ちび竜

著者 :
  • 童心社
3.75
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本棚登録 : 209
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (39ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784494012466

作品紹介・あらすじ

小さなつぶからうまれたちび竜は、水たまりからとびたち、いろいろな生き物に出会う。とんぼからは飛び方を、フナからは「うろこ通信」のやり方を教えてもらい、ほかにもたくさんのともだちに出会って、あそび、風や水や土となかよくなった。どんどんでかくなっていったちび竜は、やがて、光る青い地球を抱いて……。うたうような工藤直子の言葉と、繊細かつ迫力あるあべ弘士の絵が、地球にあふれるいのちをゆかいに、壮大に描く。

感想・レビュー・書評

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  • しずくさんの本棚で見つけました。
    まさにそうですね。
    うんうん、書いておられるとおりだと。

    細やかな工藤直子さんの文
    ダイナミックなあべ弘士さんの絵
    うわーすごいです!
    ちいさなつぶから
    地球をだく竜に

    やはり見開きは圧巻です!

    ちび竜は きみのこころのなかにも
    「いる!」

    ≪ おしえられ いまちび竜は うちゅうへと ≫

  • ダイナミックな構図の絵にしかも文章は工藤直子さん、思わず手に取った絵本。色は白黒の版画のような風合い。最後にチビチビ竜がデカデカ竜になった姿がページ5枚と見開きを駆使して描かれて圧巻!
    ボウフラと一所の水鉢で生まれたちび竜がたんぽぽ、もぐら……いろいろな生き物に出会い、風や水や土となかよくなっていく。神通力もつかえるようになり、やがて、でかくなったちび竜は、光る青い地球を抱く。
    最初、大きなたんぽぽの綿毛の中に描かれた小さな小さなちび竜に心奪われた。空に舞い上がり風と仲良しになり、今度は水の中でフナに”ウロコ通信”を教わる。工藤さんの文章が良い。『じぶんのウロコと友だちになってごらん。ウロコのすぐとなりに水のつぶつぶがあって、それがむこうまでずっとつながっているのが分るでしょう。水のつぶからつぶへつたわるひびきをかんじてごらん』だって! 私の身体に鱗が生えてる気にさせられぞくぞくっとなった。
    絵はあべ弘士さん、すっかり失念しておりました。旭山動物園の飼育係を25年間勤め絵本創作に専念された第一人者、『あらしの夜に』を書いた方でした。

    • しずくさん
      コメントをありがとうございました。
      nejidonさんはお好きだろうなと思っておりましたよ。コメントまで寄せて下さるほどだったのね!
      コメントをありがとうございました。
      nejidonさんはお好きだろうなと思っておりましたよ。コメントまで寄せて下さるほどだったのね!
      2020/09/09
    • nejidonさん
      しずくさん、再訪です(^^♪
      「コメントしたました」になっていて、かなりガックリしてます。
      嬉しさのあまり興奮して書き込むとこうなります...
      しずくさん、再訪です(^^♪
      「コメントしたました」になっていて、かなりガックリしてます。
      嬉しさのあまり興奮して書き込むとこうなります。。
      あべ弘士さんは「どうぶつ友情辞典」がとても面白いですよ。
      旭山動物園にいたときのお話がどっさり載っています。
      ブクログに本棚もお持ちのようです。
      2020/09/09
    • しずくさん
      ご丁寧に再訪して訂正して下さりありがとうございます。指摘されるまで全く気づきませんでした(笑)。私にはお気遣い無用ですよ。と言いますのは、私...
      ご丁寧に再訪して訂正して下さりありがとうございます。指摘されるまで全く気づきませんでした(笑)。私にはお気遣い無用ですよ。と言いますのは、私はここ2,3年よそ様へミスタッチのコメントを残しても「まっ良いか」と相手を信頼しきって甘えています。年齢のせいか、目が疲れてすぐ霞んでしまい注意散漫状態なの・・・。
      「どうぶつ友情辞典」、ブクログの本棚の情報ありがとうございました。
      2020/09/11
  • 自然に大地に生物に教えられて守られて、ボウフラくらいだった龍は地球を抱いて、生きとし生けるものをまもる、でか龍になる。あべ弘士さんの壮大な絵と、温かい物語が、こうジーンと素敵な余韻を残す、素敵な絵本。どうか、この異常気象やコロナ禍をなんとかしてください、と願ってしまう。

  • 生まれたときはボウフラくらいのサイズだったちび竜がいろいろな体験をして大きくなって、しまいには本当に宇宙スケールで壮大な立派な竜になるという話。スケール感がダイナミックに変わっていくところが面白い。折り込みページを開くと大きな竜になる仕掛けも楽しい。

    ちび竜がお世話になるのはボウフラ→たんぽぽ→とんぼ→鯉→もぐらでその後兎・キツネ・こうま・鹿となっていくのだけど、とんぼは英語でdragonfly、鯉は滝登りをして竜になり、もぐらは漢字で書くと「土竜」でどれも竜と関わりのある動物なのが面白い。ボウフラとたんぽぽは知らないけど何か謂れがあるんだろうか。

  • 水の粒から生まれたちび竜が地球に住むさまざまな生き物達から学び成長する姿。
    地球の生き物と自然への参加が伝わる。ところどころ助詞を抜かした言葉を、声に出してリズミカルに読めば、言葉もより生きてくる。
    黒を基調とした大胆な絵も、動きがあってとてもよい。

  • 助けてもらう、教えてもらう。訓練する。やさしい世界ですね。

  • 一人で読みました。

    工藤さんの作品だと分かって手に取りました。作品の中で惹かれたのは、ちび竜が跳ぶクンレンをするときの音の表現。最近、読み聞かせをしていて思うのは、絵本には声に出すことで想像させるおもしろさがある。
    この作品には、音の表現がたくさんあるので、ぜひ読み聞かせをしたいと思った。また、そのほかにも、竜の様子を表す表現もおもしろい。

  • 全体的に黒色だけで構成されており、その見た目があまり響かなかったようで時折こちらに視線を向ける程度でした。親目線だと好きなタッチでした。

  • ちび竜が周りの助けを借りながら大きくなっていくストーリーに子どもの姿を重ね、最後の見開きは感動的。版画?の絵も迫力があって雰囲気があって。図書館で借りて気に入り、購入。

  • ボランティアの方の読み聞かせ
    *********
    ★2024.01(2-1)

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著者プロフィール

台湾生まれ。お茶の水女子大学中国文学科卒業。女性初のコピーライターとして活躍した後、詩人・童話作家に。『てつがくのライオン』(絵・佐野洋子)で日本児童文学者協会新人賞、『ともだちは海のにおい』でサンケイ児童出版文化賞受賞。野原の生き物や自然が躍動する詩集『のはらうた』は、子どもたちに愛され、ロングセラーとなっている。『ねこはしる』『まるごと好きです』など、多くの詩集・絵本・エッセイがある。

「2020年 『女声(同声)合唱とピアノのための いのちへのオマージュ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

工藤直子の作品

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