決算書100の基本

著者 :
  • 東洋経済新報社
3.40
  • (2)
  • (2)
  • (5)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 63
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492602294

作品紹介・あらすじ

決算書が読めれば、会社がもっとわかる!
経済ニュースが面白くなる!
就職先、取引先、株式投資先などの財務状況を知り、将来性を見通すことは、今やスタンダードなビジネススキルといえます。
本書は、「決算書はポイントを押さえて効率よく読むもの」という考え方のもと、財務三表の見方と財務分析の基礎を100項目にまとめ、コンパクトに解説しました。
実際の決算を「ケース」として取り上げ、実践的な読み方と分析の仕方も教えています。
<「ケース」として掲載した企業>
日本電産、日本マクドナルドホールディングス、吉野家ホールディングス、ヤマトホールディングス、コマツ、川崎汽船、JR西日本、ファナック、タカタ、西尾レントオール、東洋エンジニアリング、武田薬品工業、ソフトバンクグループ、大塚家具、LINE、キヤノン、ユーザベース、ソニー、三菱ロジスネクスト、トラスコ中山、新明和工業

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 事例紹介があるため、実際の企業の決算書の見方が学べるので有難い。決算書は実務経験は無いので、薄く学びながら勉強するが、現場感が無いためか、知りたい事が書かれていない事も多い。私の知りたい事が恐らく会計では常識過ぎるという事なのだろう。それは少し残念だが、パズルのように実務感覚が埋まっていく感覚は、不思議と悪くない。

    以下は今回の学び。

    子会社は出資50%以上で連結対象、営業利益段階で影響。持分法適用会社は20%以上50%未満で営業外損益の持分法投資損益として計上、経常利益段階で影響。

    2017年まで20年間の自然災害による経済損失額は世界で約330兆円。その前の20年に比べ2.2倍。国別に1位はアメリカでハリケーンの被害が甚大。2位は中国で四川大地震、3位は日本の東日本大震災の影響が大きい。

    倒産には法的整理上、事業を継続しない、破産法に基づく破産と会社法に基づく特別清算。民事再生法に基づく手続き、会社更生法に基づく手続きがある。

    D/Eレシオが1を超えると良くない。流動比率は200%以上が理想、当座比率は100%以上が理想。

    適時開示は売上高に対し10%以上の変動があった場合、また、営業損益経常損益登記純損益に対して30%以上の変動があった場合、公表をしなければならないと言うもの。

  • 決算書を読むために、最低限必要な知識がコンパクトにまとめられています。
    基本中の基本が学べる本です。

    事例を交えているので、分かりやすいと思います。
    既に会計の知識がある方にとっては物足りないかもしれませんが、事例は役に立つと思います。リアルな決算書とその会社の状況を合わせて説明しています。

  • 財務3表の読み方を単語毎に解説してくれている。とても読みやすいし、勉強になった。ただ情報量詰まってるから全部を覚えるのは難しいな。一通り読んだら辞書的に言葉の意味を引くのにも使えそう。

  • アナリストである著者が決算書の読み方から財務分析までを一から解説した一冊。

    財務諸表であるPLやBS、キャッシュフロー計算書の見方やそれぞれの項目の説明、そしてそれらの数字を使った財務分析と決算書から読み解ける数字について学ぶことができました。
    また、実際の企業の事例で説明されており理解が深まりました。

    米中貿易摩擦や働き方改革などのニュースで取り上げられる事が企業に与える影響も解説されていて勉強になりました。
    また財務分析については収益性、効率性、安全性、生産性、成長性の5つの体系から説明されていることやIFRSなどの会計基準の違いやPERやPBRにも触れられており、財務諸表から派生した様々な知識を身につける事ができました。
    有価証券報告書や決算短信の違いや会社四季報や日経新聞や業界紙での情報取得術も書かれており、アナリストとしての著者の日々の情報取得法も学ぶ事ができました。

    本書を読むことで財務分析に関する基礎知識をざっくりと身につける事が出来ました。
    巻末にあるようにそこからさらに深くファイナンススキルを磨いたり、資格に挑戦したりと自分の会計の知識の深まった一冊でした。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

日本ガバナンス・企業価値研究所の所長・経済アナリスト。iU 情報経営イノベーション大学客員教授。
経営士。元経済産業省職員。早稲田大学ファイナンスMBA。立命館大学政策科学部卒。株式アナリスト、広報・IR担当双方で所属会社受賞経験を持つ。経済ニュースアプリ・NewsPicksでは8万人以上のフォロワー。
著書は『IR戦略の実務』(日本能率協会マネジメントセンター)他計5作品。主なテレビ出演はテレビ東京のワールドビジネスサテライト等。主な講演は、日経メディアマーケティング、東洋経済新報社、早稲田大学WASEDA NEO等。

「2021年 『企業価値評価の教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高辻成彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×