the four GAFA 四騎士が創り変えた世界

  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492503027

作品紹介・あらすじ

Google、Apple、Facebook、Amazon――GAFA。

GAFAが創り変えた世界の姿とは。
激変を予言した著名教授が断言する、次の10年を支配するルールとは。
米国発、22カ国で続々刊行のベストセラーがついに日本上陸!

【本書の3大テーマ】
GAFAはなぜ、これほどの力を得たのか
GAFAは世界をどう支配し、どう創り変えたのか
GAFAが創り変えた世界で、僕たちはどう生きるか

【GAFAが生み出した「新ルール」とは】
・「崇高なビジョン」を掲げる
・「利益」はいらない
・法律は「無視」できる
・競争相手は「資金」で踏みつぶす
・人間の「本能」を刺激する
・ほとんどの人は「農奴」になる ……など

【本書の主な内容】
・GAFAはなぜ、これほどの力を得たのか?
・GAFAが狙い打ちにする「人間の本能」とは何か?
・GAFAに共通する「8つの覇権遺伝子」とは何か?
・GAFAは世界を、どのように創り変えたのか?
・GAFAに続く「第五の騎士」は現われるのか?
・GAFAが創り変えた世界で、僕たちはどう生きるか?……など

【著者紹介】
スコット・ギャロウェイ(Scott Galloway)
ニューヨーク大学スターン経営大学院教授。MBAコースでブランド戦略とデジタルマーケティングを教える。
連続起業家(シリアル・アントレプレナー)としてL2、Red Envelope、Prophetなど9つの会社を起業。
ニューヨーク・タイムズ、ゲートウェイ・コンピューターなどの役員も歴任。
2012年、クレイトン・クリステンセン(『イノベーションのジレンマ』著者)、リンダ・グラットン(『ライフ・シフト』著者)らとともに
「世界最高のビジネススクール教授50人」に選出。
Youtubeで毎週公開している動画「Winners & Losers」は数百万回再生を誇るほか、
TED「How Amazon, Apple, Facebook and Google manipulate our emotions
(アマゾン、アップル、フェイスブック、グーグルはいかに人間の感情を操るのか)」は200万回以上閲覧された。

感想・レビュー・書評

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  • アメリカンでドラマティックな言い回し、ブラックジョークが苦手なもので、斜め読みしてしまいました。すみません。


    10章は、生きていれば誰もが気がつく当たり前の事だけど口にはしない内容を、率直に端的にまとめてある。学生さんが読めば、人生回り道せずに済むかも?

  • h10-図書館2018.10.18 期限11/1 読了10/24 返却10/24

  • 日本に住んでいるとFacebookのすごさがいまいち伝わらないが、果たしてこの4企業にとってかわるようなパラダイムシフトは起こるのだろうか。

  • それぞれの会社の特徴がわかりやすくまとめられていて面白かった。

  • デジタル時代の覇者(少なくとも2018年時点)であるGoogle、アマゾン、フェイスブック、アップルの4社は、その頭文字からGAFAと呼ばれることがありますが、GAFAがなぜ成功したのか、さらにGAFAは社会にどんな良いことと悪いことを及ぼしているのか、についてとてもフランクに語っている本です。ビジネス書というよりはエッセイだと思った方が良いでしょう。著者自身が本の中でも述べているように、基本的にこの人の語り口は挑発的です。巨大企業の悪口をそこかしこに散りばめており、4社にとってはあまり嬉しくない語り手でしょう。しかしこの著者が伝統的な企業の味方かというとそんなことは全くなく、むしろ伝統的企業(例:ニューヨークタイムズ)に対する口調の方がよっぽど厳しく、これらの企業がデジタルトランスフォーメーションをすることで、4騎士の牙城を崩してくれ、というようなメッセージも感じました。正直中身はあまりない気もするのですが、GAFAに対してこれだけ真っ向から本音で語る本というのも珍しいですから、一読の価値はあるかと思いました。

  • 四騎士は神、愛情、セックス、消費の具現化であり、何十億もの人々の生活の価値を高めている(P725)

    この一文が四騎士(GAFA)の本質を最も端的に表しているかもしれない。アップルは製品だけでなく感情を売る。アップルが心がけているのは、脳の理性的判断を凌駕する、心と性器への訴求力を持つマーケティングである。作者は専ら男性器を想定して書いているように見えるが、男性にとってはアップルの製品は高級車や腕時計に類する、自分のセクシーさとインテリジェンスをアピールするための手段になる。

    また、GAFAは何十億もの人々の生活の価値を高めている一方、富を独占し、限られた自社の社員(エリート)にのみ再分配する。ネクスト四騎士は誰か?という項で候補として登場するUber Eatsは、8000人の社員(領主)と2060万人のドライバー(農奴)によって事業が成り立っている。富の過剰な偏在は社会システムの変動に直結する。資本主義社会の行き過ぎは中世の封建的社会への揺り戻しを意味するのかもしれない。

