CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる

  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492533383

作品紹介・あらすじ

インテリジェンスの技法をビジネスマン向けに解説した「最高のビジネス実用書」がついに日本初上陸!

インテリジェンスのプロ中のプロである佐藤優氏がここまで絶賛した本はかつてなかった!「こんな本は今までなかった。日本語で読める最高の1冊だ」

【1】CIA諜報員の極秘スキルをビジネスマン向けに解説!
●人脈を築く────勝負は「二度目の会合」で決まる
●交渉する─────参加者は最小限に抑え、「中間地帯」で顔を合わせる
●チームを作る──共食いする「サメ」のような人物は排除する

【2】人に強くなる「対人の技法」をわかりやすく解説!
●話を聞き出す───自分から情報を与え、会話の断片をつなぎ合わせる
●心理を見抜く───相手の動機を知る、動機は「弱み」になる
●信頼を勝ち取る──どんな状況でも不要なウソは決してつかない

【3】佐藤優氏自ら約30ページ解説!冒頭「本書を推薦する」、巻末「解説」付き!
●「インテリジェンスの技法をビジネスに活かすという触れ込みの本はいくつかあるが、間違いなく日本語で読める最高の1冊だ。これ以上わかりやすく書かれた本を私は知らない」(p5「本書を推薦する」)
●「本書の技法を身につければ、読者の実務能力が向上することは間違いない」(p6「本書を推薦する」)
●「CIAをはじめとした米国のインテリジェンス・スキルが、一部の天才にしかできない高度な職人技ではないからこそ、一般のビジネスパーソンにとっては参考になるのだ」(p342「解説」)

CIAで 10年ほど秘密任務に従事し、活躍した伝説の諜報員。
「スターバックス」「バクスターインターナショナル」「テクトロニクス」など有名企業での勤務経験もあるからこそ書けた1冊!

驚くほど読みやすい!夢中になって読める面白さ!
そして、ビジネスにも実生活にも役に立つ!

こんな本、今までなかった!待望の日本初登場!

感想・レビュー・書評

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  • 第Ⅰ部は読む価値なし。CIAを騙った当たり前のことしか書かれていない。

    ところが第Ⅱ部から有益な情報が盛り沢山で一気に面白くなる。それは危機管理や人材戦略の話に及んでいるからだ。この分野は民間企業が意識とノウハウともに弱い部分であり、CIAが異様に強みを持つ部分だからであろう。騙し騙されつつのイメージがある、現に嘘も時に必要と公言する筆者が、協力者に正直で誠実にを口酸っぱく説いているのは面白い。むしろビジネス以上に真摯な態度は徹底しているのかもしれない。

    もちろんCIAという組織は特殊過ぎて全てがすべて応用できるテクニックではないが、情報技術が発達し国境がなくなった今、CIAの持つ技術は適用できる部分が大いにあるといえよう。

  •  CIAを含めて、インテリジェンスには「芸術」と「技術」のいずれか、あるいはその両方が求められる。たしかに、インテリジェンスは理性や論理だけでなく、直観が時には必要となる。しかし、本書で提供されるスキルにはそのような才能は不要である。言い換えると、一定の訓練さえすれば、誰でも技術的に再現可能なのである。したがって、どのような組織に所属した人でも十二分に使える。
     現在、インターネットの発展で、おおよその情報は得られる。とはいえ、なかには情報が一般的には公開されない、秘密裏のものもある。では、これらの情報をいかにしてする収集のか、それは直接的に人間から情報を得るのである。これはある特定の人物との会話から得るもので、事実、諜報員はこのスキルを駆使して協力者を作り上げる。
     しかし、そのためには他者に対する尊敬と信頼関係が欠けてはならない。もちろん人間関係を良好に維持し続けることは難しいし、いつ相手に裏切られるかはわからないが、それでも他者に敬意を表して接しないと、対人関係の構築はそもそも始まらない。たとえ敵だとしても表面上は良い雰囲気を作らなければならない。これ以外にも実践的なスキルが載っているが、いずれにせよ人間関係に関しては避けて通れない。

  • 面白すぎます。
    頭ではわかっていても自分ができない、足りてない部分を明確に書いてくれています。必読書。

  • この『CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる』と言う本を読みながら『KGBスパイ式記憶術』を読んでみた。
    こちらのCIA本は、ビジネスへの応用という観点で、基本のテクニックとして、情報の聞き出し方が出ていたのだが、「まずは自分から話して情報を与える、徐々に話題を移していく」と言うのがあり、会社の飲み会でやってみたのだが、久しぶりの飲み会でみんな好きな話をどんどんして、まぁ、先に欲しい情報の定義をして無かったのを反省。
    でも、欲しい情報を定義して、そこに向かう様にトークをコントロールするのは、結構、事前準備が必要だなと体感。普段、そんな事意識してないし。
    あと、採用プロセスで、裏をとるというのがあったのだが、他社では知り合いの評価を聞く事があると言うのは聞いたことあるけど、自社でこんな事やってるのを聞いたことなくて、やった方が良いなと思った。
    あと、「優秀な人材は停滞を嫌う」と言うのも気になった。異動があまりない組織は辞める人も多いなと。

