分衆の誕生: ニューピープルをつかむ市場戦略とは

制作 : 博報堂生活総合研究所 
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532085599

感想・レビュー・書評

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  • バブル前後の事を調べるために。
    1985年少し前、十分にものが行き渡ってこれまでの消費の流れが変わったと感じ、ではさてどうすれば良いのかと試行錯誤を始めた頃の話。
    消費というものをなんとかとらえられるもの、分析できるものと説明しようとしているが、あれやこれやの新語造語を並べてはみるが、今となっては死語のオンパレードである。
    第1章の林光氏の文章だけが活きている。

  • かなり昔の本になります。バブルの直前期に、消費者の消費のあり方、生活のあり方の変化を分析した本です。

    ざっと言ってしまえば、これまで(戦後直後~80年代くらい)は、日本人はみんな一直線に「豊かな生活」という、1つの同じものを目指していたが、
    生活が充足し、心の豊かさを求めるようになる中で、それぞれの価値観や人生にとって異なる「自分らしさ」を目指すようになっている、
    という論調でした。

    分衆、ニュープア、ニューリッチなどの用語を用いて、具体例をふんだんに出しながら、わかりやすく伝えています。数値的な裏付けも、学術論文とは言えないまでも、しっかりとっていて、当時のマーケティング関係者には大きな影響を与えたのではないでしょうか。

    今後はこうなる、という本ですので、2015年の現代から読むと、答え合わせをしながら読めるのですが、かなり的を得た分析であるなと思いますし、日本の消費の変遷い対するリアルな理解が得られると思います。

    まぁ、この本の刊行の後に訪れる、バブルという狂乱は予測してなかったみたいですが、本質的には、その通りだなぁという感想でした。

    この時代から、ずっと心の豊かさを求めていた日本人は、いまだに手に入れることができていませんね。

  • 生活レベルが一定に達した後のニーズの拡散、新しい階層の出現などの消費の動向を座標などで分析。まあ良。

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著者プロフィール

「生活者発想」を企業哲学とする博報堂グループのフラッグシップ機関として1981年に設立。人を消費者だけにとどまらない多面的で主体的な存在「生活者」として捉え、独自の視点と手法で研究を続けているシンクタンク。主な活動は、生活者の変化を長期にわたって追う時系列調査や、生活者と暮らしの未来洞察のほか、近年はデジタル空間上のビッグデータをエスノグラフィの視点で分析する「デジノグラフィ」も推進中。その成果は書籍はもちろん、発表イベントやwebサイトなどを通じて広く社会に発信している。

「2021年 『博報堂生活総研のキラーデータで語るリアル平成史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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