人民元切り下げ

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492444399

作品紹介・あらすじ

大量の資本が中国から流出している。
米国では中国に敵対的なトランプ氏が大統領に就任する。
為替市場では人民元の下落が止まらない。
人民元が大幅切り下げに追い込まれれば、
世界の金融市場にネガティブ・ショックが走り、
日本では大規模な金融緩和や財政出動が議論になるだろう。
世界は金融緩和を止められず、余ったマネーがバブルを生み出す。
これはべき論や陰謀論ではなく、経済データから読み取れるグローバル市場の将来像だ。
外資系通貨ストラテジストが、明快なロジックで人民元切り下げ後のマーケットを予測する。

感想・レビュー・書評

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  • 人民元の切り下げリスクを考慮する、当時の為替市場や社会環境について詳しく書かれています。

  • 中国が人民元を大幅に切り下げ、世界的な経済ショックから
    金融緩和加速、最終的に株式、不動産に金が流れバブルが形成されるシナリオ。

    予測に関してはそうなるかもしれないし、ならないかもしれないし、どっちでもいい。この手の予測は当たらないんだろうなぁと思いながら読みましたが
    データーを通じて中国の経済実情を書かれた記述や、習近平の一帯一路構想、新常態という改革路線、反腐敗運動、チャイナセブン抗争などと経済、為替を関連させた内容はすごく良かった。

    今、中国を把握してないと分からない、ピンとこない
    ことが多いし、資本流出による元安に対する元買い介入も理屈は分かるんだけどなんかねぇって感じだったんだよね、
    この本読んで断片的ないろいろな情報がパズルが解けたようにつながってスッキリ。
    トランプ大統領が中国との貿易赤字問題で為替についていろいろつぶやいているタイミングでタイムリーな読書でした。
    ぜひ、お勧めしたい本です。

    https://youtu.be/dw7gXE88Kts

  • 中国の資本流出と、結果として発生しそうな人民元切り下げ可能性について書かれた本。
    かなり丁寧に論を組み立てています。

    ただし、タイトルの「バブル発生」のくだりは、かなりあっさりで、特に本のタイトルにするほどの内容が書かれているわけではありません。というか、中国人民元以外のことは、ちょっと疎い人かもと感じました。

    個人的によかったところは、一帯一路構想と金融マーケットをあまり関係付けて考えたことはなかったので、新状態も含めて、頭の整理になったことです。

  • タイトル煽りはともかく、中身は丁寧にファクトを提示してロジックを組み立てている。が、丁寧すぎる。図表だけで済むものを一つ一つ日本語でいつはいくらがいくらに、と書いてるので要約すると記事2〜3本分にまとめられるのではないか。予想シナリオだけのベテあるが、もう少し引き締めた上で予想される反論とその反論などがあるとよかった。

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著者プロフィール

村田 雅志(ムラタ マサシ)
ブラウン・ブラザーズ・ハリマン通貨ストラテジスト
ブラウン・ブラザーズ・ハリマン通貨ストラテジスト、CFA。
三和総合研究所(現・三菱UFJリサーチ&コンサルティング)にてエコノミスト、GCIキャピタルにてチーフ・エコノミストとして活動後、2010年より現職。ドル、円だけでなく新興国通貨も含めた数多くの為替レートの見通しを国内外の機関投資家に提供。幅広い視点でのロジカルな分析で国内外から高い評価を得ている。東京工業大学卒業、同大学修士、コロンビア大学修士、政策研究大学院大学博士課程単位取得退学。著書に『名門外資系アナリストが実践している為替のルール』(東洋経済新報社)。


「2016年 『人民元切り下げ 次のバブルが迫る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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