- Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532108892
作品紹介・あらすじ
不正を防止したり、商品の安全性を守るといった倫理的問題に対して、企業がきちんと責任をもつべきだというのがコンプライアンスの考え方である。企業が不祥事を起こすと、行政処分を受けるだけでなく、消費者や取引先、投資家の信頼を失い、最悪の場合、存亡にかかわるリスクとなる。企業不祥事のほとんどは小さな不正を見逃すことから始まる。企業はコンプライアンス活動に経営全体で取り組まなければならない。本書では、コンプライアンス文書の作成から、社内体制の整備、運用のノウハウまで具体的に解説する。
感想・レビュー・書評
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r apr6,04
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会社から読めと言われて読んで課題図書。ポリシー決めて教育して、、、面白くもなんともない内容。それで不祥事が無くなれば誰も苦労しないって。これに意見書けって言われてもなぁ、、、
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著者は、高氏である。早稲田博士ーウォートン客員研究員で色々と政府の委員を
やってるって感じである。この経歴だと恐らくビジネスという物の見方というよりも
アカデミック的な感じか。
内容は、よく体系だっており総評としては評価できると思われる。
本書の構成は、大きく2部構成になっていて、
1.”なぜ”コンプライアンスに取り組むのか?
2.どのようなコンプライアンス体制を敷くのか。
要は、WhyとWhatをちゃんと説明してくれているので、分かりやすい。
日経文庫はあまり買った事がない(今まで全くビジネスに触れてなかったので)
のだが、コスパは良いなって思う。コンパクトで中身はけっこうぎっしりだし。
しかし、内容を詰め込みすぎてどれが最も重要なのか?ってのは、
ぱっと見分からない。まぁけど、適当なコンプライアンスのビジネス書を買うなら
断然こっちを薦める。
でもなぁ。
なんか、実務とちょっとポイントがずれてたような気がすんだよな。
いや、”ずれている”と言うのは言い方が間違っているが、やれって言われて
出来たら、そりゃ問題ない。けど出来ない事が多い。それを解消するには?
って事には、あまり言及していない。ちょっとは述べてるけど。
実は、そこがポイントだったりする。
出来れば、そのような部分に紙面をもっと割いて欲しかった。欲を言えば。
けど、コスパが良いことには変わりはなし。 -
本書を手に取った理由は、「なぜ最近になってコンプライアンス徹底が声高に叫ばれるのか」という問題意識からだった。本書はその回答を見事に与えてくれたと思う。企業経営を取り巻く環境の変化から言及し、コンプライアンスの重要性およびその計画実行について具体的にわかりやすく記述されていた。特に「小さな政府を前提とした行政の事後チェック能力を高めるため、企業自身に違法経営を徹底する体制を敷くことが必要になった」ことと「コンプライアンス経営にとって大切なことは、法令の文言のみならず、その精神まで主体的に遵守・実践しようとする組織文化を醸成すること」は、自分にとってコンプライアンスに取り組むための有用な知識となり得たと思う。