- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488767068
作品紹介・あらすじ
異星人との遭遇は人類を結束させるどころか、激烈な不信と分断をもたらしてしまっていた。一方、テーミスの故郷の惑星での9年間に、ヴィンセントとエヴァたちに何が起こったのか? 人類同士の愚行と最終戦争を食い止めることはできるのか? テーミスとラペトゥス、二体の巨大ロボットが、両惑星のすべての人々の運命を背負って今、激突する!
感想・レビュー・書評
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異星人ロボットSFとして読んでいたけど、人種(に入ると思う)差別や排斥が大きなテーマになるとは…面白かったです。思考停止で異なるものを排斥、というのは恐怖の裏返しなんだろうけどそれにしても疑心暗鬼が攻撃にすぐ結び付くのは怖いです。
ローズに始まりローズに終わったな…と思いました。エヴァとヴィンセントも重要だったけれど。
カーラからエヴァへのお手紙、ジーンとしました。
インタビューや私的な文書のみで構成されてたシリーズだったけれど、それで充分何が起こってるかわかるのは凄いです。思ってたより骨太でした。
エヴァがダリル推しなのも嬉しい。
しかしこれ、「計画」と「覚醒」はともかく、「降臨」は各方面にアレなので映像化難しそうです。「覚醒」も、マドリードの顛末がセンシティブだけれど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「なにが起こっておるのか知らなければ、なにもすることはできない。」
「もしその惑星を救うことが、そこに存在する新しい種を丸ごと否定することだとしたら?」
「赤ん坊に大人と同じことをやらせようなんて、無理な話さ。誰かにそいつらができないことをやらせようとしても無理なんだ。」
「おまえがこっそり『ウォーキング・デッド』の、フィギュアで遊んでるのを、こっちは見てたんだからな。ぼくはおまえが、おまえのいうところの人形遊びをしてるのを見てたんだよ。」
「あれは別よ!ダリルなんだから!わたしはダリルが好きなの。」
「エヴァ、ぼくが誇りに思うのはおまえで、おまえの仕事やきてる制服じゃない。おまえがなにをしようと、ぼくは誇りに思うだろう。」 -
3部作読了。
読み始めた2020年1月から本日(3月28日までの期間に、現実世界でコロナウィルスのパンデミックが進行中という事象が発生しているために、前作ほどはストーリーに没入出来なかった。
将来、平穏な時に改めて読みたい。 -
三部作が無事に終了。最初の巻からは、予測のつかないところに収束したけれど、なるほどという終わり方だった。家族の話というのも納得だし、最後はほろっとさせられた。家族を焦点にしたために、中途半端になってしまった話もあるし、ともかく戦いが終わって良かった。(親子レベルでも世界レベルでも。)
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「巨神計画」「巨神覚醒」「巨神降臨」三部作の完結です。壮観ではあるが派手さはないラストが実に良かったです。
この後は、軽くネタバレになるので未読の方はお気をつけください。ということで、ちょっと改行した後に続けます。
物語的には、大きく見れば「人類が次のステージに向かう契機となった事件」のお話。小さく見れば「異星のテクノロジーで作られた巨大ロボットによる親子喧嘩」のお話。結局、エッサット・エックトへの通信手段は残されているという事実も見落としてはいけません。 -
<凡>
読み終わってみると特にどうしたという作品でもなかった。
まあ海外翻訳SFというものはこういうものなのだろう。
だが表紙のイラストだけは評価できると思う。
そう言えば映画化の話はどうなったんだ!w -
三部作、ついに読了。人類はまだ幼い状態にあり、圧倒的な力は持て余す、というのはその通りと思う。
いつの日か、国という概念もなくなり、極端な富の偏重もなくなり、宇宙などの調査に英知を集結するところまで、人類は進化できるのだろうか?