中国人にネットで売る!

著者 :
  • 東洋経済新報社
3.36
  • (2)
  • (2)
  • (5)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 36
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492502204

作品紹介・あらすじ

日本の強みは「安心・安全・健康・エコ」+「遊び」、午後4時がネット通販のピーク時間のワケ、化粧品販売の常識を打ち破ったDHC、巧みなネット告知で倍々増の中国版"通販のユニクロ"、個人ショップ活用で大成功したキヤノンのデジタルカメラ、トップシェアをとった日本ペイントのうまいネーミング。中国13億人の消費パワーを取り込め。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ベタな題名の本だし、考えてみれば5年も前の本なのかと思うけど、普通に面白かった。

    各企業のケーススタディは役に立った。中身があると思う。
    それに対して、最後の方の日本企業の姿勢とかはどうかとは思う。コンプライアンスを無視するのをアグレッシブさとはいわないと思う。

    まあでも、お客様に売る以上、お客様のことをちゃんと理解するのは大切だ。

  • 中国における インターネットの展開は
    日本をしのぐ。
    何しろ 携帯電話だけでも 9億台をこえている。
    3G から 4G となり
    ネットのスピードも速くなり
    スマートフォンを持っている人たちも多い。

    携帯電話で ものを購入する人たちが急激に増え
    インターネットでの販売が 1兆元をこえた。
    本書は このような状況にもとづいて
    中国の インターネットでの販売に 踏み込んでいる。

    『日本の復興には 中国市場が 不可欠』と 徐向東は指摘する。
    3月11日 東日本大地震によって 日本は変わり、中国も変化した。
    これまで 乳製品 紙おむつなどは 
    安全とされていたが 敬遠されるようになった。

    日本の化粧品も 安全•安心•アジア人の肌に合う。

    対中貿易は 2009年 2兆円の黒字
    2010年は 3兆円の黒字となっている。
    2010年 直接投資は 1000億ドル をこえた。
    サービス業や流通業の投資が増えた。

    生産基地から 中国市場で売る ということへの変化が起こっている。
    日本の市場が 縮小していることも影響している。

    中国に売るには インターネットとネットワークが必要。
    ネット人口 5億人に迫る。携帯電話は9億台。

    自動車は 2009年 販売台数 1300万台
    2010年 販売台数 1800万台。

    KFC
    アメリカ 2004年 5525店 2008年 5253店 減少272店 売上 12億ドル
    中国   2004年 1657店 2008年 2980店 売上25億ドル
    中国は、店舗の売上も 2倍と言うことになる。
    宅配サービスのネットも完備。

    サイゼリア
    上海周辺 45店舗 広州 18店舗 北京 14店舗。

    中国は GDPが、1000ドルから3000ドルになるのに5年
    日本と韓国は 10年から11年だった。

    隠形富豪。
    全就業人口 7億7000万人。富裕層は4000万人。
    ボリュームゾーンの中流層をターゲットにする。
    ホワイトカラー(中流層)は 2億人。
    それをターゲットにしているのが 
    資生堂、キャノン、ダイキン、味千

    流通インフラが 急速に整備されている。
    高速道路網と高速鉄道。

    この本は、中国の数字的データをおさえているが、
    それが説明的で どうとらえるのかが ちょっと弱いですね。

    ネットの変化
    消費者が 『安心 安全 健康 エコ』の機運が高まっている。

    ボリュームゾーンの中流層を狙えと言う。
    2億人から 4億人のターゲット。

    日本の強みは 安心 安全 健康 エコ + 遊び。
    品質 ブランド 機能性。
    遊びや遊び心。

    『日本企業はすばらしい商品を持っていますが、その機能性をキチンと訴求できていません。
    日本の実生活経験がない中国人消費者にとっては、高機能商品を日常生活でどう活かしたら良いのかわからない。活かし方がわからなければ、誰が購入するでしょうか。』

    ネット通販
    午後4時頃に集中する。会社で注文する。
    日本では 夜11時頃となる。

    『大衆点評網』が 口コミ文化を創る。

    『直鎖管理条例』2005年8月

    あげられている 具体例が わかりやすい。
    京東商城 360buy
    凡客誠品 Vancl → Vancl 広告連盟
    90后は 2億6400万人 それをターゲットにする。

    スポーツウエアーの『李寧 Li-Ning』→李寧公認
    カジュアルの『美特斯•邦威 Meters/bonwe』
    下着の『愛慕 Aimer』

    佳能 金牌店 五星金牌店
    サムスンの LEDテレビの販売方法。

    P&G
    ウイスパー

    中国で成功する3つのポイント
    1 オーナー企業であること →スピードと決断
    2 中国人のネットワークを活用
    3 関西人気質であること。
    → 実に 表層的である。

    『中国人の進化スピード、中国の商習慣、さらに中国人消費者の考え方を理解する』
    新しいトレンドに乗る
    話題を提起する
    親近感のある
    ファッション性 デザイン性 エンターテイメント性

    具体例もあるが
    分析手法が 雰囲気的なところがあり、
    これを深めると もうすこしおもしろいのに 残念。

  • TOPPOINT 2011年9月号より。


    巨大な中国市場を開拓するために、
    日本企業がとるべき戦略とは?


    中国市場で成功する秘訣を中国人コンサルタントが伝授。

  • ■中国市場
    1.中国市場で成功する企業の共通点は、次の3つである。迅速な意思決定ができる、オーナー企業である。中国人のネットワークを活用すること。関西人気質の特徴である、どんな環境にもうまく適合しようとする柔軟性、ふてぶてしさを持つこと。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

北京外国語大学講師を経て,立教大学博士課程修了(博士号取得),日本労働研究機構(現・独立行政法人 労働政策研究・研修機構),中央大学・専修大学講師,(株)日経リサーチ首席研究員,上海事務所総監,キャストコンサルティング(株)代表取締役を経て,2007年より(株)中国市場戦略研究所,上海伝沐商務諮詢有限会社・上海伝慕貿易有限会社・代表就任。自動車からIT,飲料,観光,ファッション等幅広い分野で中国市場戦略サポートの実績を持つ。(www.cm-rc.com)
『中国で「売れる会社」は世界で売れる!―日本企業はなぜ中国で勝てないのか』徳間書店,2006。『中国人に売る時代!~巨大市場開拓の成功法則』日経新聞出版社,2009など。

「2011年 『中国社会の現状Ⅲ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

徐向東の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×