怪物はささやく (創元推理文庫)

制作 : シヴォーン・ダウド原案 
  • 東京創元社
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本棚登録 : 483
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488593070

作品紹介・あらすじ

カーネギー賞、ケイト・グリーナウェイ賞ダブル受賞!映画原作!
怪物は真夜中過ぎにやってきた。墓地の真ん中にそびえるイチイの大木の怪物がコナーの部屋の窓からのぞきこんでいた。おまえに三つの物語を話して聞かせる。わたしが語り終えたら、おまえが四つめの物語を話すのだ。闘病中の母の病気が再発、学校では母の病気のせいでいじめにあい、孤立……。そんなコナーに怪物は何をもたらすのか。夭折した天才のアイデアを、カーネギー賞受賞の若き作家が完成させた、心締めつけるような物語。

感想・レビュー・書評

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  • 2024年2冊目

    文章としての読みやすさはありつつ、内容は児童文学とカテゴライズするにはあまりに重量感のあるというか心にずんとくるものがあるダークファンタジーだった、、これまであまり読んだことのないタイプの小説で新しい体験だったかも

  • 自分の感情に向き合い、受け入れる。
    それが時としてとても辛かったり悲しかったり、自分の感情に驚いたり。
    乗り越える力をつけたいと読みながら思った。

  • 3つの物語の意味が深い。
    「信じれば半分治ったも同然だ」う〜む…

  • ザ・外国の児童文学って感じ。子供が読んでもおもしろくないかもなぁ。本気で想像すると辛すぎるお話やし。

  • 親を失うかもしれないという恐怖と葛藤をこれほどまでに描けることに驚嘆した。
    それぞれのストーリーは世の中の矛盾と理不尽さ、その中にあって何を選びとるかを問いかける。
    こどもの抱える心の闇に目を背けず、かなしみや傷みをちゃんと共に経験することが再生へと向かうのではと思う。
    映画もすばらしい出来だったが、本は静けさと深さをもって訴えかけてくる。

  • 期待値が高すぎたか、ちょっと物足りなさがあって、もっとぐううーっとくる感動を待ってたけど、
    ぐう、で終わってしまった。

    リリーからの、たった4行の手紙に、泣いた。
    そこが、いちばん感動した。

  • 怪物が夜な夜な孤独な少年に物語る。それは癒しと救いなのだ。大好きな母が病気で、苦しんでいるのを見るのが辛くて悲しい。悲しいの、その先の愛の話と解釈した!

  • 児童文学なだけあって読みやすかった。
    善と悪や正義ってなんなのか自分自身に再度問うきっかけになる。
    ただ、最期コナーの抱える真実は、期待を下回ったので(これは私の理解力や文才がないからかもしれないが)☆4にしておく。

  • 読み始めはダークな世界観と暗い背景で辛い気持ちになりましたが、読んでいるうちになぜか救われていく感覚があって最後まで読んでいくとその理由も明らかになった気がしました。決して明るい話ではないけど、読んで良かったと思いました。

  • 頼れるはずのお父さんでさえ、頼れるところに居ないなんて、そりゃ逃げたくなるよなって思う。もし、同じようなことがあった時、自分もいつかそんな風に願ってしまったら、自分のことを許せないだろうな。

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