僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意

著者 :
  • 東洋経済新報社
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本棚登録 : 3496
感想 : 400
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492045916

作品紹介・あらすじ

【遂に出た!2人が毎日やっている「最強の読み方」最新の全スキルが1冊に!】 
【予約殺到!事前注文多数!発売前から、もう7万部突破!】

★池上彰氏、佐藤優氏は毎日「何を」「どう」読んでいるのか?
★どうすれば、彼らのように「自分の力で世の中を読み解ける」のか?
★「新聞1紙5分」「月平均300冊の読書」はどうすれば可能か?
★「スマホ」「アイパッド」「新聞電子版」「dマガジン」はどう使いこなすか?

■2人の「アイフォン&アイパッド画面」もカラー写真で公開(巻頭カラー16ページ)
■「研究室」「仕事場の本棚」「仕事アイテム」「愛用グッズ」の写真も完全公開

「新聞」「雑誌」「ネット」「書籍」をどう読めばいいのか?
そこから「知識と教養」をいっきに身につける秘訣とは?

みんなが知りたかった「2人の知の源泉」が、いま明らかに!

《本書の5大特色》
【1】2人の「読み方の最新全スキル」が1冊に
■これだけ読めば、全ノウハウがわかる

【2】「普通の人ができる方法」をやさしく具体的に解説
■今日からできる!これなら続けられる!「超実践的な技法」を紹介

【3】「重要ポイント」がひと目でわかり、読みやすく、記憶にも残る
■「70の極意+総まとめ」「重要箇所は色付き」だから、わかりやすく、読んだら忘れない

【4】とにかく内容が具体的――「おすすめサイト全一覧」から「新聞・雑誌リスト」「おすすめ本」まで紹介
■「何を、どう読めばいいの?」知りたい情報・答えが、すべてこの1冊に

【5】2人の仕事グッズも完全公開!見るだけで参考になる!
■「巻末カラー」16ページ!「特別付録」は3つも収録! 巻末では「人から情報を得る技法」まで解説! ここだけでも面白すぎる!

「知の源泉」をここまで公開したのは本書が初!
2人の「共通点」と「違い」が面白い!

この本で、自分なりの「最強の読み方」を身につけよう!

感想・レビュー・書評

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  • 【感想】
    月並みな感想だが、この2人は本当に博識だなと思う。
    知識カテゴリーの分野が広く、そして深く、この人たちの頭の中身は一体どうなっているんだろうか。
    到底マネできないくらい、この2人はスペックがヤバすぎる。
    読んでいてとても参考になるんだけど、それ以上に何か今の自分と差がありすぎて・・・
    読んでて切なくなったわ(笑)

    ・・・とまぁ、これだけ自虐に走ってしまうほど、この本の出来は良かった。
    新聞、雑誌、TV番組、SNSなど、様々なジャンルから見たインプット媒体の紹介を対話形式で書かれており、本当に参考になった。
    個人的にインプットは多く行なっているつもりだったが、やはり新聞や書籍に偏っている。
    好き嫌いせずにもっと色んなメディアに触れなくちゃいけないなーと思った。

    でも、色んな雑誌を買っていると流石に資金が底をついてしまうので、書店によって立ち読みするか、カフェで座り読みするしかないなぁ。
    また、読むだけではなく色んな人と関わることでインプットしよう。
    この世には情報が溢れていて、色んなものに触れている時間は確かにないが、だからと言って取捨選択しすぎるのも宜しくない。
    色んな情報を肌で感じて、そこから何かを得るようにしなくては。

    とにかく、もう少し自分の幅を広げないとなぁ。
    書を捨て街に出よう!


    【内容まとめ】
    1.新聞は、少なくとも2紙以上読まなければ危険だ。
    一紙だけ読んでいると、読者は自分が読んでいる新聞のバイアスに中々気づかない。
    複数紙を併読しなければ、総合的な情報は得られなくなっている。

    2.雑誌の世界は「定額読み放題」の登場で一変する。
    ドコモの「dマガジン」やソフトバンクの「ビューン」など。
    雑誌は興味や関心、視野を広げるのに役立つ。
    どうせ同じ隙間時間なら、無料のネットサーフィンに時間を費やすより、きちんと編集・製作された雑誌を読んで、多様な情報を得ること。

    3.ビジネスパーソンにチェックして欲しい週刊誌
    ・週刊東洋経済
    ・週刊ダイヤモンド
    ・週間エコノミスト
    ・日経ビジネス

    4.「失敗の本質」の教訓は、「組織は抜本的な改革はできない」こと。
    ドラマ「半沢直樹」のように、組織とは戦うな。ファンタジーを真に受けるとひどい目にあう。

    5.ネットで集めた情報をどう保存・整理するかも重要。必要な時に使えなければ意味がありません。
    資料はスキャンしてエバーノートに保管。
    闇雲に保存するのではなく、「保存するに値する情報かどうか」をきちんと吟味、精査してから保存すること。
    また、そう判断した情報も、きちんと目を通して頭に叩き込んでから保存すること。

    6.基礎知識をいかに身につけるか。
    最も重要なこと。
    いくら書籍をたくさん読んでも、その分野の基礎知識がすっぽり抜け落ちていると、うまく知識が積み上がっていきません。
    義務教育レベルの基礎知識に欠損があると、いくら新聞や雑誌、ネットニュースを見ても、その内容を理解することができない。

    7.「公民」「歴史」「国語」「英語」
    基礎知識を強化するには小学校高学年と中学校の教科書が最適。
    世界史Aと日本史Aがオススメ!