    CIAの交渉術では、「いきなりトップの人間を狙って話す」、「肩書ではなく意思決定をする人間を見極める」、とかは良いかも。

    まぁ、スパイとビジネスって言う、グレーゾーンなコンテキストにならざるおえない物を、コンプライアンス!みたいな話にも重点をおいてるので、なんか、どっちつかずの本になっている様な感じを受けた。

    能力開発という観点なら『KGBスパイ式記憶術』の方が読み物としても面白い。

  • 元CIA諜報員によるビジネス書。
    切り口は面白いが、どちらかと言えば組織で働く人向けの内容。
    個人的に今すぐ使えそうなテクニックは見当たらなかった。
    心理的な部分に言及しているので、知っておけばいつか役立つかも。

  • 【私が伝えたいのは、世界で最も嘘をつく必要に迫られているであろうCIAの諜報員でさえ、なるべく嘘をつかないようにしているという事実だ。真実をいっても問題ないときに、わざわざ嘘をいって状況を複雑にするのは危険だからである】(文中より引用)

    CIAで用いられる諜報や組織運営の手法が、ビジネスの分野にも応用できるとして紹介していく作品。一見すると共通項がないように思える二つの分野をつなぐ架け橋とは......。著者は、スターバックスなどの民間企業でのキャリアも有するJ・C・カールソン。訳者は、システムエンジニアとしての経験を持つ夏目大。原題は、『Work Like a Spy: Business Tips from a Former CIA Officer』。

    一風変わったHow To本として楽しみながら読むことができる作品。一つひとつの説明やアドバイスが具体的であるため、すぐ自身に則して活かすことのできるヒントが散りばめられているかと思います。

    面白い専門用語を身につけることもでき☆5つ

  • 割と全ての人の仕事に関する点について書いてあるビジネス本。人との接し方について参考になる。

  • vol.266 対人技法の宝庫!?ビジネスに応用できる極秘スキルとは?
    http://www.shirayu.com/letter/magazine.html

  • TIPS
    面接の時は面接官の言っていることと同じ意味のことを繰り返す。
    「類は友を呼ぶ」ということで、そうすることで良い印象を持たれる。
    ただしオウム返しにしてしまっては逆効果。あくまでも言い回しや表現は変えるべき。

    人間性に関する推測は役に立たない。ステレオタイプという「知性のジャンクフード」に頼りがちになるからだ。

    ステレオタイプには情報の欠額が多い。コレは丁度ジャンクフードに充分な栄養がないのと同じでそれで腹を満たそうとすれば肥えて衰える一方だ。最悪健康を損ね死に至る。

    <blockquote>時間がないときは、そもそも情報を得ることが不可能なのだから仕方がない。ただ少なくとも、自分がいかにステレオタイプや先入観に頼っているかをよく知っておくべきだろう。急いだとき、判断がどのように狂うかを知っていれば、多少はその狂いを防げる可能性はある。(P.89)
    </blockquote>

  • ・対策が立てられないような深刻なミスの場合、それについて報告するような馬鹿正直なことはしないほうがいい
    ・情報を引き出すためには、相手に「いま自分は重要なことを話した」と意識させないことが大切だ。そのためには、会話の流れをどうするか、事前によく考えておく。無難なことから話はじめ、少しずつ話題を移していく
    ・組織内の注意や行動を外向きに保つ方法?いいことも悪いことも、何もかも正直に話す?現実的で達成可能な目標を提示する?できる範囲で現実的な対策を講じ、仕事に集中してもらう
    ・社内でどれほど異常なことがおきたとしても、危機に伴って社内に生じる混乱に現場で働く社員が巻き込まれないよう、守らなければならない。守るのは経営幹部の仕事である
    ・自分の悪事を自分で報告する人間などいるはずがない
    ・トップの人間性を探るときは、次の点に注目する。●側近はどんな人間か●どういう人間を高く評価しているか●反対に冷遇されているのはどんな人間か●社内で昇進させた人間、外から雇った人間に何か違いはあるか
    ・対人の技法?トップを狙う(またはトップに影響力のある人間を狙う)?性悪説で人間を見る?最悪の事態について考える?内部に裏切者がいると常に考える?他人と確実に親しくなる技法はない?知りたいことをストレートに聞かない?できるだけ嘘をつかない?極端に自己中心的な人物をチームから排除する?敵と味方が変わりうることをを理解する

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