LIVE講義 北朝鮮入門

  • 東洋経済新報社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492211922

作品紹介・あらすじ

突如後継者として浮上した金正恩とは何者なのか、なぜ核を開発するのか、北朝鮮の人々はどのような暮らしをしているのかなど、北朝鮮の政治・経済・社会の基本情報から、テレビや新聞では報道されない最新動向、朝鮮半島ウォッチャーのマル秘裏話まで、この一冊で北朝鮮の過去・現在・未来がまるごとわかる。

感想・レビュー・書評

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  • テーマごとにまとめられていて、しかも入門編だからわかりやすい。改めて勉強不足を実感。

  • 学部生の教科書として想定された本。ですます調である必要はないとかやたらと毎日新聞が引用されているとかはあるが、中身は基本事項を網羅した王道の良書で、凡百のゴシップ本よりよほど役に立つし、面白い。本書で指摘されている、南北関係の緊張は韓国の選挙で保守派に有利に働かないという点は、直近の国会議員選挙でもそうだった。今の学部生ならソウル五輪は生まれる前だし、日朝平壌宣言も子供の頃の話。彼らは北をどう見ているんだろう?

  • わかりやすかった。

  • 入門、で読みやすい。
    それにしても
    ・昨年行なわれたデノミの結果、数十倍のインフレが起こり、大量に餓死者が出た。子供の3割は栄養失調で、道に落ちたトウモロコシの粒を拾って暮らしている。
    ・他方で核ミサイルには巨費を投じ、テロ国家に輸出している。麻薬や偽札が政権の資金源になっている。
    とは酷い。

    だから韓国はもう統一したいとは思わないし、頼みは中国だけ。

    なぜ中国が擁護するのか不思議だったが、北朝鮮が崩壊したら何百万人もの難民が押し寄せることを恐れているからで、中朝国境には200万人の朝鮮族がおり、彼らが難民と合流して独立運動を始めたら大変なことになるらしい。

    難民の暴動はともかく、日本と韓国は北朝鮮政府暴走によるミサイル発射の備えは万全にしなければならないと痛感。

  • 金日成死去の時点で、ほとんど破綻国家だった北朝鮮を現在まで一つの国家として維持しているだけでも、金正日の手腕は並大抵ではない。
    北朝鮮には音楽政治という言葉もあり、実際平壌では音楽が聞こえてくるらしい。朝には集団登校の子供たちが、将軍様を讃える歌を歌いながら通学しているらしい。
    北朝鮮では将軍様が謝罪しているのだから、もう拉致問題は解決したということになっているらしい。
    脱北者は、脱出すると食べなれない肉などを食べるからお腹を壊すらしい。悲しい話だ。
    小学二年生から管理体制が組み込まれている。授業でも金日成の教示が教え込まれているらしい。国家が崩壊したら何の役にも立たないことを教えているのだ。
    北朝鮮で一番重視されているのは、憲法ではなく金日成が話した教示らしい。
    北朝鮮には労働党以外にも朝鮮社会民主党、天道教育青友党という2つの正党があるが、これらも金正日礼賛をしている。なんだ、それは??
    宗教もあるが、牧師や僧侶も金日成バッチを着用しているそうだ。

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著者プロフィール

礒崎 敦仁(イソザキ アツヒト)
慶應義塾大学准教授
1975年東京都生まれ。慶應義塾大学商学部中退。在学中、上海師範大学で中国語を学ぶ。慶應義塾大学大学院修士課程修了後、ソウル大学大学院博士課程に留学。在中国日本国大使館専門調査員、外務省専門分析員、警察大学校専門講師、東京大学非常勤講師、ジョージワシントン大学客員研究員、ウッドロウ・ウィルソンセンター客員研究員を歴任。慶應義塾大学専任講師を経て2015年から現職。共編に『北朝鮮と人間の安全保障』(慶應義塾大学出版会、2009年)など。

「2017年 『新版 北朝鮮入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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