「座りなさい!」を言わない授業: 落ち着きのない子,大歓迎!

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  • 東洋館出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784491020327

感想・レビュー・書評

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    西川先生のお考えは、自身の目指すところにマッチする点が多い。
    とくに「教えない」「教師は学習者の主体的な学習の邪魔をしていることが多い」
    「自分に置き換えたらどうなのか。そんなことするのか」という部分は一致している。

    西川先生の著書を読んだのは3冊目だが、
    今回強烈なインパクトを受けた部分は、2つある。

    1つは「主体的な学習を目指しながら実はレールに乗せているだけという実践研究が多い」という部分である。
    実は、主体的な学習を目指しながら、かなりイライラすることはある。
    実施前や後の「しこみ」みたいなものがかなり大変なときもある。

    2つめは「サルに置き換えてみてどうか」という見方である。
    サルの群れのなし方から学び、「学び合い」のクラスをどう捉えるかに活かしているのだと思われる。
    たとえば、「(居場所を求めてその群から)逃げる可能性」があることを前提にしておき、その流動性を認めよ、というのが、教訓の内の1つであると示されている。

  • 初めて「学び合い」について学んだ。

    子どもの力を信じ、教師が何でも教えるのでなく、互いに学び合わせることで子どもの学力を伸ばすという考え方。
    そのため、授業中には「静かに」「座る」必要はなく、子ども同士、疑問点や考えを話しながら学習してOKだという。(移動も自由)

    また、「それではふざけが横行して授業にならないのでは」という疑問をもったが、実際は「(班やクラスで)目標・情報が共有されているならばふざけ合いにはならない」そうである。


    魅力を感じたが、一つ一つの学習にとてつもなく時間がかかるような気がする。その点はどうしているのか、気になった。

    少なくともこの姿勢は大事にしていきたい。

  • 一見学級崩壊に見えるクラス。
    生徒は教室内をたち歩き、友達とおしゃべりしているように見える光景。

    これに対して、教師は何も言わない。

    これでいいんだってこと。

    立ち歩くことは何も問題じゃない。

    それには教師の明確な目標設定と評価が必要になってくるけれど
    根本は「子どもたちは有能」ということ。

    FREEDでも立ち歩きはOK。
    分からなくても机に座ったままじゃなくて
    自分たちで歩いて、友達に聞きに行ったり。

    でもそれが
    一番「自然」なんじゃないかって思う。

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著者プロフィール

1959年、東京生まれ。1982年、筑波大学第二学群生物学類生物物理学専攻を卒業。1984年、筑波大学教育修士修了(教育学修士)。1985年、東京都高校教員。現在、上越教育大学教職大学院教授。2003年、博士(学校教育)(生物、地学/「巨視的時間の距離感形成に関する研究」)。科学教育研究奨励賞(日本科学教育学会)、教育研究表彰(財団法人 教育研究連合会)、理科教育研究奨励賞(日本理科教育学会)、理科教育学会賞(日本理科教育学会)受賞。主な著書に、『気になる子への言葉がけ入門』『クラスと学校が幸せになる『 学び合い』入門』『子どもが夢中になる課題づくり入門』『アクティブ・ラーニング入門』((明治図書)、『クラスが元気になる!『学び合い』スタートブック』『クラスがうまくいく!『学び合い』ステップアップ』『学校が元気になる!『学び合い』ジャンプアップ』『すぐわかる!できる! アクティブ・ラーニング』他

「2022年 『部活動顧問の断り方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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