    8.「斜めの人間関係」を重視する。
    同じチームでも、建前上はチームプレイを強調するが、実際は個人プレー。
    競合他社の先輩や、別部署の先輩を狙う事。

    9.初々しさを出して「いい聞手」になる。
    どんな相手と話す時でも、情報を引き出そうと思ったら「初めて聞きました!」という初々しさが大切!
    良き生徒は、誰にとっても可愛いもの。


    【引用】
    p27
    ・新聞、雑誌、ネット、書籍には読みこなす「技法」がある。
    新聞は隅から隅まで読んでいたら、それだけで1日が終わる。雑誌や書籍、ネットもそうですが、読むことは手段であって、目的ではありません。
    それぞれ違った「読みこなす技法」がある。


    p38
    新聞が「世の中を知る」ための基本かつ最良のツールである事は、今も昔も気わりません。


    p41
    ・新聞は最低2紙に目を通す事が絶対条件
    新聞は、少なくとも2紙以上読まなければ危険だ。
    1紙だけ読んでいると、読者は自分が読んでいる新聞のバイアスに中々気づかない。
    複数紙を併読しなければ、総合的な情報は得られなくなっている。


    p71
    ・エリート層が朝日新聞を読むのは事実。
    朝日新聞の論調は、好き嫌いがはっきり分かれますが、国会議員や官僚といったパワーエリートが好んで読み、その影響下にあるのはまぎれもない事実。

    読売新聞は海外関係の記事が充実している。
    国際情勢に詳しくなりたい人は読むといい。

    毎日新聞は個々の記者の力が強い。


    p94
    ・ビジネスパーソンの海外紙との付き合い方
    ウォール・ストリートジャーナル日本版がオススメ。
    ただ、一般のビジネスパーソンが海外紙までチェックするとなると、経済的にも圧迫されるし、日常のルーティンとしてもキャパオーバーかも。。。


    p100
    ・雑誌の世界は「定額読み放題」の登場で一変する。
    ドコモの「dマガジン」やソフトバンクの「ビューン」など。

    雑誌は興味や関心、視野を広げるのに役立つ。
    どうせ同じ隙間時間なら、無料のネットサーフィンに時間を費やすより、きちんと編集・製作された雑誌を読んで、多様な情報を得ること。


    p114
    週刊誌の問題は、「情報の真偽」がわからないこと。信頼できる書き手の記事を中心に読むのが基本。


    p114
    ビジネスパーソンにチェックして欲しい週刊誌
    ・週刊東洋経済
    ・週刊ダイヤモンド
    ・週間エコノミスト
    ・日経ビジネス


    p132
    ・「失敗の本質」の教訓は、「組織は抜本的な改革はできない」こと。
    組織とは戦うな。ファンタジーを真に受けるとひどい目にあう。


    p141
    新聞と同じで、雑誌も拾い読みが基本。
    隅から隅まで読んでいたら、時間がいくらあっても足りない。
    隙間時間には雑誌、まとまった時間には書籍を。


    p193
    ネットで集めた情報をどう保存・整理するかも重要。必要な時に使えなければ意味がありません。
    資料はスキャンしてエバーノートに保管。

    闇雲に保存するのではなく、「保存するに値する情報かどうか」をきちんと吟味、精査してから保存すること。
    また、そう判断した情報も、きちんと目を通して頭に叩き込んでから保存すること。


    p232
    ・本の読み方
    読み飛ばす本も、「はじめに」と「おわりに」は目を通す。
    買ったのにもったいないと我慢して読むより、時間の方がもったいないと思うようになった。
    「じっくり熟読する本」と「速読で済ませる本」に分けるようにしている。


    p264
    ・基礎知識をいかに身につけるか。
    最も重要なこと。
    いくら書籍をたくさん読んでも、その分野の基礎知識がすっぽり抜け落ちていると、うまく知識が積み上がっていきません。
    義務教育レベルの基礎知識に欠損があると、いくら新聞や雑誌、ネットニュースを見ても、その内容を理解することができない。


    p267
    「公民」「歴史」「国語」「英語」
    基礎知識を強化するには小学校高学年と中学校の教科書が最適。
    世界史Aと日本史Aがオススメ!


    p280
    外国語習得に必要なのは「モチベーション」「時間」「お金」。
    教養のために…という曖昧な目標だと絶対身につかない!


    p291
    ・リクルートのスタディサプリ
    月額980円で高校や大学受験の全科目の講義が見放題。
    早慶クラスの文系ならこれで十分合格できるレベル!


    p293~
    ・「人から情報を得る」7つの極意
    ①「斜めの人間関係」を重視する。
    同じチームでも、建前上はチームプレイを強調するが、実際は個人プレー。
    競合他社の先輩や、別部署の先輩を狙う事。

    ②初々しさを出して「いい聞手」になる。
    どんな相手と話す時でも、情報を引き出そうと思ったら「初めて聞きました!」という初々しさが大切!
    良き生徒は、誰にとっても可愛いもの。

    「誰と付き合うか」ではなく、「どう付き合うか」も大事な技法!

