これって本当に「繊細さん」?と思ったら読む本 HSPとトラウマのちがいを精神科医と語る
- 日東書院本社 (2023年8月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784528023826
作品紹介・あらすじ
『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』で繊細さんの第一人者となったHSP専門カウンセラー・武田友紀氏と、テレビなどのマスメディアでおなじみの精神科医・名越康文氏の対談書籍になります。本書は多彩な心に触れてきた二人が、HSPについて、またその症状と混同されやすいトラウマについて、考えを深めていく一冊です。
感想・レビュー・書評
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"「繊細さん」は心理学者アーロン博士が提唱した概念ですが、その繊細さを他人に知られないように、社会性や外向性でカバーしている、生きづらい人のことをいうようです。この「繊細さん」がやりたいことで悩んでいることに対して、必要なことをわかりやすく説明してくれています。「繊細さん」だけでなく、読んでほしい本です。
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2023年8月29日購入。
2023年11月2日読了。 -
トラウマの話はあまり出てこなかったかなと感じましたが(解離の話が多かった)、考え方としては非常に参考になりました。
自分はHSPっぽいなとは思いましたが、病気ではないようなので「そうなのか」と思う程度で、特に何もしていません。精神疾患の名残で心理士の先生にお世話になっていますが、その際に先生から、過去のトラウマ(自分の場合はいじめ体験)の傷が、かさぶたになっていないのかもしれないと言われて、なるほど、と思った節があり、少しトラウマに興味を持ちました。(自分自身は、いじめの原因は自分にあったかもと思っているが、いじめっ子への憎しみがないわけでもない)
ネットを見ていたらトラウマについて、どなたかが「トラウマというのは、ケチャップを付けられたシャツを着替えずに眺めている状態らしい」と書かれていて、なるほどなと思いました。おそらく、トラウマにならない方は、そのケチャップを付けられたシャツを自分で着替えることができるんだろうなと。また、トラウマになってしまう場合、そのシャツの着替え方が自分でわからないのかもしれない。私も後者な感じかも、と思いました。ただ、自分の中でそれを納得できる(シャツを着替えることができる)ようになるのは、死ぬときかなとも思っています。
最終的に心の問題は、自分でなんとかしないといけないものではありますが、そこに寄り添ってくれる人がいるだけで、だいぶ違うのだろうなと、独身未婚中年男性の自分はしみじみと感じたのでした。いろんな人の助けをもらいつつ、できれば自分も人を助けたいなと思いながら、ゆるっと生きていこうと思いました。