- Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488800079
作品紹介・あらすじ
誰かがメラニーを欲しがっていた。別の誰かは少女の死を望んでいた。そして街を覆う姿なき殺人鬼の影。一見無関係な男たちが、叩きつぶされて次々に惨殺されてゆく。すべての中心にこの9歳の少女メラニーがいた。沈黙を破って少女が叫ぶ。「あれが来る、あれが来てみんなを食べちゃう!」はたしてローラに、娘を守り抜くことができるか!?恐怖は、もうすぐそこまでやって来ている。…。究極のホラー・エンタテイメント超大作!
感想・レビュー・書評
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しかし、主人公のダンをもう少し書込めば引立ったように思えるのだが。トラウマがある点や一匹狼という設定はステレオタイプ過ぎると思う。
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派手派手しい幕開けから引き込まれ、これはいったいどんな怪物が姿を現すことか、と期待していましたが。えええ、そっちの方向でしたか! でも思えば伏線はありましたね。そしてこれは考えようによっては、もっとも恐ろしい怪物なのかもしれず。とはいえ作り出した彼らのほうが怪物かもしれませんけど。
「12月の扉」という言葉も非常に謎めいて魅力的です。終盤恐怖の正体が明らかになるまで、ずっとどきどきで引っ張られっぱなし。スピード感溢れるサスペンスホラーでした。メラニーの真相が分かってからの展開は、切なくてしんみり。でもクーンツなので後味は悪くないだろうな、と安心して読めますね(笑)。 -
クーンツ作「12月の扉」下巻。
上巻でおおよその流れはつかめていたし、事の顛末も読めてはいたけれど、映画を観るような感じで一気に読み進めた。
ホラー映画もどうなるかわかっているのに「怖いもの見たさ」に見続けるが、それによく似た感覚。
どうしても視覚的訴求力の強い作品のせいか、情景描写や登場人物の描写にたっぷり手がかけてあって、それが少し冗長な印象を受けた。
このクーンツとスティーブン・キングはとてもよく似たところがあり、おそらくどちらかのファンであれば両方とも楽しめるだろう。
私はスティーブンの映画は何本も観たが、オリジナル作品は1冊も読んでいない。
このクーンツもそうだったが、アメリカンジョークが会話の随所に登場する。
それが完全に理解できるようになったら、スティーブンもクーンツもきっと原作で読むとおもしろいのだろうな。 -
6年ぶりに再開した娘メラニーはすっかり様子が変わっていた。「12月への扉が…」。科学者であるメラニーの父をはじめ、次々と殺されていく関係者、何が起きてるのかよくわからないまま、止まらない恐怖。さすがクーンツ。筆力で読ませる。他の作家なら、なんだこれ!なのだが、クーンツはそうは感じさせない。一気に読ませる勢いはさすが!クーンツならではのジェットコースターホラー!
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Dean R Koontz