    (メモ)
    アマゾン
    ・アマゾンは人間の古来からの狩猟や採集という行為を最大限手短にすむようにした
    ・アマゾンは最初から殺されている獲物=本にはじめに目をつけ、CDやDVDに拡大していった。小売業界はアマゾンが唯一の勝者となり、残りすべての小売業者が敗北者となるゼロサムゲームと化した
    ・アレクサの音声認識のゼロクリックオーダーでさらに狩猟や採集は楽になる
    ・企業と株主の関係性の打破(利益の還元→ビジョンと成長)
    ・eコマースからリアル店舗も持つマルチチャネルへ
    ・161 アマゾンはゼロクリックオーダーを完成させるあらゆる条件をてにいれた
    アップル
    ・希少性を追求して利益を得るモデル シェア率は台数14%に対し利益79%
    ・220 神とセックスに近づくためのぜいたく品
    ・周りの人に自分が能力、経歴が優れていることをアピールするためにはアップルの新製品を持つだけでいい。
    ・248 富裕層は地上に存在する他のどんな集団より均質である。(⇔中流階級)
    ・アップルの現在の事業はテクノロジーではない。人々に製品、サービス、感情を販売すること。「製品価格は高く、生産コストは安く」を最も実現した
    ○フェイスブック
    ・フェイスブックはアマゾンよりファネル(漏斗)の上部に位置する。フェイスブックは何を、グーグルは方法を、アマゾンはいつそれが手にはいるかを提示する
    ・穏健派のマーケティングは判りづらい。穏健派のマーケティングは金がかかるわりに効果が薄く、過激なコンテンツが増えてしまう
    ・フェイクニュースについて。フェイスブックは、新聞とは異なり真偽をジャッジする義務を負うことから逃げてきた。また、フェイクニュースを削除すれば多額の収益を失うことになる。メディアではなくプラットフォームという自覚。社会的責任を回避するこの姿勢によって、権威主義者やヘイト活動家がフェイクニュースを巧みに発信できる
    ○グーグル
    ・シンプルで上品なホームヘージ、検索網羅性、オークション形式の「公正な」広告…現代の神
    ・グーグルのお金を生む製品は1つしかないかもしれないが、世界を変える力を持つ

    ○脳・心・性器
    脳の理性的判断を凌駕する、心と性器への訴求力を持つマーケティング
    アップル製品を持つことでライバルより頭がよくリッチで完璧な人間だと見せつけることができる

    第8しょう
    歴史は繰り返さないが韻を踏む(トウェイン)

    四騎士に共通する8つの要素
    四騎士はみな可愛げがある
    551 流通、販売の垂直統合
    553 マーケティングの歴史
    ・デモグラフィックターゲティング
    ・ソーシャルターゲティング
    ・行動ターゲティング 

    かつては中産階級と上流階級になりうる仕事を生み出す企業が称賛されたが、今の時代のヒーローになっているのは一握りの領主と幾多の奴隷を生み出す企業だ(アマゾン、Uberなど)

    ビッグデータとAIのちからで、統計と標本の時代は終わりを告げようとしている

    586 NEXTGAFAは誰なのか?
     アリババ 業績好調だがビジョンへの投資がなく投資家向けのストーリーテリングがない
     テスラ
     ウーバー 8000人の社員(領主)と2060万人のドライバー(農奴) 垂直統合×

    653 成功者、リーダーに求められる心理的成熟→20代では女性のほうが優れていることが科学的に実証済
    683 企業には罰せられる体も、責められるべき魂もない(エドワード・サーロー大法官)
     抽象的な組織への忠誠より、人に忠実たれ。人は企業と違ってその忠誠心を評価してくれる
    725 四騎士は神、愛情、セックス、消費の具現化であり、何十億もの人々の生活の価値を高めている
    728 四騎士はミネアポリスの人口と同じ41万8千人の社員を雇用している 公開株式は合計2兆3千億円

  • GAFAに関する本は最近では多々出ておりますが、早い段階でテクノロジ企業を分析し、成長を遂げた理由を述べている本書は客観的に見ることができました。
    同時に、今後これらの企業が抱える課題感も見出しており読み応えがありました。

  • 正直理解するのはめちゃくちゃ大変だったし、現時点で理解できてないことの方が多い。
    また読んでみたらわかるかも?
    第10章はすごくおもしろかった。今の自分で活用できることなどが書かれていたため、参考にしたい。

  • 最終章が最も印象的。

  • ※以前に読んだ本の登録
    ざっくりメモ

    世界を支配する4大企業がどのようにして市場を制覇してきたのか、ビジネスのヒントになる。
    また、そういった世界の中で今後、自分自身がどんなことを考え、行動して、生きていくべきかを考えさせてくれる本だった。

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著者プロフィール

スコット・ギャロウェイ
ニューヨーク大学スターン経営大学院教授
ニューヨーク大学スターン経営大学院教授。MBAコースでブランド戦略とデジタルマーケティングを教える。連続起業家(シリアル・アントレプレナー)としてL2、Red Envelope、Prophetなど10の会社を起業。ニューヨーク・タイムズ、ゲートウェイ・コンピュータなどの役員も歴任。2012年、クレイトン・クリステンセン(『イノベーションのジレンマ』著者)、リンダ・グラットン(『ライフ・シフト』著者)らとともに「世界最高のビジネススクール教授50人」に選出。
著書『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』(渡会圭子訳、東洋経済新報社)は15万部のベストセラーになったほか、「ビジネス書大賞2019 読者賞」「読者が選ぶビジネス書グランプリ2019 総合第1位」の2冠を達成、日本にGAFAという言葉を定着させた。

「2021年 『GAFA next stage ガーファ ネクストステージ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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