地軸変更計画 (創元SF文庫)

  • 東京創元社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488606060

感想・レビュー・書評

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  • 北極点到達がまだ達成されていないだけでなく、陸地があるのかどうかさえ判明していない頃の話。
    なぜか北極圏を売買する話になり、そもそも所有権さえないのに売ったり買ったりできるのが意味不明なんだが、まぁそれはともかく、未踏で未知の北極に、そもそもどの程度の価値があるのか?というこで、諸国が腹の探りあい。
    前作の月世界旅行のメンバーが北極を手にいれ、北極をどのように攻略するか。現代人の私はどうやったって無理と思っているので斜め読みでさくっと通り過ぎてしまいましたが、科学的な妥当性はどうなんでしょ。
    他の方も書かれている通り、前作ほどおもしろいとは思いませんでしたね。最後のオチが一番良かった。

  • いきなり北極競売の話から始まって正直困惑したが、それがこの物語の妙。地軸変更計画へのストーリーリンクと計画実現方法が何とも秀逸。実行結果がなぜそうなったかの理由に思わずズッコケ。でもそれが逆にいい。穏やかでないタイトルの中に微妙なユルさがエッセンスとして添加されることでユーモア感が混じり、作品へのとっつきにくさを払しょくしてくれている。物理学的にはいくつか突っ込みどころあるものの、そこは読み物ゆえの愛嬌ということで。

  • 「月世界旅行」のメンバー再登場ですが何だかキャラクターが大きく変わってしまったようであまり楽しめませんでした。
    皮肉が強すぎて面白さが半減してしまった感じです。

  • 保有状況:所有&購入日:40951&購入金額:672

  • アメリカ政府が競売にかけた北極の地域。北極に隣接する各国から代表団が集い競売が行われる。アメリカ代表としてやってきた北極実用協会。大砲クラブの仮の姿。大砲クラブに落札された北極。バービケイン会長が発表した地球の地軸を変更し北極に大陸を作る計画。各国の妨害。消えたバービケイン会長。巨大な大砲をうちこみ地軸を変更する計画が進むのはどこか?

     市川図書館

  • タイトルがまずインパクトありますよね。原題は「上もなく下もなく」。
    とにかく無茶苦茶な計画と、呆れた登場人物たち、皮肉な結末。
    夢とロマンの作家ヴェルヌらしくないと、発表当時から言われていた作品。
    女性からバッシングうけそうな、「科学は男の世界だ!」的な態度も相変わらずです。

    <あらすじ>
    189×年、アメリカ政府は北緯84度より北の土地を(それを土地と呼べるのなら)競売に掛ける。
    未だ北極が未知の世界だった時代。多数の冒険者の限界が北緯84度だった。
    アメリカ政府は、「北極実用化委員会」という謎の集団を代理に立てる。
    この奇妙奇天烈な競売に参加したのは、6カ国。特にすべての領土は自分たちのものだと
    言わんばかりのイギリスが、アメリカに対して対抗意識を燃やしていた。

    北極実用化委員会は、何を目的に北極を買おうと言うのか。
    かつて陸であったと推測される北極には、今後人類がもっとも必要とする資源、
    石炭の鉱床があるはずだ。彼らは、それを掘り起こすのが目的なのだ!
    一平方マイル10セントから競りはスタートし、彼らは希望通り、イギリスを排して落札するのだった。

    続き→http://hihidx.blog115.fc2.com/blog-entry-368.html

  • 地軸変更計画は成功したら地球が大変な事になるし、失敗してもやっぱり大変な事になりそうで登場人物達がどうなってしまうのかと思ったけど、なんだかめでたしめでたしってかんじで終了しましたね。

  • 人類の壮挙か、奇想天外な大ペテンか。189×年、「月世界旅行」のメンバーが再び集まり、北極実用化協会なるものを結成。なんと競売にかけられた北極をせり落とすことに成功。はたして彼らのもくろみは…。千年後の遠未来を予見したスラップスティックSF「西暦2889年・アメリカの新聞王の一日」を併録。どちらも本邦初訳。

  • 人類の壮挙か、奇想天外な大ペテンか。189×年、「月世界旅行」のメンバーが再び集まり、
    北極実用化協会なるものを結成。なんと競売にかけられた北極をせり落とすことに成功。
    はたして彼らのもくろみは…。千年後の遠未来を予見したスラップスティックSF「西暦2889年・
    アメリカの新聞王の一日」を併録。どちらも本邦初訳。

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著者プロフィール

Jules Verne, 1828 - 1905.
フランスの小説家。
『海底二万海里』『月世界旅行』『八十日間世界一周』
『神秘の島』『十五少年漂流記』など、
冒険小説、SF小説で知られ、SFの父とも呼ばれる。

「2016年 『名を捨てた家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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