歴史現場からわかる河井継之助の真実: 完全探査

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  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492041161

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  • 前半は『塵壺』の紀行ガイド、後半は北越戦争の古戦場紹介。後半は有名だし、全域をまわったので、面白いのは前半。著者の河合贔屓の熱い想いが伝わってくるが、一応冷静に記述しようとしている姿勢は評価できる。ただし、20年前の出版なので情報は古い。あらためて思うのは、山縣とガチンコで戦って帝国陸軍への教訓を残し、それが同郷の海軍山本五十六にも影響を与え、日本史上最悪の結果を招いた源流という点において批難の対象になるんだろうが、そういう歴史の因果ではなく、激動の時代に生きた一人の人間の判断・行動として再評価すべきではないかと思った次第。司馬史観的なロマン主義を廃するのは無論だが。

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著者プロフィール

外川 淳(とがわ・じゅん)
歴史アナリスト・作家
1963年、神奈川県生まれ。早稲田大学文学部日本史学専修卒。歴史雑誌の編集者を経て歴史アナリストに。戦国から幕末維新までの軍事史を得意分野とし、徹底した史料の調査と、史跡の現地検証によって歴史の真実を再構築しながら、わかりやすく解き明かす手法が歴史ファンの支持を集める。
現在は、歴史ファンとともに城郭・台場・城下町を巡る「歴史探偵倶楽部」を主催するほか、書籍や歴史雑誌を中心に執筆活動を行う。主な著書に『江戸・東京 幕末・維新の「事件現場」』(SBビジュアル新書)、『愛蔵版 地図から読み解く戦国合戦』(ワック)、『早わかり戦国史』『城下町・門前町・宿場町がわかる本』(以上、日本実業出版社)などがある。

「2019年 『明智光秀の生涯』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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