いたずらうさぎチュローチュ (絵本・こどものひろば)

  • 童心社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784494008889

感想・レビュー・書評

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  • カンボジアの人から聞き書きした昔話。バナナをとって人間から逃げ、ワニをだまして川を渡り、ヤギに薬草を教えてもらって、ヤギと仲良しに。

  • 絵本で世界を学ぼう
    で、紹介された本。
    紹介された本としては、通算13冊目の絵本だ。
    でどこの国だったか?

    日本人が描いた絵本だけど、カンボジアのお話だそうだ。

    田村正文さんが、カンボジアの老人たちから聞き書きされたむかし話をもとに創りました。
    と奥付には記載されている。

    再話・田村正文 絵・たじま ゆきひこ

    という記載、クレジットもありかと思うが、
    どうなんだろう。

    中々個性的な絵の表現なので、ワニはワニと分かるが、ウサギのチュローチユは、ウサギに見えない。

    もっとも、カンボジアのウサギを知らない。
    白いウサギやピーターラビット、ミッフィーなどとは、異なる土色をしているのかも知れない。

    日本のむかし話とは、ルーツの違うお話だというのは理解できる。

  • カンボジアにいたずらうさぎのチュローチュがいた。
    チュローチュはおじいさんとおばあさんのバナナ畑を荒らしてばかりいたので、おじいさんはチュローチュを罠に掛けて捕まえ、バナナと一緒に市場に売りに行こうとした。
    ところが、チュローチュは途中で目が覚め、売り物のバナナを全部食べてしまった。
    おばあさんがバナナの皮に転んでしまい、おじいさんは逃げるチュローチュに枝を投げると枝はチュローチュの足に当たり足を怪我する。
    チュローチュはそのまま逃げ、川岸に着くと、ワニに背中が酷くひび割れしているから薬のあるところを教えてあげると、騙して川岸まで運ばせる。
    ワニは川の真ん中あたりでチュローチュを食べようと思っていたが、そう言われたので食べずに終わる。
    岸についたところでチュローチュはワニを馬鹿にしたため、ワニは翌日、死んだふりをして口を開けて川岸に横たわる。
    チュローチュがワニのキバを抜こうと口の中に入った瞬間、口が閉じてしまう。
    ワニはそのままチュローチュを食べようとするが、チュローチュは心臓を心臓を食べてやると脅す。
    ワニは仕方なく、口を開け、チュローチュは逃げて行く。
    今度は森で目の見えないヤギに出会う。
    ヤギはチュローチュの傷口の臭いを嗅ぎつけ、怪我をしていることに気が付き、草をつけるといいことを教えてくれる。
    チュローチュはヤギのことが好きになり、そしておごっていた自分を恥ずかしく思い、それからというもの2匹は仲良くすごしたのだった。

    ワニを騙すところが因幡のウサギっぽい。
    チュローチュが最後、痛い目を見ないで自分で改心するところが好き。

    カンボジアの老人から聞いた昔話をもとにしたものだとか。

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著者プロフィール

1940年大阪府堺市に生まれる。高知県で少年時代を過ごす。絵本に『祗園祭』(第6回世界絵本原画展金牌受賞)『じごくのそうべえ』(第1回絵本にっぽん賞受賞)『あつおのぼうけん』『ななしのごんべさん』(いずれも吉村敬子・共作)『とんとみーときじむなー』『てっぽうをもったキジムナー』『やんばるの少年』(いずれも童心社)『てんにのぼったなまず』(第11回世界絵本原画展金牌受賞)『のら犬ボン』『ふしぎなともだち』(第20回日本絵本賞大賞受賞/いずれもくもん出版)、35年間の画業をまとめた、自伝的画集『憤染記(ふんせんき)』(染織と生活社)などがある。

「2022年 『なきむし せいとく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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