[図解]授業づくりの設計図

著者 :
  • 東洋館出版社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784491042572

作品紹介・あらすじ

4月より全面実施された学習指導要領には、さまざまなキーワードが登場します。「資質・能力」「主体的・対話的で深い学び」「カリキュラム・マネジメント」「見方・考え方」「プログラミング」などなど。

「どれも大事な教育課題」「全部やらなくては!」などと言われれば、「あぁ、やることが多くてたいへん!」となってしまうでしょう。一つ一つのキーワードを個々バラバラに捉えると、それぞれが肥大化して多忙感が襲いかかってきます。

しかし、物事は、個々バラバラではありません。どの教育課題もそれぞれに関連し合っています。
つまり、俯瞰しながら部分と全体との関係を捉え直すことができれば、個々の教育課題を通底する大きなベクトルが見えてくるようになるということです。いったんそうなれば、「自分がいま本当にすべきことは何か」「そのために、できることは何か」が明確になります。
働き方改革だってそうです。一律に方法のみを考えるのではなく、まずは大局的な見地から整理してみる必要があるように思います。

その一助とするために刊行するのが本書です。本書では、教師の仕事の中でも、特に「授業づくり」に特化しています。

物事は、文章で論理的に説明することがよいとされてはいるものの、ただ理屈っぽいだけでは頭に入ってきません。そのようなときに有用なのが「図解」です。まず「図」(構造図や構想図など)によって、教育課題の全体イメージ(概念)と他の教育課題との関連性をつかみます。その後、「解(説)」によって、自分の仕事に必要な事柄を拾い出しながら読み進めていけるようになります。

ただ、「構造図」「構想図」などというと、あれもこれも盛り込んで、かえってわかりにくい図になってしまうこともあります。説明が必要なことを全部盛り込み、すべてを正確かつ丁寧に伝えようとしてしまうからです。

そこで本書では、「乱暴なくらい」必要な教育課題のみを取り出し、可能な限り簡潔な図となるように心がけています。ですから、一つの教育課題について詳しく説明することを意図してはいません。全体像や重点事項を大括りでつかむことが、本書の一番の目的なのです。

感想・レビュー・書評

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  • 社会科の授業を見直すとともに、もう一度授業についてかんがえた。
    図式化する良さが改めて分かる。
    また、すべての図をPDFにしているから、驚きである。

  • 困った時に読み返す。

  • 授業づくりというか、「現代の教師としての押さえどころ」っていう感じの本でした。

    ミクロとマクロなんて言いますが、マクロの視点から大観を捉えて、余白はあなた次第っていう感じです。
    控えめに言って、今まで読んだ本の中で最高です。

    コンピテンシーベースの授業をしたい方は必ず役に立つ。職員室に一冊。職員会議の提案も指導案作成も授業検討でも軸足になりうるので、いろんな人に知って欲しい一冊。

    指導要領の読み方解説も今までで一番わかりやすく、答申の解説がありがたい。

    ぜひ!これは、どのライフステージの人にも。ぜひ!

  • とてもわかりやすく現代の教育課題がまとめられています。
    本のタイトルは、『授業づくりの設計図』が最適だったのでしょうか。
    もちろん授業づくりや在り方を見つめ直す手助けにはなりますし、書かれていることを抑えていることは大事です。

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著者プロフィール

1960年、東京生まれ。大妻女子大学家政学部児童学科児童教育専攻教授。立教大学法学部 法学科卒業後、民間企業へ就職。その後、1984年から東京都で小学校教諭、2000年から都立多摩教育研究所。以後、八王子市教育委員会で指導主事、町田市教育委員会で統括指導主事、教育政策担当副参事を経て、2008年7月より文部科学省教科調査官。2015年4月より国士舘大学教授、2022年より現職。《主な編著》単著『[図解]授業づくりの設計図』(東洋館出版社、2020年)、『「見方・考え方」を働かせて学ぶ社会科授業モデル 6年』(明治図書出版、2019年)、『教師の学び方』(東洋館出版社、2019年)『授業の見方―「主体的・対話的で深い学び」の授業改善』(東洋館出版社、2017年)などほか多数。

「2022年 『NHK for School 社会にドキリ 世の中のしくみとつながろう 4 国際社会とわたしたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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