リデザイン・ワーク 新しい働き方

  • 東洋経済新報社
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感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492534601

作品紹介・あらすじ

「人生100年時代」の生き方を構想し、
「日本社会のこれから」の指針を示した
世界トップ経営学者リンダ・グラットン。
彼女が本書で描くのは「働き方の今」と「近い未来」だ。

新型コロナが私たちの働き方にもたらした変化は重大だったが、
まさに現在進行で現われつつある「大きな潮流」を詳らかにし、
また、世界中のさまざまな企業の現場事例をもとに、
私たちの「仕事のあり方」、ひいては「働く意味」
「人生の豊かさ」を“リデザイン(再設計)”していく。

感想・レビュー・書評

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  • 「ワーク・シフト」「ライフ・シフト」といった著作や「人生100年時代」の生みの親であり、パンデミック以前から「働き方改革」の第一人者として世界をリードしてきた著者が、新型コロナを機に一気に加速したリモートワークの動きを踏まえ、このような大きな時代の変化を機会と捉えて仕事のやり方を根本的に変える手法を提案する一冊。

    新たな働き方を適切にデザインするためには、仕事をする「場所」と「時間」の柔軟性を高めることが、仕事の生産性を決める要素である個人の「活力」と「集中」、組織内外の「連携」と「協力」に与える影響を、人生のマルチステージ化や機械との協働が普通になる未来の視点から考慮する必要性があり、そのためには業務の実態や個人の価値観の理解、新たな仕事の進め方の構想と検証といったプロセスを、リーダーやマネージャーに加えて全てのメンバーが主体的に参画する「コ・クリエーション」によって実践し続けることが肝要であると著者は主張する。

    「在宅かリモートか」「対面かオンラインか」といった単純な二択の議論ではなく、働く場所と時間を業務の特性に合わせて最適化する継続的な取組みを通じて、個人の生き方と組織のパーパスを一致させることが、企業の存続と未来を大きく左右する時代に入ったことを痛感する。業種やポジションを問わず、これからの働き方を能動的に変えていくための考え方やノウハウが満載の良書。

  • 私は今絶賛就活中だが、良いタイミングで読めたと思った。

    今社会ではどんな事が問題になっているのか、何を変える必要があるのか、無いのかを知る事ができた。技術、文化、社会が大きく変化している今日だからこそ課題が多くある。しかし、それを単純に表面だけで評価し、変革をもたらすと、それによって不公平が生まれたりもする。

    多くの経営者の疑問、思考、試行、結果、調整の過程が記されていて本当に勉強になった。

    自分はまずは雇われる側だから読んでもそんなにかな、と思ったが、そんな事はないと思った。雇われる側だからこそ必要である心構えがあると知った。
    読む前まで雇われる側が言う意見は傲慢かな、と思っていたが、そんなことはなく、それが水平に言える環境がある事が雇用関係でwin-winな関係である事がわかった。

    • おびのりさん
      就活頑張って!
      社会とか組織とか、若いと振り回されてしまうけど、心地よい場所が見つかるといいね。
      就活頑張って!
      社会とか組織とか、若いと振り回されてしまうけど、心地よい場所が見つかるといいね。
      2022/12/23
  • テクノロジーの進化とコロナ禍が強制的にもたらした働き方の変化の中で、コロナ禍の終息以降どのような働き方を目指していくべきか、がテーマの本。タイムリーな話題であることと、LIFE SHIFTシリーズの満足度が高かったので手に取りました。
    研究事例をベースに、シンプルな枠組みで働き方をデザインするためのプロセスを整理されている点、また各プロセスで論点とすべき事項を整理されている点は流石の読みやすさです。
    何だか印象深くてメモしたのは次の一文。
    「人とのつながりが増えれば増えるほど、人は少しずつ受動的に、機械の歯車のようになる。」

  • 対話と検証

  • 大ベストセラー『LIFE SHIFT』のリンダ氏が提唱する新時代のワーク・デザイン術。コロナ渦で激変した労働環境を変革の機会と捉え、リデザイン・プロセスとして「理解する」「新たに構想する」「モデルをつくり検証する」「行動して創造する」の4段階を事例を以って解説する。単なるフレームワークやライフハック術に留まることなく「そもそも仕事とは何か」に立ち入ることで働き方の本質的意味に迫る。少し発生事象ベースの事例列挙型なので「So What?」的な部分はあるが新時代の働き方のヒントになるかもしれない。

  • 面白くないので断念

  • コロナ禍において、働く場所・時間・コミニュケーションの新しいあり方を企業がいかにリデザインしてきたかを描く。経営者視点の記載も多いが、マネージャーやリーダーにも参考になる。個人的には在宅勤務のメリデメについて考え直すきっかけになった。


  • 新しい働き方を設計する道筋を示している。4つのステップを明示しつつ、個人、組織のパーパスや状況、能力に応じた独自の方法を編み出せるようにすることを目的としている。
    そのため、世界の様々なな実例やフレームワークを提示している。

  • コロナ禍からアフターコロナへと激変する「働き方」を企業/組織としてどう捉えていくか、考えるためのガイドやヒントを与えてくれる本。富士通ほか多くの企業の具体的な事例が出て来て興味深い。

    そもそも誰にもマネジメントされない組織

  • 働き方のリデザイン。
    海外の大企業や富士通など大規模の話が多いが参考になる考え。
    社員用のサーベイとなるネットプロモータスコア使われがち。
    後半のマネージャーの組織変革の話が興味深い。
    ピープルに絞ったマネージャーやリーダーをたて、それも厳密に評価する仕組みが鍵か。
    バーチャルオフィスの必要性も感じたがまだまだgather以外でこれというものがなさそう。

    根本的な説いなのでジョブシェアリングや制度設計が難しいものがあるが
    著者のサイトを見ながら実際に日本で落としむにはどうすればいいか考えたい課題だ。

    まだまだこれからの10年で激変しそうな働き方の見立てがわかる。
    ここでも、どこでだけじゃなくていつを考える重要性が問われてる。
    オフかオンかとかだけでなく在宅やオフィスでの最高な働き方が何かを考え続ける時代へ。

    freezeアンフリーズの考えで。硬直しない。

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著者プロフィール

リンダ・グラットン
ロンドン・ビジネス・スクール経営学教授。世界経済フォーラムの「新しい教育と仕事のアジェンダに関する評議会」責任者。世界で最も権威ある経営思想家ランキングであるThinkers50のトップ15にランクイン。「人生100年時代」の提唱者として2018年には「人生100年時代構想会議」のメンバーに任命された。


「2022年 『まんがでわかる LIFE SHIFT 2(ライフ・シフト2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

リンダ・グラットンの作品

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