
    フィッツ、セリーンとジャスティンを殺害
    リーガルに拷問を受けるフィッツ
    仮死状態になり墓に埋められ、シェイドとブリッチに付けられるフィッツ。



  • いろんな意味で熱かった。
    「騎士の息子」でも様々な困難にぶち当たったフィッツだけれど、今回はまたそれに輪をかけて大変な目に合う。
    楽しい未来が全く見えなくて読むのが辛いくらいの内容なのに、ページをめくる手は止まってくれない。
    そして続きが気になって仕方のないところで物語りは終わってしまう。
    三部作最終巻「真実の帰還」を読まないわけにはいかないのだった・・・。

  • 上巻よりも、スピーディーであっという間に読めたが、やはりフィッツ苦難苦難の茨の道。こんなに殴られ蹴られ、それでも戦い我慢し、今度こそは救いが!と読み進めるのだが、それまで以上に苦難が待ってるのだ。もう、作者はドSなのか!と思うぐらい。とはいえ、それで終わったら死んでしまうので、小さな小さな救いでギリギリに助かる。
    なものだから、困難が立ちふさがってくると次はどう切り抜けるのだろうとだんだんワクワクしてきてしまう。うーん、中毒症状みたい。
    ただ、この「リーガルの陰謀」は「作者の陰謀」でもあり、苦難苦難で嫌気がきつつもがんばって読みきった(いや、だんだん快感になってくるのだが)のに、続くのだ。しかも、ここで?!というブチ切り方。ひどいー、やはり作者はSだ。

  • この作者はフィッツをどこまで痛めつければ気が済むのか、というくらい、相変わらず、である。

    お終いまで読んだけど、終わっ…てないぞこれ。続刊に手を出さぬわけにはいかぬ。

  • 2008年4月16日読了。

    怒涛の展開ですね。どうなる事かとハラハラし通しでした。
    不器用に懸命に生きる人々がすばらしい表現力で描き出されてます。
    しかもあの終わり方・・・このあとどうなるのか気になって気になって眠れん・・・。
    不在のヴェリティの存在がもどかしすぎます。

  • ●前巻に続き、主人公フィッツ君の苦労はとどまるところを知りません。
    タイトルの“帝王”=リーガルとは、フィッツの仇敵である叔父の名前。
    フィッツのもうひとりの叔父であり、王位継承者である“真実”=ヴェリティを追い落とすべく、ヴェリティの花嫁である山の王女ケトリッケンやフィッツをも抹殺しようと企む、典型的な悪い人です。
    しかし、ヴェリティ叔父さんは、フィッツ以上に苦労人。
    リーガルが足元をすくおうとするのも問題だけど、それ以上に、王国を脅かす赤い船団から民を守るため、今となっては彼のみが使いこなす“技”を用い、日々、文字通り心身を磨り減らしているのでした・・・。。・゚・(ノД`)・゚・

    ●いやもう、ここまでしんどいファンタジーっつーのもどうなのよ?
    爽快感がさっぱりないぞなもし(´Д`;)
    主人公がやたらと追い詰められる点が、ある意味、十二国記の第一巻を思い出させられるぞ。
    しかもあれは最終的にはカッコよくスカッとしますが、これは最後までそんなシーンがないと言う。
    こりゃもう、続きを読まなきゃどうしようもありませんな(苦笑)

  • 公国を襲う未曾有の危機のなか、初恋のモリーとひそかに結ばれたフィッツ。自覚がないけどフィッツは実はすごい美形と後でわかります〜。しかし、次から次へと厳しい試練が降りかかるのがこの物語。
    両親に捨てられたも同然で、人の愛を信じ切ることの出来なかったフィッツですが、最初から肉親として自然な情を傾けてくれた唯一の存在である叔父のヴェリティがフィッツの仕える真の王となり、絆を深めていきます。

    とはいえ、公国の運命は凄くなるばかり、解決のために「旧きもの」の探索へ旅だったヴェリティは雪の中で消息を絶ち、生存を信じる者はごく僅か。末弟リーガルが権勢を伸ばします。
    異端の技とされる「気」を生まれながらに操るフィッツは、リーガルに捕らえられて絶体絶命の危機に!
    最終巻は一体どうなるのやら〜はらはらです!

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