学級経営は「問い」が9割─Empowerment for Children
- 東洋館出版社 (2016年3月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784491032047
感想・レビュー・書評
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「その子にとってベストな方法は、いつだってその子自身の中にある」
本当にそうだ。
これは子どもではなく大人、、いや、人ならみんなそう
である。
問いかけができるということは
その人を信じ、尊重しているから。
指示命令をなくすことで人は自分の考えを持つ。
上手い指示、巧みな指示を出すのが教師の指示ではなく、
いかに子どもが考える環境をともにつくるかどうか。
そこを勘違いしてはいけない。
そして、成功するまであきらめない。
この愛が教師には必要だと思う。 -
・子どもは大人の本心にふれたがる。肝心なときは一人の人間として語れるように。
・外の世界へのあこがれをもたせる。比較相手を外側におく。
・指導でなくて作戦会議。思いに寄り添い、アプローチの方法を一緒に考える。
・みんなが伸びる余地のある問い。正しい解と納得解。
・特性をキャラクターに、活躍の場所を。
・にくだんという遊び。
・相手意識を常に持たせたアウトプット。
・価値づけが機能する子どもとの距離。子どもに教師理解を深めてもらう。
・ルールが目的化しないように。ルールが多少破られても、目的に向かっているならよしろする余裕を持つ。「ルールを忘れるぐらい本気になろう」 -
魅力はあるけど、力があるとは感じなかった。でもそれも多分教師の1つの形なのかなぁとも思う。生徒の心に残るのは、魅力ある教師。生徒の力を伸ばすのは、力ある教師。できれば、双方兼ね備えた教師になりたい。問いの深さを切り出した本。その深淵を覗くと、やはりワクワクもしてくる。問いこそが、その質が、ゴールの質を高める。1つの問いにこだわるプロの姿は、多分こういうことを経験的に捉えているからだと思う。ただ、題名である学級経営は問いが9割という意味がさっぱり分からなかった。普通の学級経営本。そこにどう問いが絡んでくるのか、ものすごく楽しみに読んだのに…。実践例から、集団を変容させた1つの問いを精選でもしてくれようものなら、飛んで喜ぶと言うのに。題名に力負け。