    ③人から話を聞くときは、「緩やかな演繹法」でのぞむ。
    予め考えた仮説に従って内容をまとめる。その角度を緩やかにする。
    調査した内容を元にストーリーを組み立てる「帰納法」がいいわけではない。

  • 池上さんと佐藤さんの『知の源泉』について、対談形式で書かれていました。
    いやー。すごい!の一言。さすがです。
    ここまではできないけれど、自分なりに頑張ってみたいと前向きに思えました。
    新聞は、考え方、情報の偏りを防ぐため二紙読むことを推奨されていたのはなるほどと納得。
    また、紹介されていた古典名作は読んでみようと思います。

  • 冒頭の池上彰氏の仕事場に生活感があってよかった
    こんな広い部屋をひとりで使えるなんてうらやましい、
    佐藤優氏は、きれいで、意外に、撮っている方向もあるのかも、
    中は対談になっているのですが、本の引用は、図鑑みたいになっていて、気になります。
    図表でガイダンスになっていて、さすが見やすかったです

  • 2人が毎日目を通している、新聞やざっし、ネットなどの情報量の多さに驚いた。
    ただでさえ忙しい中で、これほどの情報に目を通せるのは凄いと感じた。

    新聞は普段あまり読まないので、新聞社の社風により一つのニュースに対する熱感が全く異なり、公平な目で見るためには1つだけの情報だけでなく、複数の情報から判断しなければならないと感じた。

    また、2人の本の読み方も非常に参考になった。
    膨大な量の雑誌や新聞、書籍に目を通している22人の、その本の重要な部分を見極めて厳選して読むという読み方は、実践したい。
    あと、教養図書で世界史や日本史の本を読んでみるのも面白そうだなと感じた。

  • 「池上彰×佐藤優」の対談本は欠かさず読んでいるが、今までとは異色の、howto系の本である。

    情報の得方や咀嚼方法がこなれ、かつ、一般の人にも実践できる体で書かれており、非常にお勧めできる内容となっている。特に、ネットや雑誌の活用方法は今まであまり語られることが多くなかったので、ここだけでも参考になる。

    これらの本は実践しなければ意味がないので、さっそくできるところから行ってみることにする。

  • 本書は、最強の2人による最後の読み方を一冊にまとめたものだと思う。読むだけで前向きに勉強しようと考えられる様になるのだが、もちろん読後の行動が大切。

  • 対談で進む内容でとても読みやすい!
    そして知の巨匠のお二人が、普段どのようにメディアと関わり、知識教養を高め深めていくかを語っていて、読んでいてありがたい気持ちに。

    早速お二人がいつも見ているWEBサイトをブックマーク。
    そして日本史Aと世界史Aの教科書を無性に読みたい気持ちに(⁠•⁠ө⁠•⁠)⁠♡
    まずは基礎知識をかためる。当たり前のことを見過ごしていた自分に喝!
    とても参考になりました。

  • インテリジェンスの宣教師とも言うべき、知識の達人による情報のとり方に関する対談本。メディアリテラシーを磨くのに最適である。本書を読むのは二回目だが、何回でも読み返して活用するに値する。

  • 池上彰と佐藤優の本は定期的に読みたくなる。
    もっと前に読んでおけば良かった。実践的で面白い。読書欲が高まった。
    それにしても、二人ともインプットの量が半端ない。圧倒的な知識量を感じるんだけど、二人とも説明や会話が上手いので気圧されずに読める点がまた良い。

    地方紙だと共同通信の記事が読めるというメリットは全く目から鱗。このレベルの人でないとこんな発言出てこない。
    自分自身のニュースソースの見直しをしようと思った。

    あと、「お酒は人生の無駄」って言ってたけど、その点だけは同意しかねます!笑

  • もう3年前に読んだ本だが、年末の蔵書整理のために再読斜め読み。
    二人の知の巨人が、これでもかと知の技法を披露しあう。軍配は、佐藤優氏にあるように感じる(勝ち負けではないが)。さすがの池上彰氏も佐藤氏の守備範囲の広さに、途中から圧倒されている感がある。
    二人の共通点は、様々な媒体を利用し、その媒体の中でも例えば新聞では何紙も目を通す。一方にバイアスがかからないように気を付けていることがよくわかる。
    古典まではわかるが、教科書まで。学生時代、教科書ではなく参考書、塾・予備校のテキストを重宝してたが、本当は教科書に真髄があるのかと。学生時代はそこまでわからないし、教えてくれない。

    大変参考になった。

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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