学級経営は「問い」が9割─Empowerment for Children

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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784491032047

感想・レビュー・書評

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  • 「その子にとってベストな方法は、いつだってその子自身の中にある」

    本当にそうだ。
    これは子どもではなく大人、、いや、人ならみんなそう
    である。

    問いかけができるということは
    その人を信じ、尊重しているから。
    指示命令をなくすことで人は自分の考えを持つ。

    上手い指示、巧みな指示を出すのが教師の指示ではなく、
    いかに子どもが考える環境をともにつくるかどうか。
    そこを勘違いしてはいけない。

    そして、成功するまであきらめない。
    この愛が教師には必要だと思う。

  • ・子どもは大人の本心にふれたがる。肝心なときは一人の人間として語れるように。
    ・外の世界へのあこがれをもたせる。比較相手を外側におく。
    ・指導でなくて作戦会議。思いに寄り添い、アプローチの方法を一緒に考える。
    ・みんなが伸びる余地のある問い。正しい解と納得解。
    ・特性をキャラクターに、活躍の場所を。
    ・にくだんという遊び。
    ・相手意識を常に持たせたアウトプット。
    ・価値づけが機能する子どもとの距離。子どもに教師理解を深めてもらう。
    ・ルールが目的化しないように。ルールが多少破られても、目的に向かっているならよしろする余裕を持つ。「ルールを忘れるぐらい本気になろう」

  • 魅力はあるけど、力があるとは感じなかった。でもそれも多分教師の1つの形なのかなぁとも思う。生徒の心に残るのは、魅力ある教師。生徒の力を伸ばすのは、力ある教師。できれば、双方兼ね備えた教師になりたい。問いの深さを切り出した本。その深淵を覗くと、やはりワクワクもしてくる。問いこそが、その質が、ゴールの質を高める。1つの問いにこだわるプロの姿は、多分こういうことを経験的に捉えているからだと思う。ただ、題名である学級経営は問いが9割という意味がさっぱり分からなかった。普通の学級経営本。そこにどう問いが絡んでくるのか、ものすごく楽しみに読んだのに…。実践例から、集団を変容させた1つの問いを精選でもしてくれようものなら、飛んで喜ぶと言うのに。題名に力負け。

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著者プロフィール

1960年、東京生まれ。大妻女子大学家政学部児童学科児童教育専攻教授。立教大学法学部 法学科卒業後、民間企業へ就職。その後、1984年から東京都で小学校教諭、2000年から都立多摩教育研究所。以後、八王子市教育委員会で指導主事、町田市教育委員会で統括指導主事、教育政策担当副参事を経て、2008年7月より文部科学省教科調査官。2015年4月より国士舘大学教授、2022年より現職。《主な編著》単著『[図解]授業づくりの設計図』(東洋館出版社、2020年)、『「見方・考え方」を働かせて学ぶ社会科授業モデル 6年』(明治図書出版、2019年)、『教師の学び方』(東洋館出版社、2019年)『授業の見方―「主体的・対話的で深い学び」の授業改善』(東洋館出版社、2017年)などほか多数。

「2022年 『NHK for School 社会にドキリ 世の中のしくみとつながろう 4 国際社会とわたしたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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